僕は猫だった

TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【EarFun Air Pro 3レビュー】強力ノイキャンにマルチポイントまで搭載のU1万円TWS!前作Air Pro 2と聴き比べて違いをチェック

Author:猫居こうた

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EarFun Air Pro 3 Review

  • 迫力の重低音
  • 価格帯最高クラスのノイキャン
  • コスパNo1といえる多機能さ
  • 好みの分かれる超重低音(イコライザーで補正可)
総合評価
 
9.5/10

更新日:2023年2月12日 音質改善のアップデートがあったので評価を更新しました

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのはEarFunの完全ワイヤレスイヤホン、Air Pro 3。

コスパの高さで人気のEarFun Air Pro 2の後継機にあたります。

ハイレゾで聴けるaptX Adaptiveに対応し、-43dbを謳う高性能ノイズキャンセリングも搭載。

さらに2台同時接続可能なマルチポイントにまで対応しています。

極めつけは次世代オーディオ規格であるLE Audioに今後アップデートで対応予定だとか。

性能的にはエントリークラスの値段とは到底思えないイヤホンです。

前作ですら現状のこの価格帯ではまだ全然現役トップクラスの性能ですからね。

今回はこの2つを比較しながらその違いをレビューしていきます。

*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

EarFun Air Pro 3の外観チェック

イヤホン本体

タッチセンサーのタッチ範囲がわかりやすいデザイン

サイズ感は最近の基準ではごく普通
gif動画で雰囲気をチェック

イヤホンケース

ケースの質感は前作からほぼ変化なし

ちょっと傷つきやすいので取り扱いには注意したいです
Air Pro 3とAir Pro 2のサイズ感比較

サイズ感はほぼ同じ。
デザインがずいぶん良くなったと感じます。

ケースは丸みのあるフォルムから四角気味になりました。
やはりサイズ感はほぼ同等です。

付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • クリーニング用綿棒
  • 説明書類

EarFun Air Pro 3のスペックと測定結果

Air Pro 3とAir Pro 2のスペック比較表

  Air Pro 3 Air Pro 2
価格 8,990円 8,790円
連続再生時間 9時間
45時間(ケース込)
7時間
34時間(ケース込)
ドライバー 11mm 10mm
チップ Qualcomm
「QCC3071」
Airoha
「AB1562A」
コーデック SBC
AAC
aptX
aptX Adaptive
(24bit/96kHz)
SBC
AAC
防水性能 IPX5 IPX5
ノイキャン -43db
(公称値)

-40db

マルチポイント
専用アプリ
低遅延モード
ワイヤレス充電

価格は定価を書きましたがセール機会の多いメーカーなのでもっと安く買えると思います。

僅かな値段の差ですが、性能は劇的にアップ。

  • 特にマルチポイントの有無
  • アプリに対応したことでイコライザーで音を好きなように調整可

この2つが特に大きいです。

音質・ノイキャンもパワーアップしていることがスペックからは期待されますが、そこは実際に使い比べてチェックしていきます。

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:48.9mm
横:59.0mm
高さ:30.1mm
重さ イヤホン:5.1g
ケース:42.2g

重さ・サイズともに標準くらいですね。

イヤホンが若干軽くなっていますが前作とほぼ同じです。

遅延測定結果

  • SBC=316ms
  • SBC(ゲームモード)=167ms
  • aptX Adaptive=306ms
  • aptX Adaptive(ゲームモード)=268ms

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。

167-52=115ms。

遅延が最も少ないSBC接続のゲームモード時で約0.115秒の遅延です。

aptX Adaptiveは高音質モードでの数値なので低遅延モードになれば100ms前後の遅延になります。

(ややこしい話ですがaptX Adaptiveの低遅延モードとイヤホンの機能であるゲームモードは別物です)

ただしaptX Adaptiveの低遅延モードは任意で切り替えることができません。

人混みなどで接続が不安定になった時、ゲームを検知した時に低遅延モードになります。

ゲームが検知されるかどうかはアプリ次第なところがあります。

なのでゲームや動画で遅延が気になるときは開発者向けオプションでSBC接続に切り替えたほうが良いです。

Youtubeなどアプリ側である程度リップシンクしてくれるものはaptX Adaptiveの高音質モードでも問題なく視聴できます。

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
Spinfit
CP360(M)
NUARL
Magic Ear+(M)
   

自分がよく使うTWS用イヤーピース+SONYイヤピ2種の対応表です。

付属のイヤーピースは結構ペラペラ。

付属品で合わないと思ったら安いハイブリッドイヤーピースでも良いので替えてみると結構違うと思います。

【レビュー】Air Pro 3とAir Pro 2の違いを比較

音質評価

*追記

最新のファームウェアにアップデートすると音質が変化・改善されます。

量感過多だった低音は量が少し落ち着きボワつきが改善、ボーカルのこもり感も解消。

重低音なサウンド傾向には変わりありませんが、かなり聴きやすくなりました。

<以下、アップデート前の感想>

弱ドンシャリで非常にバランスの良い明瞭サウンドなAir Pro 2。

対してAir Pro 3はかなりの重低音サウンドになっています。

とにかく低音が深くて重い。

その迫力はものすごいものです。

とにかく低音が支配的なバランスになっていて、重低音好きにはたまらない音かも。

一方で中音、特にボーカルはお風呂場で反響しているようなこもり感があるのが難点です。

高音もちょっと暗めですね。

本当に重低音偏重なサウンドになっています。

あまり重低音寄りすぎるのは苦手という人もいるでしょう。

せっかくイコライザーがあるので「低音を減らす」を選択してみました。

ガッツリ低音を減らしても全体を下支えするだけの充分な量感があります。

あとは中音・高音を好みの位置まであげてあげれば割りとすっきりと聴くことができます。

結構大幅にいじることになりますが、イコライザーで調整すれば重低音が苦手な人もある程度楽しんで聴くことができそうです。

ノイズキャンセリングの比較

ノイズキャンセリングにはEarFunの独自技術『QuietSmart 2.0』を採用。

Air Pro 2にも同じ技術が採用されていますがさらに進化しているようです。

ノイキャン効果がアップした他、風切り音低減効果もUPとのこと。

実際に比較してみても-40dbのAir Pro 2を確かに上回っています。

低音ノイズは非常に効果的にカット。

Air Pro 2ではノイキャンが効きにくかった中音・高音もちゃんと低減しているのを実感できます。

先日レビューしたばかりのSOUNDPEATS Capsule3 Proも-43dbでしたが、これとほぼ同等の効き目でした。

しかし、違いはあります。

SOUNDPEATS Capsule3 Proは無音時に若干ホワイトノイズが乗るのに対してAir Pro 3はホワイトノイズなし。

そういった意味でAir Pro 3の方が優秀かなと思います。

現状、この価格帯で最高クラスのノイズキャンセリングと言えるでしょう。

(参考:ノイキャン重視の方におすすめ!価格帯別最強ノイキャンイヤホンTOP3 )

外音取り込み機能を比較

外音取り込み機能もAir Pro 2と比較してみました。

サーっというノイズが乗ってしまうAir Pro 2に比べてAir Pro 3の外音取り込みは非常に自然で聴きやすいです。

イヤホンをしていないときに聞こえる外音にかなり近い音。

僅かに低音の質感が実際の外音より軽い感じがありますかね。

ほぼ気にならないくらいの差なので『ながら聴き』も快適です。

装着感の違い

Air Pro 3の正しい装着方法

Air Pro 2は楕円形ノズルでしたが、Air Pro 3では円形ノズルになっています。

Air Pro 3の方がより軽い付け心地で個人的には好みです。

Air Pro 2の方がフィット感は少し上ですがその分圧迫感も少しあるという感じ。

-Air Pro 3でもフィット感が欲しい場合

イヤーピース対応表のところでも書きましたが、付属のイヤピがちょっとペラいので替えてあげるとフィット感かなり増すと思います。

マイク性能、通話のクリア差を比較

『左右各3基の高性能マイクが内蔵され、cVc 8.0 ノイズキャンセリング技術によって、風切り音や騒音など90%まで低減』と性能アピールされています。

Air Pro 2も3基ずつのマイクを搭載していましたが、違いは鮮明でした。

若干篭った声に聞こえるAir Pro 2に対してAir Pro 3の音声は肉声に近い鮮明さがあります。

ノイズ低減効果は同じくらいですかね。

よほどの喧騒でなければ快適に通話出来ると思います。

専用アプリ【EarFun Audio】の主な機能

ホーム画面

操作方法のカスタマイズ

無効化を含めすべての操作方法を選択可能。

ノイズキャンセリングのモード切替も選べます。

デフォルトはノイキャン⇒外音取り込み⇒ノーマルのループ。

イコライザー機能

かなり簡易的なイコライザーですがあると無いでは大違い。

低音が過剰だと感じる人は「低音を弱める」を選択すると良いでしょう。

アプリ総評

非常にシンプルな機能構成ですが、操作のカスタマイズ・イコライザーと欲しい機能は揃っています。

自分好みの音・操作方法に寄せて使うことが出来る良アプリです。

EarFun Air Pro 3の使い方と注意点

ペアリング方法

まずはイヤホンについているシールを剥がします

一旦ケースに戻し蓋を閉じます。

再度イヤホンを取り出せば初回ペアリングモードに入ります。

接続するデバイスのBluetooth設定画面を開き、Air Pro 3を選択すればペアリング完了です

マルチポイントの接続方法

(1台目とBluetooth接続したまま)
ケースにイヤホンを収納し、
ケース中央のボタンを3秒間長押し

リセット方法

(イヤホンを収納しケースを開けたまま)
ボタンを8秒間長押しでリセットできます

充電方法

付属の充電用ケーブルで充電できます。

10分の充電で2時間再生可能な急速充電が可能です。

Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。

(Qi規格の充電パッドは別売り)

操作方法

  L側 R側
1クリック 音量DOWN 音量UP
2クリック 再生/停止 再生/停止
3クリック 曲戻し 曲送り
長押し(2秒)

モード切替
・ノイキャン
・外音取り込み
・ノーマル

音声アシスタント

専用アプリから操作方法を自由に設定可能です。

デフォルトではゲームモードは操作に含まれていません。

僕は音声アシスタントを削ってゲームモードを入れています。

実際の設定⇓

ノイキャンと外音取り込みの切り替え速度を重視するなら
トリプルタップと長押しを入れ替えるのもアリ

注意点1:アプリはログインなしでも使える

アプリ起動時にログインを促されますがログインしなくてもアプリ機能を使うことはできます。

Air Pro 3を選ぶメリット・デメリット/Air Pro 2との違い

Air Pro 3を選ぶメリット

迫力の重低音

ど迫力の重低音。

デメリットでもある反面多くの低音ジャンキーを生み出しそうな魅力も備えています。

Air Pro 2とは大きく違う部分。

価格帯最高クラスのノイキャン

強力ノイキャンのAir Pro 2よりさらに強力。

2万円までのミドルクラスまで見てもこれほど強力なノイキャンは数えるほど。

非常に優秀なノイズキャンセリングです。

コスパNo1といえる多機能さ

Air Pro 2には無かったマルチポイント・イコライザー・ハイレゾ対応などなど。

ハイエンドイヤホンかと思うほど欲しい便利機能が全て詰まっています。

Air Pro 3を選ぶデメリット

好みの分かれる超重低音(イコライザーで補正可)

あまりの重低音に好みが分かれるイヤホンなのは間違いないです。

気になる場合はイコライザーで調整可能なのが救い。

総合評価

メイン機能評価

音質
 
7.5/10
ノイキャン
 
8.5/10
外音取り込み
 
9/10
装着感
 
8.5/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

強烈な重低音サウンドが好みの分かれそうなイヤホンです。

高機能ノイキャンにマルチポイント対応。

カスタマイズ性にも優れ、『ながら聴き』やマイク性能のレベルも高い。

機能的なコストパフォーマンスは間違いなくアンダー1万円でNo1でしょう。

重低音過ぎるのはちょっと‥という方も機能面に魅力を感じたならこの安さですし全然有りだと思います。

イコライザーで調整することもできますしね。

迫力のあるサウンドが好きな方、重低音大好きな方には最高の相棒となるでしょう。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。