- 明瞭なドンシャリサウンドで音質のコスパはかなり高い
- ノイキャン・マルチポイント・低遅延モードなど欲しい機能が全部入り
- デザインが良く、ビルドクオリティもそこそこ
- ノイキャンはあまり強力ではない
総合評価 |
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8.5/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは2023年11月22日発売のワイヤレスヘッドホン、EDIFIER WH700NB。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントや遅延を抑えるゲームモードにも対応。
多機能ながら定価6,990円というコスパBluetoothヘッドホンです。
音質や使い勝手など詳しくチェックしていきます。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
EDIFIER WH700NBのスペック・外観チェック
スペック表と特徴
WH700NB | |
価格 | 6,990円 |
連続再生時間 | ANC OFF 68時間 ANC ON 45時間 |
ドライバー | 40mm NdFeBドライバー |
コーデック | SBC |
有線接続 | - |
防水性能 | - |
ノイキャン | ○ |
マルチポイント | ○ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ○ |
その他の機能 |
- |
『WH700NBの特徴』
- ANC技術:外部の不要な騒音を徹底的にカット。音楽への没頭感を高める。
- 外音取り込み機能:ボタン1つで外部の会話や空港/駅のアナウンスがクリアに聞こえるようになり、ヘッドホンを外すことなく周囲の情報を瞬時にキャッチ。
- ENC通話ノイズキャンセリング:クリアな通話音声を保ちつつ周囲の騒音を低減。騒がしい環境でも快適な通話が可能。
- 40mmのダイナミックドライバー:豊かで深みのあるサウンド。クリアな高音域から力強い低音まで、あらゆる音楽を臨場感たっぷりに。
- マルチポイント接続:一度に2台のデバイスへ同時接続し、アクティブな音声ソースへシームレスに切り替えることが可能。
(公式サイト:EDIFIER公式 | WH700NBより)
外観・内容物のチェック
ヘッドホン本体
シャープなフォルムで格好良いです。
ビルドクオリティは一部お値段なりなところもありますが(後述)、全体としてはそこそこの質感だと思います。
折りたたむとコンパクトになります
ヘッドバンドは10段階の調節が可能
ヒンジの部分がやや頼りない感じなのが気になるポイント
L/R表記は画像の○で囲った位置
非常に見にくいので操作ボタンがあるほうが『R』と覚えた方が良いです
外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用USB-Cケーブル
- 説明書類
EDIFIER WH700NB 測定データ
重さ・サイズ実測値
サイズ | 縦:20.1cm 横:16.0cm |
重さ | 268.0g |
多機能bluetoothヘッドホンとしては比較的コンパクトなサイズ感です。
重さも軽めです。
折りたためばコンパクトになるので持ち運びやすいと思います。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 261ms(SBC) | 261ms(SBC) |
低遅延時 | 131ms(SBC) | 131ms(SBC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- iPhone接続時の最小遅延=約0.131秒
- Android接続時の最小遅延=約0.131秒
WH700NBは対応コーデックがSBCのみなのでiPhoneでもSBC接続となります。
音ゲーは厳しいですが、普通のゲームや動画視聴はストレス無く楽しめるくらいの遅延です。
ボタン操作or専用アプリからゲームモードをONにすると低遅延化
EDIFIER WH700NB 詳細レビュー
音質評価
EDIFIERらしいドンシャリサウンドです。
音場感は並、解像度は値段の割に高いと思います。
低音は程よい量感で深みはそこそこくらい。
アタック感がありハキハキと鳴るので勢い・迫力が感じられます。
中音は少し凹みますが、ボーカル域はかなり前のめり。
勢いのある低音に負けずにしっかりと主張します。
高音はやや刺激的なれど明るく明瞭です。
全体的にキレのあるサウンドでノリ良く聴けます。
この価格帯のヘッドホンにありがちなぼんやりとした雰囲気が無く、すっきりとした明瞭なサウンドのヘッドホンです。
専用アプリで4種類のプリセットを選択可能
音質 |
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7.8/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
ノイズキャンセリング性能はやや控えめ。
低音ノイズはある程度カットしてくれますが、中音・高音ノイズは多少マスクする程度の効き目。
大きなノイズを無音にするような強力さは無いです。
ANCイヤホンと比較するとVictor HA-A30Tなどのフィードフォワード式のノイキャンと大体同程度の消音効果でした。
(参考:ノイズキャンセリングイヤホンの最強がわかるノイキャン強度比較表)
ノイキャン |
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4/10 |
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外音取り込み機能の評価
外音取り込み量をアプリで調節できます。
デフォルトではやや籠もったような聞こえ方。
小声だと聞き取りにくい時があり、ヘッドホンをしたまま会話するにはやや心許ない感じです。
外音取り込み量をMaxにするとサーッというノイズが少し目立ちますが、人の声は問題なく聞こえるようになります。
ヘッドホンをしていないときとほぼ変わらない感じで聞こえるので会話も余裕でした。
取り込み量Maxの+3で運用するのがおすすめです。
外音取り込み量を-3~+3までの7段階調節可能
外音取り込み |
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8/10 |
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装着感評価
装着感は割りと良い方だと思います。
最近レビューした他のヘッドホンと側圧の測定結果は大差ないくらい。
なので側圧はそれほど強くありません。
重さもあまり変わらないくらいですが、クッション性能がちょっと弱いせいなのか?
長時間着けているとちょっと頭が疲れるかなぁという印象。
とはいえ締め付けが強いというわけではありませんし、十分快適な部類に入ります。
装着感 |
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8/10 |
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マイク性能・通話品質について
加工したようなボイスでザラザラした質感の声になりますが、音量はしっかりとれるのではっきりと聞こえます。
ただノイズや風切り音には弱いです。
ノイズ処理が走るとボイスも途切れてしまいがち。
室内など、あまり騒がしくない場所で通話するのが望ましいかなと思います。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
+キー |
○キー |
-キー | MFキー | |
1クリック |
音量+ |
再生/停止 | 音量- | モード切替 |
2クリック | - | - | - | ゲームモード |
長押し | 曲送り | 電源ON/OFF | 曲戻し | ペアリング |
操作ボタンはR側に集約されています。
ゲームモードもMF(マルチファンクション)キーで呼び出し可能。
○キーがボコっとした手触りなので手探りでもボタン間違いがありません。
シンプルで扱いやすいです。
専用アプリからモード切替の動作パターンを変更可能
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【EDIFIER Connect】の主な機能
アプリの主な機能
- ノイズコントロール
- サウンドエフェクト
- ゲームモード
ホーム画面
設定画面
使って気付いた注意点
- マルチポイントは割り込み不可
1.
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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7.8/10 |
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ノイキャン |
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4/10 |
外音取り込み |
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8/10 |
装着感 |
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8/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評
EDIFIER WH700NBはエントリー帯の価格ながら多彩の機能を有し、音質的な満足度も高い優秀なBluetoothヘッドホン。
ただ、ノイキャンはそれほど強力ではないので過度な期待な禁物です。
おまけ程度と思っておいたほうが無難かと思います。
逆に音はかなり良いです。
この値段で買えるヘッドホンの中では相当上位に入るでしょう。
ヒンジ部やクッション性能はお値段なりの質感ですが、全体的にはそこそこのビルドクオリティですし、デザインもカッコよくて良いと思います。
音のコスパが良い多機能ヘッドホンが欲しい方におすすめです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。