- 切れ良し・ノリ良しの明瞭サウンド
- 1万円以下ではかなり強力なノイキャン
- クーポンなど割引で5000円台で買えることも
- ホワイトノイズがある点で人を選ぶ
総合評価 |
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8/10 |
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完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのはEarFunのノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン「Air Pro 2」です。
前作に当たるAir Proは非常に出来の良く、トップクラスのコスパTWSとしておすすめできるものでした。
スペック上それがさらに性能アップしたと。
ぱっとみただけでデザインにかなり変更があったのがわかりますが、音質やノイキャンの効き目はどうなのか?
チェックしていきましょう。
- EarFun Air Pro 2の外観チェック
- EarFun Air Pro 2のスペック・測定データ
- EarFun Air Pro 2の詳細レビュー
- その他、前作Air Proとの違い・変更点について
- 総評
EarFun Air Pro 2の外観チェック
外箱・付属品
付属品リスト
- 説明書
- 充電用USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(2種類)
A・Bと袋分けされているイヤーピースは形状の違うものが各サイズ(SML)付属しています。
説明書は日本語表記あり。
イヤホンケース
コンパクトなサイズ感のイヤホンケース。
ポケットなどにもすんなり入ります。
イヤホン
イヤホンはデザインを大幅に変更。
前作と同じスティックながら所謂『うどん』と言われるベーシックなデザインに。
EarFun Air Pro 2のスペック・測定データ
EarFun Air Pro 2のスペック表
EarFun Air Pro 2 | |
価格 | 7,990円 (定価) |
連続再生時間 | 7時間 34時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ○ |
マルチポイント | ✕ |
専用アプリ | ✕ |
低遅延モード | ✕ |
似たスペックの同社製品Free Pro 2とくらべて低遅延モードに対応していないのが大きな違いとなります。
クーポンなどで割引される機会はAir Pro 2の方が多く、こちらのほうが値段の面では安いことが多いですかね。
Air Pro 2の操作方法一覧
L側 | R側 | |
1クリック | 音量DOWN | 音量UP |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | 曲戻し | 曲戻し |
長押し | モード切替 ・ANC ・外音取込 ・ノーマル |
音声アシスタント |
音量操作からノイキャンなどのモード切り替えまで全てイヤホンから操作可能です。
タッチセンサーの感度もちょうどよく、扱いやすい操作性と言えます。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:51.7mm 横:64.8mm 高さ:32.2mm |
重さ | イヤホン:5.5g ケース:42.2g |
そこそこの軽量さとコンパクトさです。
イヤホンケースが数字以上に軽く感じるのは質感がそれなりなせいでしょうか。
遅延測定結果
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。
- SBC時=288ms
288-52=236ms。
約0.236秒の遅延です。
ゲームをするにはやや厳しい数値。
YouTubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものなら動画視聴もストレスを感じません。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
✕ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
✕ |
(自分がよく使うTWS用イヤーピースとSONYイヤピ2種との対応表です)
AIr Pro 2は楕円形のノズルなので若干強引に装着する必要があります。
個人的にはfinal Type Eが一番しっくり来ました。
EarFun Air Pro 2の詳細レビュー
音質評価
前作はドンシャリ気味で量感のある低音が特徴的なサウンドでした。
他のアンダー1万円TWS、特に中華製のものと比べて過度な強調感があまりなくバランスの取れたサウンドが個人的にポイント高かったです。
Air Pro 2では切れの良さと明瞭感がUP。
中~高音の解像度はかなり上がっていて全体を通して明瞭感がかなりあがりました。
前作のボリューム感があってふわっとした低音もクリアである程度引き締まった印象を受けるものになったと感じます。
下から上まで満遍なく良く鳴るのでノリ良く聴けます。
苦手のないオールラウンドなイヤホンといえるでしょう。
この価格帯では音質的な満足度もかなり高いと思います。
ノイズキャンセリング機能の比較
前作も値段の割に優秀なノイキャンを搭載していましたが、AirPro2では最大40dBのノイズ低減効果を謳っています。
(前作は最大38dBのノイズ低減効果)
実際に使い比べてみると確かにAirPro2のほうが消音効果が高いようです。
かなり強いゴォォォという換気扇の音をほぼ無音化。
注意深く聞かないとわからないくらいです。
(前作では僅かにサーという音が残る)
中音・高音に関してはマイルドな効き目ですが、この帯域は高級機でも中々消せないので仕方ないかなと。
アンダー1万では最高クラスのノイキャンだと思います。
ただ一つ、無音時にホワイトノイズが乗るようになったのがマイナスポイントですね。
全ノイキャンイヤホンのレビュー比較データは以下の記事をご覧ください。
⇒【ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表】
外音取り込み機能は強調感あり
前作同様に少し強調感のある音の拾い方です。
ただ雑味は軽減されたような気がします。
イヤホンを外している時より外音がよく聞こえます。
こう書くと良いような気がしますが強調された音をずっと聞くというのは意外に疲れるものです。
アナウンスを聞きたいときなどピンポイントでの活用をおすすめします。
装着感について
装着感は前作Air Proより少し圧迫感が増しています。
標準的な付け心地といったところ。
付け始めはそれほど違和感を感じませんが長時間つけっぱなしにしていると耳が疲れてきます。
2023年2月17日 追記
同じスティック型でも最新のAir Pro 3と比べてるとAir Pro 3の方がかなり付け心地が改善されているのがわかります。
マイク性能・通話品質について
音声の音量は十分で声は相手によく聞こえます。
ただ声質はちょっとデジタル感強め。
また、周囲の雑音をモロに拾ってしまうので騒がしいところでの通話にはあまり向いていないかもしれません。
その他、前作Air Proとの違い・変更点について
イヤホンケースはほとんど同じデザインと大きさですが、比べると若干コンパクトになっています。
加速度センサーの廃止
正確にタップしないと反応せず、誤操作を防ぐ役割を担っていた加速度センサーが廃止されたようです。
ゆるいタップでは反応しないことから賛否があったようですが、個人的には気に入っていたので少しさみしい気もします。
普通のタッチセンサ式にはなりましたが、使用頻度の高いノイキャン切り替えが3タップ操作から長押し操作になったことで誤操作が気になることもなく使い勝手は上々です。
音量操作が可能に
1タップで音量の調整が可能になりました。
前作では音量操作ができないのが唯一といっていいほどの不満点だったのでこれは大きな進化ですね。
ワイヤレス充電対応
流行りのワイヤレス充電にも対応。
正直必須の機能とは思いませんがあるとやはり便利です。
また、10分の充電で120分再生可能な急速充電にも対応しています。
総評
メイン機能評価
音質 |
|
7.5/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
8/10 |
外音取り込み |
|
8/10 |
装着感 |
|
7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
お値段据え置きで前作以上のノイキャン、操作性、そしてよりバランスの取れたサウンド。
音質・性能の両面でハイレベルなイヤホンです。
最近では低価格帯でもノイキャン付きTWSはたくさん出てきていますが、大抵は低音もりもりでノイキャンの効き目も似たより寄ったり。
Air Pro 2は明瞭感あるサウンドでノイキャンもそれらと比べて頭一つ抜けています。
ただホワイトノイズが結構あるので、そのへんは人を選ぶかなと。
ホワイトノイズが気になる方は同等のノイキャン性能を持つ同社製品のFree Pro 2の方がおすすめです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。