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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【Anker Soundcore Life P3 レビュー】音質も機能も大幅強化!Soundcore Liberty Air 2 Pro比較してその実力をチェック

Author:猫居こうた

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Soundcore Life P3

  • Ankerらしい高機能・多機能さ
  • 高見えするイヤホンのビルドクオリティ
  • 豊かな低音とボーカルの聴きやすさを両立
  • マルチポイントには対応していない
総合評価
 
8/10

更新日:2024年4月4日 最新の基準に合わせて総合評価を修正

完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。

今回レビューするのはAnkerのTWS『Soundcore Life P3』です。

5000円以下の完全ワイヤレスイヤホンで圧倒的人気だった『Soundcore Life P2』の上位機種にあたります。

『Life P2』からの進化点を簡単にチェックしましょう。

  • ウルトラノイズキャンセリング
  • 外音取り込み機能
  • アプリ対応(イコライザなど機能多数)
  • ワイヤレス充電

とにかく機能がてんこ盛りにプラスされています。

また、外観がAnkerの上位モデル『Soundcore Liberty Air 2 Pro』に非常に似ていることもあり『Life P2』の進化版というよりはむしろ廉価版『Liberty Air 2 Pro』という印象を受けます。

イヤホン・イヤホンケース共に似たデザイン

そんなわけで手持ちの『Liberty Air 2 Pro』と比較しながら新製品の『Soundcore Life P3』をチェックしていきたいと思います。

Anker Soundcore Life P3の外観チェック

外箱・付属品

付属品リスト

  • 説明書
  • 充電用USB Type-Cケーブル
  • イヤーピース

イヤホンケース

Life P2から随分とコンパクトになったイヤホンケース。

イヤホンの取り出しもスムーズにできてGoodです。

イヤホン

そしてイヤホン本体。

圧迫感もそれほどなく、適切なフィット感が得られます。

なんといってもビルドクオリティが非常に高いのが良いです。

低価格帯のイヤホンには中々見えません。

個人的にデザインもLiberty Air 2 Proよりこちらのほうがカッコよくて好みです。

Anker Soundcore Life P3のスペック・測定データ

スペック比較

  Life P3 Life P2 Liberty Air 2 Pro
定価 8,990円 4,999円 12,980円
連続再生時間

7時間

(ケース込み35h)

7時間

(ケース込み40h)

7時間

(ケース込み26h)

ドライバーサイズ 11mm 6mm 11mm
対応コーデック SBC
AAC
SBC
AAC
apt-X
SBC
AAC
ノイズキャンセリング ×
外音取り込み機能 ×
アプリ ×
HearID
(音質最適化)
× ×
ゲーミングモード/睡眠モード × ×
ワイヤレス充電 ×

比較してみると値段的にも機能的にもより『Liberty Air 2 Pro』の廉価版的位置づけのイヤホンだとわかると思います。

『Life P3』では音質向上効果のあるHearIDに対応していない以外はすべての機能に対応しています。

さらにこれまでのAnkerイヤホンにはなかったゲーミングモードと睡眠モードを搭載。(2021/08/13時)

低価格帯ではかなり多機能な完全ワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:52.5mm
横:60.7mm
高さ:31.6mm
重さ イヤホン:5.2g
ケース:49.5g

そこそこの軽量さとコンパクトさです。

ケースは手のひらに収まるくらいで持ち運ぶには十分な小ささ。

ポケットに入れると多少存在感を感じるくらいです。

遅延測定結果

  • SBC=271ms
  • SBC(低遅延モード)=196ms

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。

低遅延モード時で196-52=144ms。

約0.144秒の遅延です。

音ゲーをするには厳しいですが、普通のゲームや動画を視聴するのは十分な性能といえます。

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
 TG-200 トゥルーグリップ(M)
Spinfit
CP360(M)
NUARL
Magic Ear+(M)
   

(自分がよく使うTWS用イヤーピースとSONYイヤピ2種との対応表です)

基本的にどのイヤーピースもつけられました。

デフォルトだと軽さ重視で若干緩めな付け心地なのですが、個人的にはfinal TYPE Eにすると装着感の軽さを損なわずフィット感をUPできてよかったです。

Anker Soundcore Life P3の詳細レビュー

音質評価

Ankerらしい豊かな低音を全面に押し出したサウンドだったP2とはやや聴かせ方が異なります。

ボーカルを前面に押し出したサウンド。

低音も豊かなのには違いありませんが、それ一辺倒ではないという感じです。

中~高音域の見通しが格段に良くなって奥行きが感じられるようになり、全体のバランスが整えられています。

このバランスもやはり『Liberty Air 2 Pro』に近いもので、『Life P2』との音質差は相当にあると感じました。

音質的にも『Liberty Air 2 Pro』の廉価版といえるレベルにあると思います。

細かいことをいうとP3は音量をあげると低音が歪むのがわかってしまいます。

また曲によっては中音域が前面に出すぎていると感じることも。

しかし値段的には十分聴ける音と言えます。

ノイズキャンセリング機能の比較

同じ【ウルトラノイズキャンセリング】を搭載したイヤホンですが、ノイキャンの消音力は『Liberty Air 2 Pro』のほうが勝っていました。

ゴオオオォォという換気扇の大きな低音ノイズに対して『Liberty Air 2 Pro』では耳を澄まさないとわからないくらいに消音してくれます。

一方『Life P3』のほうはシーッと僅かに音が残って聞こえてきます。

ただ十分実用レベルには有ると思います。

概ね-38dbのノイキャンイヤホンと同等の効き目でした。

詳しい比較データは以下の記事よりご覧いただけます。

ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表

外音取り込み機能の比較

こちらは『Liberty Air 2 Pro』も『Life P3』も同様の効き目。

高音がややカサつく感じがあり、マイクで拾ったサーっという音が耳に入ってきます。

それ以外はほとんど違和感なくイヤホンをつけたまま外音を聞くことができます。

また、音声フォーカスモードもあり人の声を集中して拾うことも可能です。

“ながら聴き”よりはレジ会計時やアナウンスを聞く時に使うほうが適していますね。

装着感・操作性について

装着感

装着感は比較的軽めな付け心地。

長時間つけていても疲れにくいです。

ただ、その分フィット感も少し緩めなので運動なんかに使うにはあまり向いていないと思います。

操作性

デフォルトでは曲戻しと音量調節が操作に入っていません。

ただアプリで操作設定できるので好きな箇所に入れてあげるといいでしょう。

タッチセンサーの感度はちょうど良く、扱いやすいです。

操作方法一覧(デフォルト)
  L側 R側
1クリック - -
2クリック 曲送り 再生/停止
長押し(2秒) モード切替
・ANC
・外音取込
・ノーマル
モード切替
・ANC
・外音取込
・ノーマル

マイク性能・通話品質について

少しこもったような音声。

音量も喋り声より少し落ちる感じです。

ただ、周囲の雑音はそこそこ消してくれるので騒がしいところでもはっきり喋れば通話は快適かと思います。

多彩なアプリの機能

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非常に多機能なのでそれぞれの機能について簡単に触れていきます。

ノイキャン・外音取り込みのモード設定

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【交通機関】・【屋内】・【屋外】の3モードがあり、それぞれノイキャンの強度が違います。

交通機関モードがもっとも強力なノイキャンなので基本はこのモードを使うことになると思います。

外音取り込みモードはすべての外音を取り込むモードと人の声にフォーカスして取り込み機能があります。

イヤーチップ装着テスト

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イヤホンが正しく装着できているかテストする機能です。

完全ワイヤレスイヤホンはメーカーや種類によって付け方がまちまち。

駅などでイヤホンの付け方が間違っている人、意外と多く見かけます。

きちんと装着できていないと落下して失くすリスクがあがりますし、音質も損なうので一度はテストしてみましょう。

イコライザー機能

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多数のプリセットが用意されている他、カスタマイズで自分好みの音に設定することも可能です。

Ankerアプリのイコライザーはきちんと細かく変化がつけられるので使いやすく実用的です。

またBass Up機能をONにすればより低音を強調することも可能。

タッチ操作の割り当て

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ワンタップ・ダブルタップ・・と自分の好きなように操作を割り当てできます。

ワンタップは装着時など指が意図せずあたったときの誤作動に繋がりやすいのでデフォルトでは操作無しになっていました。

ワンタップを再生/停止にするか音量操作にするか、無しのままでいくか‥

この辺は好みですね。

新機能:睡眠モード

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Boseの睡眠専用イヤホンSleepbudsのようにヒーリングサウンドをアプリから出すことができます。

寝る時に使うことを想定して最適化された装着感のSleepbudsと比べて割と標準的な装着感の『Life P3』を『寝ホン』として使うのはどうなのかな?と懐疑的でしたが‥。

実際に試してみるとイヤホンをつけたまま寝ることはできましたが、やはり耳は痛くなります。

また、寝返りをうつとイヤホンが外れたり耳が痛くなるのでどうしても横になっている時の可動域が狭くなり窮屈です。

つけたまま眠れないわけではないですが、ちゃんとした寝ホンと呼べる性能でもないですね。

良かった点としては僕はSleepbudsⅡは使ったことがないの初代Sleepbudsとの比較になりますが、ヒーリングサウンドを複数組み合わせることが出来る点はSleepbudsより良かったです。

(例:波の音+鈴の音など)

個人的には波の音が眠りやすいサウンドだとSleepbudsの頃からわかっていたので波の音を使用。

起きたら両耳ともイヤホンは外れていましたがそのへんはご愛嬌ですね。

ノイキャンで余計なノイズを抑えてヒーリングサウンドを流すので、電車や飛行機での長時間移動時などには重宝しそうです。

新機能:ゲームモード

もう1つの新機能。

ワイヤレスイヤホンの大きなデメリットの1つである遅延を減らす効果があります。

詳細は記事内の測定データの項目をご覧ください。

総評

メイン機能評価

音質
 
7/10
ノイキャン
 
7/10
外音取り込み
 
8/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

冒頭から申し上げているとおり、このイヤホンは進化版『Life P2』というよりは廉価版『Liberty Air 2 Pro』といえる存在だと思います。

音質やノイキャンの効きはやや『Liberty Air 2 Pro』に劣るものの、総合的な機能性は『Liberty Air 2 Pro』を上回る多機能さです。

値段も1万超えの『Liberty Air 2 Pro』と比べると手に取りやすく、非常にコストパフォーマンスに優れたイヤホンではないでしょうか。

個人的にはこの価格帯のイヤホンにしてはビルドクオリティがかなり高い部分を気に入っております。

非常に人気の高いイヤホンなだけに手堅くまとまった性能で使いやすいです。

迷ったらとりあえずコレと言えるおすすめTWSです。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。