おかげさまでイヤホンレビュー歴7年目を迎えました、猫居です。
TOPページを欲しいイヤホンが探しやすいよう整理したのでそちらもご覧いただけたら幸いです。
今回レビューするのはVictorから新発売のノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン、HA-A30Tです。
Victor産ノイキャン付きTWSなのに1万円を切る価格設定と“イヌホン”と呼ばれるかわいらしいデザインの良さが魅力ですね。
今回も早速結論からいきましょう。
音質 |
低音:★★★★★★★★☆☆ 中音:★★★★★★★☆☆☆ 高音:★★★★★★★☆☆☆ |
装着感 | S・A・B・C・D |
通話品質 |
S・A・B・C・D |
ノイキャン | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
外音取り込み | ★★★★★★★★☆☆ |
総合評価 |
★★★ 最高のオススメ度。 三つ星イヤホンです。 |
Victor HA-A30Tの良い点
- U1万円TWSでは上位に入る音質の良さ
- 低音の深みが増すBassモードが秀逸
- 超コンパクトで優れたデザイン
Victor HA-A30Tの注意点
- ノイキャンはそこまで強力ではない
- 操作方法に少し慣れが必要
- 説明書に一部の操作方法が載っていない
音質は1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中では2022年5月時点でトップ3に入る良さだと思います。
充実した低音に整った中音・高音。
無闇に低音の量感を盛るのではなく深みを足してくれるBASSモード。
レベル高いです。
一方ノイズキャンセリングは1万円弱ということを考慮してもイマイチ。
5000円くらい出せば同レベルのノイキャン完全ワイヤレスイヤホンが手に入るのが現状です。
しかしアンダー1万円で音質の良い完全ワイヤレスイヤホンはこれまでノイキャン非搭載モデルしかありませんでした。
なのでHA-A30Tは音質が良くてノイキャンもついているU1万TWSとして価値ある存在となりそうです。
そのデザインの良さやニッパーくんのかわいさも魅力的。
総合的に満足感ある買い物となるでしょう。
詳細な評価については目次より各項目をご覧ください。
- Victor HA-A30Tの基礎スペックに言及
- 開封:デザインチェックと使い勝手の評価
- Victor HA-A30Tの音質評価
- Victor HA-A30Tの装着感評価
- Victor HA-A30Tのノイズキャンセリング機能評価
- Victor HA-A30Tの外音取り込み機能評価
- 同価格帯の代替となり得るライバルイヤホンとの比較
- 最後に:記事の紹介
Victor HA-A30Tの基礎スペックに言及
連続再生時間 |
約7.5時間(ANC使用時) 約17.5時間(ケース込/ANC使用) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 |
機能 |
ノイズキャンセリング機能 外音取り込み機能 低遅延モード BASSモード 急速充電 |
専用アプリで出来ること |
専用アプリ無し |
特に際立った機能性を有しているわけではないですが、音質重視の完全ワイヤレスイヤホンとしては値段の割に頑張っているといえます。
専用アプリがあればなお良かったですが、Victorイヤホンはハイエンド機にもアプリがないので仕方がないですかね。
開封:デザインチェックと使い勝手の評価
なんということはない普通の外箱に見えますが‥
手で持つとわかる小ささ。
外箱の時点でめっちゃミニサイズです!
中身も当然コンパクトで‥
イヤホンケースは握りつぶせるほど小さいです。
イヤホン本体も超コンパクトかつ軽量。
ビクター犬のニッパーくん、かわいいですよね。
イヤホンの操作性について
全ての操作をイヤホンから行うことが出来、タップの反応も問題ありません。
しかし、相変わらずのVictor仕様なところも。
低遅延モードへの切り替えがL側5回タップだとか、ノイキャンと外音取り込みの切り替えがそれぞれ別操作だとか‥
操作方法を覚えるまではちょっと苦労しそうです。
また、説明書に全ての操作方法が書かれていないのは不親切だなと感じました。
WEB説明書を見ないとBASSモードと低遅延モードへの切り替え方法がわかりません。
- BASSモード L側1秒長押し
- 低遅延モード L側5回タップ
最後に付属品の紹介。
- 充電用ケーブル
- イヤーピース
- 取扱説明書
Victor HA-A30Tの音質評価
比較的ウォーム系の音です。
低音域・中低音域にボリュームあり。
BASSモードにしなくても低音はかなり量感がありますし男性ボーカルも迫力を感じます。
それに比べると女性ボーカルはややおとなしめに聞こえますが、低音域にマスクされることなくしっかり主張してきます。
高音域は刺激が少なく角の取れた仕上がりですね。
BASSモードにすると低音の量感はそのままに深みがぐっと増します。
重低音が出るようになるので、好みや楽曲によって積極的に切り替えて使いたくなります。
他社イヤホンではBASSモードにすると低音をもりすぎて破綻してしまう物も多い中、これは非常に良い調整がなされていると思います。
Victor HA-A30Tの装着感評価
付け心地自体はベーシックなカナル型イヤホンと言った感じですが、コンパクトで非常に軽量なイヤホン本体のおかげか圧迫感はあまり感じません。
↑の写真のようにフィット位置を調整してつけます。
コンパクトなおかげで耳への収まりが良く簡単にフィッティングできます。
IPX4と防水性能もあり、多少走ったりしても不安になることの無い安定感です。
激しいスポーツに向くほどのフィット感はありませんが、日常使いには充分。
装着感は良い方と言えるでしょう。
Victor HA-A30Tのノイズキャンセリング機能評価
ノイズキャンセリングの効き目は大きめな換気扇などの低音ノイズを半減させるくらいの効果です。
これは同価格帯の他のノイキャンイヤホンと比較すると明らかに見劣りします。
色々使って比べてみた結果、EarFunのFree Pro(5000円弱)と同程度のノイキャン効果でした。
-28dBの消音効果を謳うイヤホンと同程度ということです。
ノイキャンの効果はある、でも値段の割には弱め。
そんな評価です。
Victor HA-A30Tの外音取り込み機能評価
やや強調感のある外音取り込み音。
イヤホンをしていないときの自然な外音に比べて少し音量アップして耳に届く感じです。
あと高音がややカサつきますね。
この程度の強調感なら自然な外音との違いからくる違和感もあまり感じ無いので耳疲れも起きないでしょう。
外音を取り込みながら音楽の音量をBGMレベルまで自動で落としてくれるので『ながら聴き』に使いやすいです。
同価格帯の代替となり得るライバルイヤホンとの比較
音質面を代替候補のイヤホンと比較
アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンで音質の良いイヤホンといえばNobleのFALCON2やagのCOTSUBUが挙がります。
どちらもノイズキャンセリング非搭載。
FALCON2と比較するとHA-A30Tの方が低音の量感が多く、中音域~高音域にかけては艶感や解像感でFALCON2のほうが勝っています。
さっぱりしてよりフラットなFALCON2か情感ある低音が楽しいHA-A30Tか。
この辺は好みでどちらが上か変わってきそうです。
agのCOTSUBUはHA-A30Tより深みのある低音が特徴。
HA-A30TをBASSモードにすると両者結構近い音になります。
2種類の音が楽しめるという意味でもHA-A30Tは面白い存在ですね。
・FALCON2のレビュー記事
https://www.goodgoodlife.xyz/entry/Noble_FALCON2
・COTSUBUのレビュー記事
https://www.goodgoodlife.xyz/entry/ag_COTSUBU
機能面を代替候補のイヤホンと比較
機能面ではAnkerのSoundcore Life P3が圧倒。
ノイキャンの強さだけでなく専用アプリの多機能ぶりなど機能面ではちょっと勝負にならない印象です。
ただ音質面ではHA-A30Tのほうが明らかにオーディオ的均整の取れた音。
ノイキャンなどの機能面を重視するか音質を重視するか‥
どちらを重視するかで正解は変わってくるでしょう。
・Anker Soundcore Life P3のレビュー記事
https://www.goodgoodlife.xyz/entry/Soundcore_Life_P3
最後に:記事の紹介
【2022年版】価格帯別!完全ワイヤレスイヤホンおすすめ10選
TWSのオススメについてまとめた記事です。
最新の完全ワイヤレスイヤホンまで網羅しています。
こちらもご覧いただければ幸いです。