こんにちは、猫居です。
今回レビューするのはAnkerから初登場となるインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン、Soundcore Life Note 3Sです。
完全ワイヤレスイヤホンはカナル型が主流でインナーイヤー型はほとんど無いです。
なのでそれだけで結構貴重な存在だったりするのですが‥
まずはインナーイヤー型イヤホンの特徴からみていきましょう。
インナーイヤー型イヤホンの長所
- 圧迫感のない軽い装着感
- 抜けの良いすっきりしたサウンド
インナーイヤー型イヤホンの欠点
- 低音が弱くなりがち
- 音漏れしやすい
Ankerの特徴とも言えるボリューム満点の低音はSoundcore Life Note 3Sでどうなっているのか?
カナル型にはない耳への負担を感じない軽い付け心地は実現できているのか?
今回も早速結論からみていきましょう。
Soundcore Life Note 3Sの評価
Soundcore Life Note 3Sの良い点
- インナーイヤー型らしからぬ低音の迫力!
- インナーイヤー型らしい装着感の良さ!長時間着用でも耳が痛くならない
Soundcore Life Note 3Sの注意点
- インナーイヤー型らしい抜け感はあまり感じられない
- 音漏れにはある程度注意が必要
Soundcore Life Note 3Sはインナーイヤー型らしい軽い装着感を持ちつつ低音の量感もしっかり確保した完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっていました。
スティックの形状が装着の安定にも貢献していて外れそうになる不安感もありません。
装着時の快適度は相当高いです。
やや低音の量感が前面に出過ぎてインナーイヤー型らしい抜けの良さはあまり感じられませんが、イコライザーのプリセットで見通しの良い音にすることも可能。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は無くてもAnkerアプリの高機能さは健在です。
- カナル型イヤホンの圧迫感が苦手という方
- テレワークや動画視聴などで長時間イヤホンを利用したい方
- インナーイヤー型は低音がスカるからと敬遠している方
そんな方々の需要に応えうるイヤホンだと思います。
詳細評価については目次より各項目をご覧ください。
Anker Soundcore Life Note 3Sのスペック
連続再生時間 |
約5時間 約35時間 |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 |
機能 |
ワイヤレス充電 急速充電 専用アプリ |
専用アプリで出来ること |
イコライザー機能 ゲームモード(低遅延+足音強化) 睡眠モード(ヒーリングサウンド) タッチ操作の割り当て |
ノイズキャンセリングや外音取り込みといった機能はなく装着感に特化したインナーイヤー型のイヤホンです。
連続再生時間が5時間は最近の完全ワイヤレスイヤホンの中ではやや短めでしょうか。
5時間で不足を感じたことはありませんがそれ以上の連続使用を想定されている方は気をつけてください。
これまでレビューしてきたインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとアプリが高機能な分、機能性にも優れています。
特にゲーミングモードがあることでテレワークだけでなくゲームなどでの長時間使用も視野に入ってくるでしょう。
Soundcore Life Note 3Sの詳細レビュー
デザインチェックと使い勝手の評価
内容物。
Soundcore Life Note 3Sはイヤーチップの必要がないイヤホンなので付属品もイヤーチップなしです。
非常にコンパクトなケース。
軽くて持ち運びにも便利です。
同社製品のSoundcore Life P3のケースと良く似ていることに気づいたので比較用に撮影。
のちの音質評価の比較でも使っています。
イヤホン本体。
非常に軽いです。
ただインナーイヤー型だからというだけでなくこの軽さも装着感の良さにつながっているでしょう。
詳しくは装着感評価で。
タップ操作については問題なく認識してくれます。
ただ連続タップ時の連打が早すぎると認識しないようです。
トンットンッくらいのリズムで押してあげるときちんと認識してくれます。
音漏れについてはやはり音量を上げすぎると音漏れしちゃいます。
4割くらいの音量なら大丈夫かな?といった印象です。
操作性良く使い勝手は上々です。
Soundcore Life Note 3Sの装着感評価
Soundcore Life Note 3Sは完全ワイヤレスイヤホンでは希少なインナーイヤー型イヤホン。
その装着感の軽さは大きな強みとなるでしょう。
カナル型イヤホンでは耳穴を塞いでしまう密閉感があり、長時間着用による耳の痛みを感じることもあります。
それに比べてSoundcore Life Note 3Sの耳介に添えるだけで安定するフィッティングはとても快適です。
密閉感・圧迫感も無く、長時間着用しても耳の痛みも感じませんでした。
装着時の安定感が貧弱なイメージの強いインナーイヤー型ですが、Soundcore Life Note 3Sの場合はスティック部分が耳への支えに一役買っています。
多少走ったりしても外れてしまうかも?という不安感を感じることがないくらい安定したフィッティングです。
スティック形状は通話品質の良さやBluetooth接続の安定性にも役立っているのでインナーイヤー型+スティック形状の相性はとても良いですね。
Soundcore Life Note 3Sの音質評価
インナーイヤー型の大きな欠点である低音のスカり。
しかしSoundcore Life Note 3SではAnkerイヤホンらしい低音の豊富さをしっかり残せています。
インナーイヤー型ながら量感のある低音を楽しめるでしょう。
では、インナーイヤー型の装着感の軽さと低音も保っていイイトコ取りなのか?というとそう美味しい話はないものです。
少し値段は違いますがAnkerのスティックタイプでカナル型完全ワイヤレスイヤホンSoundcore Life P3(定価8990円)と聴き比べてみました。
するとカナル型に負けない低音を確保できている一方、全体的に低音にマスクされる形で一枚ベールを被ったような解像感になっているのがわかります。
また低音に関しても耳穴を塞がない構造上、重低音まではどうしても出ないですね。
インナーイヤー型で低音を出すために盛りに盛った低音と解像感がトレードオフになっているといったところです。
専用アプリSoundcoreの機能紹介と評価
Android用:Google Play - Soundcore
Ankerの本領が発揮される部分。
低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの中では非常に充実したアプリ機能となっています。
特にイコライザーはこの価格帯でこれほどプリセットが充実しているメーカーはあまりなく貴重です。
・ゲームモード
単に低遅延なモードになるだけでなく、足音や音声を拾いやすいサウンドにする機能のようです。
名前の通りゲーム専用のモードですね。
動画視聴では音のバランスが変になってしまうのでONにしないほうが良いでしょう。
動画視聴程度ならゲームモードにしなくても遅延は気にならなかったので大丈夫だと思います。
・睡眠モード
眠りに誘うようなヒーリングサウンドを選んで再生できます。
複数のサウンドを組み合わせて同時再生することも可能。(雨音+風音など)
装着感の軽いインナーイヤー型イヤホンなので睡眠用ヒーリングサウンドとの相性は結構良いかなと思います。
個人的お気に入りは波の音と鳥のさえずりです。
・操作の割り当て
タップ操作を好きな配置に変更可能です。
シングルタップは誤操作防止のためオフになっています。
これをONにすることで音量調整や曲送りなど全ての操作をイヤホンから行えるようになります。
しかし、音声アシスタントを使わない人なら長押しを音量調整に差し替えたほうが使いやすくてオススメです。
個人的にもこの設定で運用しています。
・イコライザー機能
多数のプリセットと自分で好みの調整が出来るカスタムからなるイコライザー機能。
低音をさらに強化するバスブーストモードもあります。
音質評価で述べたとおり、個人的には『ピアノ』のプリセットが一番のオススメです。
好みに合わせていろいろ変化をつけられるので自分好みの音を探してみるのもいいでしょう。
まとめ
Soundcore Life Note 3Sの優れている点はやはりその付け心地の軽さ、装着感の良さですね。
インナーイヤー型ながら力強い低音を聴かせてくれるので、低音がスカスカで物足りないという心配もありません。
ワイヤレスイヤホンに快適な着け心地を求める方におすすめです。