完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのはEarFunの完全ワイヤレスイヤホンAirProです。
定価7999円でノイキャン・外音取り込み機能付きのTWS。
前回に続いてノイキャン付き格安TWSのレビューとなります。
EarFunブランドのイヤホンはこのブログで紹介するのは初めてですね。
世界の家電見本市であるCES 2020で多数の賞を受賞した他、海外レビュー誌などで評価がとても高いブランドです。
ノイキャン性能や音質のほか、細かな使い勝手についてもチェック済みですのでご覧ください。
EarFun Air Pro 詳細レビュー
外観・付属品チェック
アンダー8000円のこの価格帯とは思えないしっかりした外箱。
他社ではANKERくらいしか思いつきません。
イヤホンケースは薄くて非常にコンパクト。
持ち運びはとてもしやすいと思います。
イヤホンはやや個性的なフォルムで少々大きめ。
ただ装着感は意外にも良かったです。
(後述)
説明書はイラストを交えて日本語でわかりやすく記載されています。
その他付属品。充電用USBとサイズ別イヤーピース。
音質評価
弱ドンシャリでバランスのとれた音を鳴らすイヤホン。
解像度はそれほど高くはなく、音場も普通~やや狭くらいです。
低域に一番のアクセントがあり、結構な量感があります。
ド派手に低音を響かせるイヤホンが多い低価格帯TWSの中ではややおとなしく聞こえるかもしれませんが充分な低音が出ていると思います。
締りはあまりなく、ボワつくまではいかないまでも少しゆるいかなと思わせる質感。
中域も充分な厚みがあり曲本来の雰囲気を損ないません。
中域は概ね強調感のない鳴りですがボーカルは適度に強調されて聴きやすいです。
高域は中域と比べるとやや派手めになります。
値段の割に結構綺麗に鳴る印象です。
全体を通してバランスの取れた、苦手なジャンルの少ない音といえるでしょう。
多くの人に受け容れられるのではないでしょうか。
ノイズキャンセリング機能の評価
充分な効果を実感できるノイキャン性能
-38dbのノイズ低減効果を持つハイブリッドノイズキャンセリングを搭載。
低音についてはかなりの量をカットします。
うるさい換気扇の音も無音に近い印象。
またノイキャン特有のホワイトノイズや圧迫感もあまり感じず快適です。
中音・高音に関してはやはりマイルドな効き目ですが、実感を得られるくらいの効果は充分感じられます。
値段を考えたら非常に優秀と言えるのではないでしょうか。
同じ-38dbノイキャンを謳うEdifier W240TNと同等の効き目を確認。
公称値通り-38dbのノイキャン効果がありそうです。
(参考:ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表)
やや雑味の強い外音取り込み機能
外音取り込み機能については一定の効果はあります。
イヤホンをしたまま人と会話ができるくらいです。
ただイヤホンをしていないときと比べたら人の声は遠く感じます。
それに対してその他の雑音は随分と強調されたように拾ってしまうので長時間自然に会話ができるほどではないという印象。
ちょっとした会話、レジでの会計時、電車などのアナウンスを拾いたいときだけオンにするような使い方になるでしょう。
装着感や使い勝手について
一見あまり装着感のよくなさそうな見た目のイヤホンですが、イメージとは違い快適でした。
説明書のイラストのように耳につけてクルッと回すようにフィットさせます。
割としっかりとフィットし装着感は上々。
また、ユーザビリティ向上のため赤外線センサーと加速度センサーが搭載されています。
赤外線センサーはイヤホン脱着で曲の再生/停止をする機能。
加速度センサーは従来のタッチセンサーによる誤タッチを防ぐための機能。
どちらも充分に機能していて、イヤホンを外せば曲停止・装着すれば曲再生。
誤タップなくイヤホン操作もできて快適度はかなり高いです。
格安感のない、大手メーカーと遜色ない使い勝手は非常に好感がもてます。
注意点
ここまでべた褒めに近いレビューとなりましたが、注意点もあります。
それは音量調節がイヤホン側からはできないという点。
ノイキャン・外音取り込みの切り替えに操作が割り当てられているためか音量の調節はイヤホン側からはできません。
スマホなど接続している再生機器から調節する必要があります。
総評
アンダー1万では充分な効果を実感できるノイズキャンセリング力。
程よいドンシャリサウンドと使い勝手に配慮された機能性。
安くとも粗さの無い非常によく出来たイヤホンです。
格安ノイキャン完全ワイヤレスイヤホンの1つの基準になりそうな、それくらい評価できます。
とてもおすすめです!