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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【HUAWEI FreeBuds Pro2 レビュー】高音質と高機能が両立した非常に優秀なTWS【Devialet監修】

Author:猫居こうた

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HUAWEI FreeBuds Pro2 Review

  • お値段以上に高音質
  • ノイキャンにマルチポイント‥多機能かつ高機能
  • 所有欲を満たす高級感あるデザイン
  • アプリのインストールがやや煩雑(Android)
総合評価
 
10/10

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのはHUAWEIの完全ワイヤレスイヤホン、FreeBuds Pro2。

フランスの高級オーディオメーカーDevialetが音を監修したということで話題になったイヤホンですね。

機能的にも欲しい機能がすべて揃っており、デザインも秀逸。

それでいてハイエンド製品ながらお値段は2万円そこそこという。

昨今TWSも高額化が著しいのでコストパフォーマンスの面でも注目に値します。

今回も音質やノイズキャンセリングの効き具合など、詳しく比較していきます。

HUAWEI FreeBuds Pro2の外観チェック

イヤホン本体

一般的なスティックタイプとは違ってかなり上質さを感じるデザイン

手に持った感覚はずっしり重めです
gif動画で雰囲気をチェック

イヤホンケース

ケースもコンパクトで高級感あり

傷がつきやすそうかな?という心配も

保護カバー装着時

ケースの傷避けのため公式販売されているFreeBuds Pro2用保護カバーを装着してみました。

なんだかあまりしっくりこないし安っぽいです‥

(安いんだけど)

せっかくの高級感が損なわれてしまいなんだかなぁという感じ。

付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • クイックスタートガイド
    (説明らしい説明はほぼ無)

HUAWEI FreeBuds Pro2のスペックと測定結果

スペック表

  HUAWEI FreeBuds Pro2
価格 23,180円
(2/14 Amazon価格)
連続再生時間 6.5時間
30時間(ケース込)
コーデック SBC・AAC・LDAC・HWA
防水性能 IP54
ノイキャン
マルチポイント
専用アプリ
低遅延モード

ハイエンドの完全ワイヤレスイヤホンに相応しい高機能ぶり。

定価は26,800円でしたが2023年現在では23,000円台になっているのを確認しています。

音質や機能面が評判通りなら非常にコストパフォーマンスが高いといえます。

LDAC+ノイキャンON時の連続再生時間・電池残量の推移

30分経過時点の電池残量

1時間経過時点の電池残量

1時間で30(10+20)%消耗しました。

多分2時間半もてばいいほうかな?

ノイキャンだけでも連続再生時間4時間とちょっと少なめなのでLDACも入れるとややシビアですね。

といっても他のTWSでもLDAC+ノイキャンだと連続再生時間は3時間くらいが一般的なので誤差とも言えます。

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:47.6mm
横:67.8mm
高さ:24.7mm
三辺合計:140.1mm
重さ イヤホン:6.2g
ケース:51.8g

イヤホン・ケース共にやや重みを感じます。

ですが、ネガティブな印象を抱くほどではなくむしろ質感の良さを感じられます。

遅延測定結果

  • SBC=215ms
  • SBC(低遅延モード)=196ms
  • LDAC=395ms
  • LDAC(低遅延モード)=184ms

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。

低遅延モード時で184-52=132ms。

約0.132秒の遅延です。

音ゲーをするには厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は問題なくこなせるでしょう。

LDACのままでもちゃんと低遅延の効果が得られるのが良いですね。

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
Spinfit
CP360(M)
NUARL
Magic Ear+(M)
   

(自分がよく使うTWS用イヤーピースとSONYイヤピ2種との対応表です)

ノズルが独特の形状なので一般的なイヤーピースはほとんど入りませんでした。

一応Crystalは無理やりはめることができましたが‥

装着感があまりにもゆるゆるだったので△としました。

HUAWEI FreeBuds Pro2の詳細レビュー

音質評価

平面振動板ドライバー+11mmダイナミックドライバーのデュアルドライバー構成。

非常に上質な音です。

Devialet監修は伊達じゃないといったところでしょうか。

非常に深いところからしっかりと押し出される低音。

スピーカーを思わせるような迫力があります。

生々しく、息遣いを感じ取れるボーカル。

明瞭で繊細な表現力が魅力的な高音。

低音にかなりのボリュームを感じますが分離よく他の音域もしっかり主張します。

SONY WF-1000XM4と比べると低音の躍動感はWF-1000XM4の方があるものの深みはFreeBuds Pro2。

そして高音の繊細表現・明瞭感はFreeBuds Pro2が勝っています。

次は音質評価の高いfinalのZE3000との比較。

ボーカルの表現力は良い勝負。

高音は滑らかさではFreeBuds Pro2に分があります。

そして低音。

比べると低音の深みが明らかに違うのを感じ取れます。

FreeBuds Pro2のほうがより感情を揺さぶられるサウンドといった感じです。

2万そこそこでこの音は凄いと思います。

ノイズキャンセリングを比較

低音ノイズに非常によく効くノイズキャンセリングです。

一方、中音・高音ノイズへの効き目は限定的。

-43dbのTWS(Soundpeats Capsule3 Pro等)と比べると低音ノイズは同程度消せています。

しかし中音・高音ノイズの消音力には差を感じます。

-40dbのTWSと比べると低音ノイズにはFreeBuds Pro2の方がかなり効果的。

高音ノイズへの効き目にはそれほど差を感じません。

追加で先日購入した-42dbのTWS(OPPO Enco Free 2)とも比較。

今度は非常に消音の仕方が似ているなという印象です。

ほぼ同等の効き目と言えます。

-43dbより弱いのは間違いなく、-42dbとほぼ同じ消音力いうことで-42db相当と評価します。

(参考:ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較ランキング )

外音取り込み機能の使い勝手

FreeBuds Pro2のヒアスルー機能は外音がはっきり聞こえます。

ON/OFFの切替で違和感が少ないのも好印象。

聞こえ方もイヤホンをしていないときにかなり近い、良質なものとなっています。

人の話し声などもイヤホンをしたまま問題なく聞き取れるでしょう。

音量があげすぎなければ外音を取り込みながらの『ながら聴き』も可能です。

装着感評価

軽い装着感で長時間着用していても耳が疲れません。

ただフィット感はそこそこ。

激しい運動とかにはちょっと使う気になれないかも。

密着感あるつけ心地が好みな人はイヤーピースの選択肢が殆どないので苦労するかもしれません。

普通に使う分には耳疲れしにくく快適で多くの人にとって好印象かと思います。

マイク性能・通話品質について

マイクの性能はすごく良いと思います。

スマートフォンで名を馳せたメーカーだけあって声は凄く肉声に近いです。

周囲のノイズもきちんと小さくしてくれます。

特に風切り音対策が抜群。

扇風機の風量マックスで直に顔に当てても問題なく通話できるくらい優秀でした。

ただ、特に周囲の人の声までクリアに拾ってしまうのは考えもの。

非常にクリアな音声ながらガヤガヤしたところでの通話にはあまり向いていないかもしれません。

専用アプリ【AI Life】の主な機能

ホーム画面

ノイズキャンセリング強度設定

外音取り込みの音声モード切り替え

イコライザー

デフォルトで完成された音なのでいじる必要はあまり感じませんが、カスタムで好みに変化させることも可能です。

低遅延モード

アプリ総評

この他、マルチポイントの切り替え・LDACのON/OFF・イヤホンの装着感チェックなど。

アプリ機能はかなり充実しています。

ただ操作方法のカスタマイズは実質無いも同然だったので入れませんでした。

低遅延モードをイヤホン操作で呼び出せないのが残念ではありますね。

HUAWEI FreeBuds Pro2の使い方と注意点(説明書代わりに)

ペアリング方法

イヤホンを納めた状態でケースを開き、
ボタンを2秒間長押しでペアリングモードに入ります。

接続するデバイスのBluetooth設定画面を開き、
FreeBuds Pro2を選択すればペアリング完了です
マルチポイント接続方法

1台目とのペアリングが完了したら以下の手順で次のデバイスと繋ぎます。

  1. イヤホンを収納した状態でケースを開き
  2. ケースの機能ボタンを2秒間長押し
  3. もう1台のデバイスとBluetooth接続
  4. マルチポイント接続完了です

リセット方法

イヤホンを収納した状態でケースを開き、
ボタンを10秒間長押しでリセット完了です。

充電方法

ワイヤレス充電できます。

付属の充電用USB Type-Cケーブルで充電できます。

その他、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。

(Qi規格の充電パッドは別売り)

操作方法

スティック部をつまむ操作方式
  L側 R側
1ピンチ 再生/停止 再生/停止
2ピンチ 曲送り 曲送り
3ピンチ 曲戻し 曲戻し
長押し モード切替
・ANC
・外音取込
・ノーマル
モード切替
・ANC
・外音取込
・ノーマル
スワイプ 音量調節 音量調節

専用アプリから操作方法をカスタマイズできると謳われていますがほぼ出来ません。

  • 各操作のON/OFF。
  • ANCモード切り替えを音声アシスタントに変更。
  • モード切替のカスタマイズ(ノーマルを含めるかどうか等)

この選択しか無いです。

操作は擬似的な物理ボタンのようで誤操作が無くて扱いやすいです。

つまんで操作すると『かちっ』という音がなって反応があったことがわかるようになっています。

同様の操作感のイヤホンはAirPods Pro 2Anker Liberty 4などがあります。

ただ長押しは結構強めにピンチしないと反応しないのが玉に瑕。

注意点1:LDACを利用するには専用アプリのインストールが必要

初期状態ではSBCで接続されます。

LDAC接続するためには専用アプリのサウンド効果から『音質を優先』を選ぶ必要があります。

注意点2:専用アプリのインストールがややハードル高め(Android)

iPhoneの場合はApp Storeからアプリを普通にインストールできます。

 App Store AI Life

問題はAndroidの場合です。

ファーウェイはグーグルプレイストアから締め出されているため、やや面倒な手順を踏む必要があります。

手順は以下の通りです。

  1. ファーウェイのサイトから『AppGallery』をダウンロード
  2. 『AppGallery』をインストール
  3. 『AppGallery』アプリを開き【AI Life】を検索
  4. 【AI Life】をインストール

ファーウェイのサイトで【AI Life】をインストールしようとしても先に『AppGallery』をインストールするよう促されます。

なので上記のような手順となります。

【AI Life】をインストールしたら『AppGallery』はアンインストールしてしまっても構わないと思います。

説明書

HUAWEI FreeBuds Pro2 クイックスタートガイド(PDF)

メリット・デメリットのまとめ

HUAWEI FreeBuds Pro2を選ぶメリット

お値段以上に高音質:豊かな低音・生々しいボーカル・繊細な高音

Devialet監修は伊達じゃない。

深みのある低音、イキイキとしたボーカル、粒立ちの良い高音‥

非常に上質なリスニング体験です。

ノイキャンにマルチポイント‥多機能かつ高機能

音の良いTWSにありがちなしょぼいノイキャンではなくしっかりと効果を実感できる強力な部類に入りANC。

マルチポイントやイコライザー機能もあり機能面も充実しています。

所有欲を満たす高級感あるデザイン

鏡面仕上げされた高級感あるイヤホン。

見た目買いしても全く後悔しない性能なのでご安心を。

HUAWEI FreeBuds Pro2を選ぶデメリット

アプリのインストールがやや煩雑(Android)

まずファーウェイ版プレイストアのようなものをインストール。

そしてその中から専用アプリをインストールしないといけません。

グーグルプレイストアからインストールできないというだけでも面倒なのに‥。

総合評価と代替候補

メイン機能評価

音質
 
9.4/10
ノイキャン
 
8/10
外音取り込み
 
9.5/10
装着感
 
8.5/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

高音質で高機能、使い勝手も良し。

これほど満足感の高い完全ワイヤレスイヤホンは中々無いでしょう。

非常にレベルの高いTWSです。

代替候補は‥

さらに全体のレベルが洗練された存在としてゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3が代替候補といえるでしょうか。

しかし値段は約1,5倍。

コストパフォーマンスも考慮するならFreeBuds Pro2の方が優秀ですね。

現状、2万円台では敵なしではないでしょうか。

すごくおすすめです。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。