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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【Xiaomi Redmi Buds 5 Pro レビュー】Redmi Buds 5と使い比べて違いをチェックします

Author:猫居こうた

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Xiaomi Redmi Buds 5 Pro Review

  Redmi Buds 5 Pro
発売日 2024年1月15日
価格
(発売時)
9,980円
連続再生時間
(単体/ケース込)
ANC OFF
10時間/38時間
コーデック SBC/AAC/LDAC/LC3
ドライバー チタニウムダイアフラム搭載11mmバスドライバー
+

10mm圧電セラミックツイーター
防水性能 IP54
Bluetooth Ver. 5.3
機能 ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイント・空間オーディオ・イコライザー・Google Fast Pair・着脱検知・専用アプリ・急速充電(5分→2時間)
資料 公式サイト
  • 刺さりなく明瞭に鳴る高音
  • 価格帯TOPクラスのノイキャン
  • ケースにヴィーガンレザーを採用するなど、値段の割にデザインも凝っている(黒のみ)
  • 重低音はあまり出ない
  • LE Audio対応スマホと接続するとコーデック周りの挙動が不安定に
総合評価
 
8.5/10

こんにちは、猫居です。

今回レビューするのはXiaomiの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、Redmi Buds 5 Pro。

デュアルドライバー構成で高性能ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能や空間オーディオ機能も搭載。

さらに2台同時接続可能なマルチポイントにも対応と、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほど魅力的なスペックのTWSです。

先に総評を紹介します。

より詳細な内容は目次以降をご覧ください。

総評

8.5/10点

バランスの取れた元気の良い音。この価格帯のTWSにしては高音を無理なく余裕を持って鳴らせるところにデュアルドライバーの旨味を感じることが出来ます。一方、低音はある程度の量感はありますが重低音はあまり出ません。
ノイキャンは価格帯TOPクラスの優秀さ。空間オーディオ機能はイマイチな仕上がり。
コスパ高な中華系TWSと比べて性能面は互角くらい。値段的にはむしろやや割高ということになりますが、デザイン性やブランド力をどう評価するかがポイントとなりそうです。

音質 7.6/10 便利機能 SABCD
ノイキャン 8.5/10 携帯性 SABCD
外音取り込み 8.5/10 操作性 SABCD
装着感 8/10 通話性能 SABCD

Xiaomi Redmi Buds 5 Proとは

Redmi Buds 5 Proの特徴

https://www.mi.com/jp/product/redmi-buds-5-pro/

『特徴』

  • 同軸デュアルドライバー:チタニウムダイアフラム搭載11mmバスドライバーと10mm圧電セラミックツイーターによるデュアルドライバー構成。滑らかな高音、豊かな中音、力強い低音とバランスのとれたパフォーマンスを実現。
  • ハイレゾオーディオワイヤレスの認証済み:最大24ビット/96kHz*サンプリングレートのLDACオーディオコーデックをサポート。
  • イマーシブサウンド:さまざまなコンテンツに対応する拡張イマーシブオーディオを提供。コンサートホールや映画館で聴いているような雰囲気を演出。
  • ビーガンレザーテクスチャデザイン:ミッドナイトブラックのケース下部にはヴィーガンレザーを採用。繊細な質感と洗練された独特の風合いを特徴とする。
  • マーブルテクスチャのデザイン:多層コーティングを施し、大理石の質感を表現したイヤーステムデザイン。(ブラック・ホワイトのみ)
  • Redmi Buds 4 Proと比較して最大3倍のノイズリダクション機能:業界最先端の52dBアクティブノイズキャンセルテクノロジーを搭載。
  • 通話用3マイクAIノイズキャンセル機能:3つのマイクとAIベースのノイズリダクションアルゴリズムを搭載。通話中の周囲の雑音を抑制し、9m/秒の風ノイズにも対応。

Redmi Buds 5とRedmi Buds 5 Proのスペック比較表

Xiaomi Redmi Buds 5とRedmi Buds 5 Proの比較

  Redmi Buds 5 Redmi Buds 5 Pro
定価 6,980円 9,980円
連続再生時間

ANC OFF
10時間

40時間(ケース込)

ANC OFF
10時間

38時間(ケース込)
ドライバー チタニウムダイアフラム搭載12.4mmダイナミックドライバー チタニウムダイアフラム搭載11mmバスドライバー
+
10mm圧電セラミックツイーター
コーデック SBC / AAC SBC / AAC / LDAC / LC3
防水性能 IP54 IP54
ノイキャン
マルチポイント

専用アプリ
低遅延モード - -
ワイヤレス充電 - -
空間オーディオ -
通話用マイク 2 3

その他の主な違い

  • イヤホンケースのデザインは全く別物
  • イコライザーの違い:5はプリセットイコライザーのみ、5 Proはカスタムイコライザーも有り
  • ノイキャン性能の公称値:5は-46dB、5 Proは-52dBの消音力を謳う

Redmi Buds 5 Proはデュアルドライバーを採用し、ハイレゾ相当の再生が可能なコーデックLDACにも対応していることから音質に関連する項目の違いが目立ちます。

ただアクティブノイズキャンセリングや通話ノイズキャンセリングの数値も5Proの方が優秀なようなので全体的なパワーアップが見込めます。

便利機能 S・A・B・C・D

Xiaomi Redmi Buds 5 Proの外観・付属品チェック

イヤホン本体

タッチセンサー式を採用。

マーブル模様が入っている部分は中々見栄えが良いです。

しかし、それ以外の部分は結構プラ感丸出しの質感だったり。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

イヤホンケース

ワイヤレス充電には非対応。

5分の充電で2時間再生可能な急速充電に対応しています。

イヤホンケースは色によってデザインが少し違うみたいです。

今回レビューする黒に関しては、ケース下半分がレザー調になっています。

しっとりとした触り心地で質感はかなり良いです。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

外箱・付属品

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro 外箱&付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • ユーザーガイド

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro 測定データ

重さ・サイズ実測値

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro サイズ&重量

ケースサイズ 縦:46.5mm
横:61.0mm
高さ:25.2mm
三辺合計:132.7mm
重さ イヤホン:5.0g
ケース:32.8g

イヤホンケースはRedmi Buds 5より一回り小さく、かなりコンパクトな部類に入ります。

大きさ的にはハイエンドのXiaomi Buds 4 Proとほぼ同じくらい。

手のひらで握って隠れるくらいの小ささで持ち運びしやすいです。

イヤホンはサイズ・重さ共に平均的な数値。

携帯性 S・A・B・C・D

(参考:薄くて軽い完全ワイヤレスイヤホンをチェック|TWSケースサイズ比較表)

遅延測定結果

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro 遅延測定値

  Android・PC その他 iPhone
通常時 235ms(SBC)
262ms(AAC)
517ms(LDAC)
262ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時65msの遅延を観測します。
結果から-65msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

  • Android接続時の最小遅延=約0.235秒
  • iPhone接続時の最小遅延=約0.262秒

低遅延モードがないのでiPhone・Androidともにある程度の遅延を感じます。

特にLDAC接続時の遅延は約0.5秒とかなり遅延大きめ。

ゲームをするには向かないでしょう。

YoutubeやNetflixといったアプリ側で遅延補正してくれるものは動画視聴も問題ありません。

(iPhoneでYoutubeアプリを使う場合を除く→詳細)

交換イヤーピース対応表

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro イヤーピース

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
- final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
- Spinfit
CP360(M)
後継→OMNI
-
NUARL
Magic Ear+(M)
後継→Magic Ear+7
- 日本ディックス
COREIR BRASS(M)
-

独自規格のイヤーピースを採用しています。

ノズルが楕円形で太めなので結構強引に被せないと着けられません。

適合するイヤーピースはあまり多くはないでしょう。

Redmi Buds 5 ProをRedmi Buds 5と比較しつつレビュー

Redmi Buds 5 ProとRedmi Buds5の比較

音質評価:デュアルドライバーの旨み感じる高音

フラット~やや高音寄りのサウンド。

寒色系でハキハキとした元気の良い音です。

デュアルドライバーながら音のつながりが良好で、全域に渡ってバランス良く鳴ります。

個人的にはもう少し低音の量感があっても良かったかなと感じますが。

低音~中音にかけてボリュームのあるRedmi Buds 5と比べてもやはり低音はRedmi Buds 5の方が量感があります。

緩めの低音なRedmi Buds 5に対してRedmi Buds 5 Proもう少し締まり良くハキハキと鳴るタイプの低音なので小気味よさはあります。

重低音はあまり出ません。

高音はRedmi Buds 5 Proの方が明瞭でかなりしっかりと出ます。

Redmi Buds 5の高音は結構暗めなので、高音に関しては値段以上の差を感じますね。

中音は全体の中では割りとニュートラルな鳴りでボーカルは突っ込みすぎないくらいのポジション。

Redmi Buds 5はボーカルが前面で主張しますが、それと比べると俯瞰的な立ち位置です。

総合的にはU1万円の多機能完全ワイヤレスとしては割と良い音なのかなと感じます。

結構力強く高音が鳴るものの、刺さりなく余裕を持って鳴らしてくれるところがデュアルドライバーの旨味を感じさせてくれます。

ただ、低音の迫力はそれほど出ないので低音重視の方は注意です。

イコライザーの機能差

Redmi Buds 5はプリセットイコライザーで低音や高音を強調したりすることができますが、Redmi Buds 5 Proはより細かな調整が可能となっています。

アダプティブサウンドをONにすると音質の自動最適化が行われます

プリセット&カスタムEQで好みの音に調整も可能

音質
 
7.6/10

3Dオーディオ機能は今ひとつな出来栄え

  • 標準
  • 音楽
  • ビデオ

の3パターンが用意されています。

イマーシブサウンドをONにすると少し立体的な聴こえ方に。

ただ、かなり人工的な音という印象です。

特にエコーがかったような音声には、うーん…という感じ。

個人的にはあまり出番はないかなと思います。

ノイズキャンセリング機能の比較:価格帯TOPクラスの消音力

ノイキャンを個人・環境に合わせて最適化
3種類の強度を手動で選択することも出来ます

ノイズキャンセリングの効果について。

U1万円の完全ワイヤレスとしては、最強とは言いませんが最高レベルの効き目です。

Redmi Buds 5のノイキャンが低音ノイズを中心に消し、中音以上のノイズにはあまり効果がないのに対してRedmi Buds 5 Proは低音だけでなく中音・高音ノイズも比較的カットしてくれます。

同価格帯のTWSとの比較ではSOUNDPEATSのAir4 Proの最高補正時よりはやや弱め。

EarFunのAir Pro 3と比べると、低音ノイズはAir Pro3・中音・高音ノイズは5 Proの方が消しているという感じ。

総合的にはほぼ同じくらいの消音力と言えると思います。

ノイキャン機能の差

Redmi Buds 5 Proは『アダプティブノイズキャンセリング機能』『ノイズキャンセリングのパーソナライズ機能』という個人・環境に合わせてノイキャンを最適化してくれる機能があります。

Redmi Buds 5ではノイキャン強度の選択はできますが、これらの最適化機能はありません。

(参考:Redmi Buds 5 Proのノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ノイキャン強度比較表)
おすすめがわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
8.5/10

外音取り込み機能の評価:違和感少なめで使いやすい

外音取り込み機能をONにすると僅かにサーッというノイズが入るものの、違和感はあまり感じません。

外音の取り込み量はイヤホンをしていない時と比べて、薄いベール1枚まとったくらいのこもり感があります。

ただ人の声の聞き取りなどは問題ありませんでした。

この価格帯の外音取り込み機能としてはかなり優秀な部類に入るでしょう。

Redmi Buds 5と比べても、5はもう少しマイクで音を拾ってる感が強いです。

Redmi Buds 5  Proの方が機能として1ランク上の出来栄えと感じます。

外音取り込みモードはRedmi Buds 5とRedmi Buds 5 Proで違いはありません。

標準・音声増幅・環境音増幅
3種類の外音取り込みモードが用意されています

外音取り込み
 
8.5/10

装着感評価:圧迫感少なめも…

Redmi Buds 5 Pro 装着時の見た目

装着時の見た目

スティックタイプなので安定した装着感です。

が…。

個人的にはRedmi Buds 5の方が装着感は良いかなと感じました。

Redmi Buds 5は耳の窪みで支える印象。

少し圧迫感はありますが、曲線がなめらかに耳にフィットする感じで負担を感じない着け心地です。

一方、Redmi Buds 5 Proは耳穴の入り口に詰めて支えるような感覚。

Redmi Buds 5より圧迫感は少ないのですが、一点で支えてる感覚があり長時間着けていると少し耳が疲れてきます。

こう書くとあれですが、Redmi Buds 5の方が良いかなと思っただけで装着感は決して悪い方ではないです。

正しく装着できているかチェックする機能もあります

装着感
 
8/10

マイク性能・通話品質:風切り音に非常に強い

スマホのメーカーだけあってマイクの性能は非常に優秀です。

生々しいボイスではっきりと声が聞き取れます。

扇風機で風を当ててみても、乱れたりすることなく通話可能でした。

周囲のノイズもかなり抑えてくれますが、それと同時に自分の声も圧迫されたような音声になってしまう感じがあります。

Remi Buds 5は5 Proと比べるともう少し機械的な処理が入ったのがわかるようなボイスといった印象で、ノイズカットもやはり5 Proの方が上手です。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価

  L側 R側
1タップ - -
2タップ 再生/停止 再生/停止
3タップ 曲送り 曲戻し
長押し モード切替
・ANC
・外音取込
モード切替
・ANC
・外音取込

操作方法や操作感は5と5 Proで違いはありません。

アプリで好みの設定に変えることが出来ます。

誤操作しやすいということで1タップ目はデフォルトではOFFになっていますが、音量調整をここに入れるのもアリでしょう。

長押し操作は音声アシスタントorノイズコントロールを選択可能。

ノイズコントロールの切り替えパターンも選択できます。

操作性 S・A・B・C・D

専用アプリ【Xiaomi Earbuds】の主な機能

主な機能一覧

  • ノイズコントロール
  • イコライザー
  • 空間オーディオ
  • マルチポイントのON/OFF
  • 着脱検知のON/OFF
  • 装着感テスト
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

設定画面

使って気付いた注意点

マルチポイント接続出来ない時はアプリで「デュアル接続」をチェック

Redmi Buds 5 Proは2台同時接続可能なマルチポイントに対応していますが、アプリで『デュアル接続』がOFFになっているとマルチポイントできない点には注意が必要です。

マルチポイントは割り込み不可

マルチポイント中の割り込み再生は出来ませんでした。

Xperia(LE Audio対応機種?)でコーデック周りの挙動が怪しい

LE Audioに対応しているXperia 5 Ⅳで繋ぐとコーデックが変更できなくなる現象を確認。

NobleのFalcon Maxでも同様の症状がありましたが、現状LE Audio対応機と接続すると色々と挙動が怪しくなるようです。

他のLC3対応TWSでも同じような現象を確認しています。

Google Pixel 6aなどLE Audio未対応の他のスマホでは問題ありませんでした。

Redmi Buds 5 ProとRedmi Buds 5の主な違い まとめ

  Redmi Buds 5 Redmi Buds 5 Pro
音質 中音にボリューム フラット寄り
装着感 主に耳の窪みで支える感覚 主に耳穴で支える感覚
ノイキャン 価格帯:良 価格帯:TOPクラス
空間オーディオ なし あまり出来は良くないので差別化要因にはならない
通話/マイク クリアながらやや機械的な音 よりクリアで自然。風切り音にも強い

Xiaomi Redmi Buds 5 Pro 総合評価

Redmi Buds 5 Pro

メイン機能評価

音質
 
7.6/10
ノイキャン
 
8.5/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評:8.5/10

Xiaomi Redmi Buds 5 Proはこんな方におすすめです。

  • 高コスパなTWSが欲しいけどよく知らないメーカーはちょっと…という方
  • 安くても実用的なノイキャンイヤホンが欲しい
  • レザー調のケースなど、そのデザイン性に惹かれる

低価格帯の高コスパTWSといえば中華メーカーのSOUNDPEATSやEarFunが挙がりますが、TWS好きの間では有名でも一般の方はほとんど聞いたことがないでしょう。

一方、Xiaomiは今やスマホで知らない人はあまりいないくらい有名。

上記メーカーのイヤホンと遜色ない高性能ぶりなので、よく知られたブランドで高コスパなTWSを探したいという方にはうってつけの一品かと思います。

ただしLE Audio対応スマホを使っている方はコーデックの挙動が怪しくなる可能性があるのでその点だけは気をつけてください。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。