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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

Noble audio FALCON ANCをレビュー!高音質とハイレベルノイキャンを両立して2万円切りの完全ワイヤレスイヤホン

Author:猫居こうた

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Noble audio FALCON ANC Review

  • U2万ではTOPクラスの音質
  • ノイキャン性能もU2万トップクラス
  • ハイレゾ・マルチポイント・高音質通話aptX Voiceなど機能性も非常に高い
  • ノイキャン無音時のホワイトノイズが気になる
  • アプリと中々接続できないときがある、ケースの放電が早いなど細かい部分での使い勝手の悪さ
総合評価
 
8.5/10

更新日:2023年4月20日 長期使用した所感・最新の基準を踏まえて再評価

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのはNoble audioの完全ワイヤレスイヤホン、FALCON ANC。

約2万円でノイズキャンセリングやマルチポイント、低遅延モードといった流行り機能を全て投入した全部入りモデルとなっています。

もともと音質面は非常に評価の高いブランドなのであとは機能面がどうなのかというのが皆さん気になるポイントかと思います。

正直、これまでのNobleはアプリやら機能性やらはイマイチと言わざる得ない出来栄えでしたが今回はどうでしょう。

Noble audio FALCON ANCの基礎スペック

 
FALCON ANC
連続再生時間

約8.5時間

約34時間(ケース込)

コーデック SBC
AAC
aptX
aptX adaptive
(Snapdragon Sound)
防水性能 IPX4
機能

ノイズキャンセリング機能

外音取り込み機能

マルチポイント

ワイヤレス充電

急速充電

aptX Voice(高品質音声通話)

音声アシスタント

専用アプリで出来ること

アプリのカスタマイズ機能

外音取り込み機能の調整

ノイズキャンセリングの調整

マスターゲイン設定

イコライザー機能

低遅延モード

赤外線センサー

タッチ操作の割り当て

今、完全ワイヤレスイヤホンに欲しい機能がほぼ全て詰まった全部入りTWSと言った感じの性能です。

表に現れないデメリットとしてはやはりイヤホンケースがかなり大きいという点。

スペックから見えるデメリットは本当にそれくらいのものです。

FALCON ANCの外観チェック

外箱・付属品

外箱にあまり色気がないのはいつも通りといった感じです。

付属品リスト

  • 充電用ケーブル
  • イヤーピース
  • イヤーフック
  • クイックスタートガイド

初回生産分だけSpinfitのTWS用イヤーピース「CP360-F」が同梱しています。

イヤホンケース

イヤホンケースはFALCON2と同じデザイン。

しかし下の写真を御覧ください。

FALCON ANCのほうが一回り大きくなっています。

重さはANCのほうが軽いのですが‥。

僅かな差のようで結構威圧感を感じる大きさです。

昨今の完全ワイヤレスイヤホンはコンパクトなケースが多いのでかなり分厚いという印象を受けます。

僕はケースをポケットに入れたい派なんですがこのサイズだとポケットに入れるのはちょっと躊躇しちゃいます。

また、このイヤホンケースかなり放電するようで少し充電をサボると全く使っていなくても電池がカラになってしまします。

電池残量ゼロのまま放置すると電池が痛むので充電をサボりがちな方は要注意です。

イヤホン

正直にいってFALCON ANCのデザインはあまり好みではありませんが、マイクの指向性のためのこのデザインなのかなと。

クリアな通話品質を実現するaptX Voiceやマルチポイントに対応しているなど、FALCON ANCのテレワーク対策はかなり本気度が高いです。

FALCON2のころから通話品質は高かったのですが、FALCON ANCはさらにクリアで好印象。

スポーツ用にイヤーフックを装着すると下の写真のようになります。

Noble audio FALCON ANCの詳細レビュー

音質評価

FALCON ANCとFALCON2の音の違い

FALCON2とFALCON ANCは音の傾向がかなり違います。

むしろ全く別のイヤホンと思ったほうが良いかもしれません。

FALCON2はフラット気味で繊細な表現力が魅力の完全ワイヤレスイヤホンでした。

一方FALCON ANCは熱量の高い音が特徴。

低音は深み・キレともに優秀、それでいて非常に豊かな量感があり余裕すら感じます。

ボーカルも生々しさに溢れてて非常に熱気を感じるイヤホンですね。

一言で言えば迫力満点といったところ。

この辺は特筆に値します。

ただ高音はどうでしょう。

聴き比べると正直FALCON2のほうが高音の抜けは良いと感じます。

FALCON2の音が味気ないと感じていた人にはFALCON ANCは最高にマッチするでしょう。

逆にFALCON2の音が気に入っていた人はANCこそないですがfinal ZE3000のほうが気に入るんじゃないかなぁと思います。

総合的な音質評価は相当満足度の高いものです。

FALCON ANCとFALCON2、それぞれ特徴は違うものの“Wizard”ことジョン・モールトン氏の手ほどきで見事な音に仕上がっていると言えます。

ノイズキャンセリング機能の比較

FALCON ANCのノイズキャンセリングは期待値よりずっと良かったです。

標準イヤーピースがウレタンチップなこともあり物理的な遮音性が非常に高く、ノイキャンが効きにくい中音・高音もかなりカットしてくれます。

もちろん低音ノイズにも非常に強く、かなり大きな騒音もほぼ無音までカット。

Bose QuietComfort Earbuds IISONY WF-1000XM4など業界最高クラスのノイキャンと比較するとやや劣りますが‥

上記のような最上位機種と比べると値段的にはFALCON ANCのほうがだいぶ安いというメリットがあります。

-43dbを謳うEarFun Air Pro 3や同価格帯で最大のライバルと言えそうなゼンハイザー CX Plus True Wirelessと比較してもFALCON ANCのほうが若干消音能力が高かったです。

現状2万円以下では一番のノイズキャンセリング力と言えそう。

しかし無音時にホワイトノイズが入るのがマイナスポイント。

CX Plus True Wirelessはホワイトノイズが全然気にならないので、ホワイトノイズが気になる人はCX Plus True Wirelessの方が良いかもしれません。

【関連記事:ノイキャン重視の方におすすめ!価格帯別最強ノイキャンイヤホンTOP3

外音取り込み機能評価

FALCON2の外音取り込み機能は非常に雑味の多いものでしたが、FALCON ANCでは大幅に進化。

しかし、元がひどかったので大幅進化しても優良とまではいきませんでした。

優秀な外音取り込み機能を有したイヤホンですとイヤホンを外している時と同じような音の聞こえ方するものですが、そこまでには至っていません。

マイクで音を拾ったようなやや強調したような外音です。

PCのファンの音など普段はあまり聞こえない音まで強調して拾ってしまうので“ながら聴き”にはあまり適していません。

外音を意識的に聞きたい時以外はOFFが基本となりそう。

まともに使えるレベルまで進化した点は評価できます。

装着感評価

FALCON ANCは耳介で支えて付属のウレタンイヤーピースやイヤーフックで安定させる装着方法になっています。

ウレタンチップがデフォルトになっているので密閉感は強め。

長時間の装着では耳が痛くなってしまったFALCON2と比べるとだいぶ装着感は改善されているように思います。

ただイヤホンが結構大きい上に耳の外にはみ出る部分も多いのでイヤーフックなしで運動するのは心許ない感じ。

運動するときはイヤーフックを装着しましょう。

専用アプリNoble FALCON ANCの機能

FALCON2の専用アプリはひどい出来でしたがFALCON ANCの専用アプリはかなり作り込まれたものに進化しました。

・外音取り込み機能の調整

外音を取り込む量を調整できます。

デフォルトは大。

ちょっと強調したような音で自然に耳から聞こえる量より多く外音を取り込むので下げてもいいかもしれません。

・ノイズキャンセリングの調整

ノイズキャンセリングの消音力を調整可能です。

しかしあまり変化がみられず。

・マスターゲイン設定

マスターゲインを調整可能です。

・イコライザー機能

三種類のイコライザー設定を保存可能です。

比較的変化は素直についてくれます。

プリセットなどは無し。

・低遅延モード

マルチポイントモードか低遅延モードか選ぶことができます。

マルチポイントモードなら複数の機器と同時に接続が可能。

低遅延モードでは遅延を低減して動画やゲームが楽しめます。

・赤外線センサー

赤外線センサーはイヤホンを外すと自動で音楽停止、装着すると自動で再生再開する機能です。

これをONにするかOFFにするか選択できます。

・タッチ操作の割り当て

割り当てといってもダブルタップとトリプルタップの操作を入れ替えることができるだけなのですが、すべての操作がイヤホンから可能になっており十分に使いやすいです。

・アプリ総評

非常に高機能で使いやすいアプリに進化しました。

しかし、長く使っていると不満も。

せっかく良いアプリなのにイヤホンと中々接続できないことがあります。

自分の場合は一度全く繋がらなくなってアプリを再インストールしたら接続できるようになったということも一度ありました。

総合評価と代替候補

メイン機能評価

音質
 
8.8/10
ノイキャン
 
9/10
外音取り込み
 
7/10
装着感
 
6.5/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

FALCON ANCは音質・ノイキャン・機能性、すべての面で非常にハイレベルな高コスパ完全ワイヤレスイヤホン。

なんですが‥

アプリと接続しにくい・少し充電をさぼったらすぐ電池が空になる放電しすぎなイヤホンケース・密閉感強めの装着感。

使えば使うほど細かい点で粗が目立ってきて、最高評価!とは言い難い感じです。

そういった細かい点も気になってしまう僕みたいなタイプの方には同価格帯でFALCON ANC同様に音質・ノイキャン共に高評価なCX Plus True Wirelessがおすすめです。

こちらは使い勝手も抜群に良いので万人向けといえます。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。