僕は猫だった

TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【Sudio E3 レビュー】ハイブリッドノイキャン搭載でマルチポイントにも対応した新作オシャレTWSを試す

Author:猫居こうた

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Sudio E3 Review

  • 明瞭でバランスの良い音(ノイキャンOFF時)
  • オシャレな北欧デザイン
  • マイクが騒音や風切り音に強く、クリアな通話が可能
  • ノイズキャンセリングのON/OFFで音が激変する
  • ノイズキャンセリングは起動毎ONにする必要あり
総合評価
 
7.5/10

こんにちは、猫居です。

今回レビューするのは2023年12月12日発売のTWS、Sudio E3。

約16,000円、ミドルクラスの完全ワイヤレスイヤホンとなります。

Sudioはスウェーデンのメーカーで、オシャレな北欧デザインとしっかりとしたオーディオ性能を両立しているのが特徴です。

今作ではANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントにも対応。

流行りの機能を盛り込んだ最新作という感じでしょうか。

音質や使い勝手について詳しくレポートしていきます。

*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

メーカー情報

Sudio E3のスペック・外観チェック

スペック表と特徴

  Sudio E3
価格 15,900円
連続再生時間 ANC OFF
6.5時間

30時間(ケース込)
ANC ON
4.5時間
20時間(ケース込)
ドライバー 10mm
コーデック SBC / AAC
防水性能 IPX4
ノイキャン
マルチポイント
専用アプリ -
低遅延モード -
その他の機能 ワイヤレス充電
説明書 E3 ユーザーガイド

『特徴』

  • サウンド:バランスの取れた、解像度が高く透明感のあるサウンド。音の階調も原音に限りなく近いものに。
  • ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング:周囲の騒音を遮断し、音の解像度をさらなる高みへ。エクササイズや仕事に熱中したいとき、あなただけに極上の音の世界をお届け。
  • マルチポイント接続:スマホやノートパソコンなど、Bluetooth対応デバイスは1度登録したらそのままでOK。デバイス間の切り替えを自動制御。
  • ワイヤレス充電:Qi規格対応のワイヤレス充電器を使えば、ケースを充電ドックにそっと置くだけで充電が可能。

(公式サイト:https://www.sudio.com/jp/e3-whiteより)

便利機能 B・A・B・C・D

外観・内容物のチェック

イヤホン本体

Sudioらしいミニマムなデザイン。

シンプルで品の良い感じが印象的なイヤホンです。

イヤホンケース

外箱・付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • 説明書類

Sudio E3 測定データ

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:28.8mm
横:63.6mm
高さ:41.5mm
三辺合計:133.9mm
重さ イヤホン:4.5g
ケース:39.3g

イヤホンケースは手のひらで握れるほどのコンパクトさ。

完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなりコンパクトな部類に入ります。

イヤホンは標準的なサイズ感で、重さはケース・イヤホン共にやや軽めです。

携帯性 S・A・B・C・D

遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 340ms(SBC)
431ms(AAC)
431ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

低遅延モードがないので遅延はやや大きめ。

ゲームは厳しいかなという数値。

動画視聴はYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正されるものは大丈夫です。

(iPhoneでYoutubeアプリを使う場合を除く⇒詳細)

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
- AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
- Spinfit
CP360(M)
後継→OMNI
NUARL
Magic Ear+(M)
後継→Magic Ear+7
日本ディックス
COREIR BRASS(M)
-

(自分がよく使うイヤーピースとの対応表です)

イヤホン自体にはほとんどのイヤーピースが入りました。

ただ、傘の大きいイヤーピースはケースに収まらないため×となっています。

Sudio E3 詳細レビュー

音質評価

たぶんノイキャンOFFで聴くことを前提とした音作りになっています。

ノイキャンOFF状態では厚みのある低音と綺麗になる高音でかなりバランスの良いサウンド。

ボーカルに艶感も感じられ、中々にリッチな音です。

しかし、ノイキャンをONにすると一気に低音が萎んで艶感も抜け気味に。

中高音~高音にかけてボリュームのある、寒色寄りのサウンドです。

この状態でも女性ボーカルは綺麗に伸びます。

一方で低音は最低限の量感で重低音はあまり出ません。

男性ボーカルも結構軽い印象を受けます。

基本的にANCをOFFの方が高音質だと思いますが、男性ボーカルを聴きたい時や低音の迫力がほしい時は特にANC OFFで聴くことをおすすめします。

音質
 
7.6/10

ノイズキャンセリング機能の比較

以前レビューしたSudioのノイズキャンセリングイヤホン(T2)より今作のほうがかなり強力なノイキャンになっています。

低音ノイズは大きくカット。

中音・高音もある程度マスクしてくれます。

大きな換気扇ノイズやルンバの騒音もかなり遠ざけてくれるので実用的な効果が見込めます。

効果の程度でいうと-40dBを謳うANCとほぼ同程度の効き目でした。

無音時に若干ホワイトノイズがありますが、音楽を流してしまえば気になりません。

(参考:Sudio E3のノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ANC強さランキング)
おすすめがわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
8/10

装着感評価

密閉感はあまりなく、イヤーピースで支えている感覚が強めな装着感。

耳を隙間なく埋めるような圧迫感のあるつけ心地ではないです。

イヤホンのごつごつとした感触は多少ありますが、比較的長時間つけっぱなしにしても不快になりません。

スティックタイプのイヤホンなので安定感も高く、頭を振ってもびくともしませんでした。

スポーツなどで使用しても問題ないでしょう。

装着感
 
8/10

マイク性能・通話品質について

クリアで生々しいボイスです。

ノイズ処理もうまくいっていて、周囲のノイズを抑えつつも声はきちんと届いていました。

また、風切り音もしっかり処理できています。

扇風機を当てて喋ってみても全く風を問題にせず通話することができました。

マイク性能は非常に優秀だと思います。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価

  L側 R側
1クリック 再生/停止 再生/停止
2クリック 曲戻し 曲送り
3クリック 音量DOWN 音量UP
長押し(2s) 音声アシスタント ANC

ノイキャンを含む基本操作はすべてイヤホンから操作可能です。

1つだけ気になったのが、ノイキャンがデフォルトでOFFなこと。

設定が保存されないのでノイキャンをONにしても電源を切るとOFFに戻ってしまいます。

なのでノイキャンを使いたい場合は起動するたびに毎回ONにする必要があるというわけです。

操作性 S・A・B・C・D

マルチポイントの挙動について

E3のマルチポイントは割り込み可能でした。

使って気付いた主な注意点まとめ

  1. 外音取り込み機能は無し
  2. ノイズキャンセリング機能は起動毎にONにする必要あり
  3. ノイズキャンセリングのON/OFFで音が変わる

1.

E3にはイヤホンをしたまま外音を聞くことができる外音取り込み機能はありません。

TWSではノイキャンとセットでついている印象が強い機能ですが、ag BASS2など一部のイヤホンでは外音取り込み機能がなかったりしますね。

2.

E3のノイズキャンセリング機能はデフォルトでOFFになっています。

設定が保存されないので電源を切るとOFFになります。

したがって起動するたびにノイキャンをONにし直す必要があります。

3.

ノイキャンをONにすると低音が痩せて中高音寄りのサウンドになります。

より高音質で聴きたい時、男性ボーカルを聴く時、低音の迫力が欲しい曲ではノイキャンOFFで聴いたほうが良いです。

総合評価

メイン機能評価

音質
 
7.6/10
ノイキャン
 
8/10
外音取り込み
 
-
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評

E3はSudioらしくオシャレさと実用性を両立したイヤホン。

明瞭でバランスの取れたサウンドと実用レベルのノイキャン。

割り込み可能なマルチポイントやノイズに強い通話性能も魅力です。

デメリットはノイキャンの挙動にやや癖があるところでしょうか。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。