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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【ゼンハイザー CX Plus True Wireless レビュー】SEやCX True Wireless・CX400BTとの違いを解説します

Author:猫居こうた

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CX Plus True Wireless

  • U2万円イヤホンで総合力トップクラス
  • 3万円したMTW2と同等の音質
  • 効果的なノイズキャンセリング
  • マルチポイントは非対応
総合評価
 
9.5/10

更新日:2023年4月3日 値上げを考慮して再評価

完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。

今回レビューするのはゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンCX Plus True Wireless。

CX True Wirelessにノイズキャンセリング機能を搭載したモデルとしてリリースされました。

CX True Wirelessは約3万円するゼンハイザーの高級機MOMENTUM True Wireless 2(MTW2)と同様のドライバーを搭載し、ガワを変えノイキャンを外して廉価に抑えたもの。

そのCX True Wirelessにノイキャンを足したらそれはもうまんま廉価版MOMENTUM True Wireless 2なのでは‥?

そんなわけでゼンハイザーのTWSはMOMENTUM True Wireless 2やCX True Wireless、CX 400BTも所有しているのですが、大当たりな予感がしたので購入してみました。

まずは評価から見ていきましょう。

メイン機能評価

音質
 
8.7/10
ノイキャン
 
8.5/10
外音取り込み
 
7/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

音質面はゼンハイザーらしい音場の広さと聞き疲れしない上質なサウンド。

音の傾向は期待通りMOMENTUM True Wireless 2にかなり近いです。

ノイズキャンセリングの効き目はマイルドなノイキャンだったMOMENTUM True Wireless 2から相当に進化しており、かなり強力な消音能力になっています。

装着感や操作性、通話品質も良く機能面も文句なし。

今から買うならMOMENTUM True Wireless 2よりCX Plusの方がオススメですし他社ハイエンド製品と比較しても全然見劣りしない性能で非常におすすめです。

*追記

2023年4月の値上げにより定価が22,500円⇒24,750円に。

ただAmazonではマット加工の CX Plus True Wireless SEの方はまだ2万円以下で買えるみたいです。

(SEと無印の違いはマット加工の有無だけで機能や音質に違いはありません)

CX Plus True Wireless 基本情報

CX Plus True Wireless・CX True Wireless・CX 400BTスペック比較

  CX Plus TW CX TW CX 400BT
連続再生時間 8時間
24時間
(ケース込)
9時間
27時間
(ケース込)
7時間
20時間
(ケース込)
コーデック SBC
AAC
aptX
aptX Adaptive
SBC
AAC
aptX
SBC
AAC
aptX
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
専用アプリ
BASSブースト機能

CX Plus True Wirelessはノイズキャンセリングに対応しただけでなく高音質コーデックのaptX Adaptiveに対応している点や外音取り込み機能があることも見逃せません。

実用的なノイズキャンセリング機能も含めてCX無印との値段差以上の価値は十分にあると思います。

CX Plus True Wirelessの付属品

付属品リスト

  • イヤーピース(XS~L)
  • 充電用ケーブル
  • 説明書類
  • イヤホンケース

CX Plus True Wirelessの詳細レビュー

音質評価

音質総合
 
8.7/10

CX Plusで対応となったaptX Adaptiveで接続、視聴。

定位がしっかりしていて低音域から高音域までバランスが良いです。

解像度はMomentum True Wireless 2までのゼンハイザーTWSの中では一番でしょう。

音場は相変わらず広く、他社製品を圧倒。

そして生音の表現力の高さも健在です。

柔らかさという意味では多少CX Plusの方がMomentum True Wireless 2より多少粗さを感じるところもありますが慎重に聴き比べしないとわからないくらいの差。

バランス感覚はMomentum True Wireless 2に非常に近く、とても聴きやすいです。

Momentum True Wireless 2では初代Momentum True Wirelessのような中毒性の高いボリューム感のある低音は出なくなりましたが、CX PlusならアプリのBASSブースト機能で低音アップすることもできます。

Momentum True Wireless 1・2、どちらのファンも満足できるのではないでしょうか。

CX True Wireless・CX400BTとの違い

CX True WirelessとCX True Wireless・CX400BTの音質比較

ノイズキャンセリングの有無がCX PlusとCX無印の違いのように見えますが、音の傾向ははっきりと違います。

CX無印は初代Momentum True Wirelessのように低音にかなりボリュームのあるサウンド。

一方でCX PlusはMomentum True Wireless 2に近いフラット寄りのサウンドとなっています。

CX無印より先にリリースされているCX 400BTも実はMomentum True Wireless 2に近いサウンドです。

またaptX Adaptiveで接続出来る分、CX Plusの方が解像感が高く音の厚みも感じられます。

BASSブースト機能が生きやすいのもCX Plusの方だと思いますし、機能だけでなく音質面でもCX Plusの方が幅広い人に好まれるように仕上がっています。

ノイズキャンセリング機能の比較

CX Plus True Wirelessのノイズキャンセリング効果をMomentum true Wireless 2と比較

ノイキャン
 
8.5/10

ノイズキャンセリングの効き目を比べてみるとMomentum True Wireless 2よりだいぶ消音力は上です。

低音ノイズへの効き目はかなり大きく、大きな雑音もほとんどわからないくらいに消してくれます。

ソニーのWF-1000XM4など最高級機のノイキャンと比べればやはり劣りますが、強力ノイキャンの目安となる-40dbのノイキャンイヤホンより消音効果があることを確認。

ノイキャンイヤホンのANC強度を比較したノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較ランキング でも1万円台の上位に位置付けています。

予想ではMomentum True Wireless 2と同等もしくは値段的に若干弱くしてくるかな?と思っていたので思わぬ収穫でした。

外音取り込み機能の評価

外音取り込み
 
7/10

イヤホンをしていないときより若干ですが音量が増して外音が聞こえます。

高級機の自然な取り込み音と比べると多少違和感ありです。

ただ外音は充分に聞こえるので実用性はきちんとあります。

装着感評価

CX PLus True Wirelessの正しい装着方法

装着感
 
8/10

耳に良くフィットして遮音性はかなり高くなっています。

しかし遮音性の割に耳への圧迫感はそれほど無いです。

ノイズの遮断と快適性能のバランスが良く取られていると感じます。

アプリは使い勝手よし

操作ボタンの変更からイコライザー、マルチペアリングの管理まで非常に便利で使いやすいアプリとなっています。

イコライザーは直感的に使えますし、ポッドキャスト用・ムービー用といったプリセットも用意されています。

音質評価のところで書いたバスブースト機能も秀逸。

CX 400BTからCX True Wirelessになったときに低音の量が増して賛否を呼んだと思いますがこれを好みでON/OFFできるようにしたような形。

元々CX 無印で低音を増やしたのが若い人の要望に答えてとかだった気がしたので、そういった層も意識しつつどちらの音も楽しめる形になりました。

総評と代替候補

メイン機能評価

音質
 
8.7/10
ノイキャン
 
8.5/10
外音取り込み
 
7/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

まとめ

期待通りのゼンハイザーらしい音質。

予想以上に効くノイズキャンセリング。

音質も操作性も自分好みにカスタマイズ可能なアプリ。

アンダー2万のTWSでは間違いなく最高クラスの性能でしょう。

タッチセンサの感度や装着感も良好で変な癖が全然ないので非常に使いやすいイヤホンです。

ゼンハイザーのこのレベルの完全ワイヤレスイヤホンが2万円以下というのはお買い得としか言いようがありません。

非常におすすめです。

代替候補

予算2万円以内・マルチポイント不要という条件では無敵のイヤホンだと思いますが、マルチポイントが必要な場合について。

テレワークの本格化などにより私用・仕事用のイヤホンを1まとめにして使いたいという需要も増えているかと思います。

1万円台でノイキャンなど全部入りかつマルチポイント対応となると

あたりが候補になってくるでしょうか。

Falcon ANCは音質・ノイキャン性能の両方が高評価ながら使い勝手がやや悪いのがデメリット。

JBL LIVE FREE 2は使い勝手良く値段も控えめですがJBLらしい元気系サウンドなのでCX Plusとは音の随分が違います。

以下それぞれのレビュー記事へのリンク

JBL LIVE FREE2の詳細レビュー

Noble Falcon ANCの詳細レビュー

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。