Amazon:Anker - Soundcore Life P3
おかげさまでイヤホンレビュー歴6年目、猫居です。
TOPページを欲しいイヤホンが探しやすいよう整理したのでそちらもご覧いただけたら幸いです。
今回レビューするのはAnkerの新作TWS『Soundcore Life P3』です。
5000円以下の完全ワイヤレスイヤホンで圧倒的人気だった『Soundcore Life P2』の上位機種にあたります。
『Life P2』からの進化点を簡単にチェックしましょう。
- ウルトラノイズキャンセリング
- 外音取り込み機能
- アプリ対応(イコライザなど機能多数)
- ワイヤレス充電
とにかく機能がてんこ盛りにプラスされています。
また、外観がAnkerの最上位モデル『Soundcore Liberty Air 2 Pro』に非常に似ていることもあり『Life P2』の進化版というよりはむしろ廉価版『Liberty Air 2 Pro』という印象を受けます。
そんなわけで手持ちの『Liberty Air 2 Pro』と比較しながら新製品の『Soundcore Life P3』をチェックしていきたいと思います。
開封メモ
まず付属品。
説明書はイラスト+日本語含む多言語併記。
専用アプリで操作方法は変更可能です。
Life P2から随分とコンパクトになったイヤホンケース。
イヤホンの取り出しもスムーズにできてGoodです。
そしてイヤホン本体。
圧迫感もそれほどなく、適切なフィット感が得られます。
個人的にデザインはLiberty Air 2 Proよりこちらのほうがカッコよくて好みです。
スペック比較
Life P3 | Life P2 | Liberty Air 2 Pro | |
定価 | 8990円 | 4999円 | 12980円 |
連続再生時間 |
7時間 (ケース込み35h) |
7時間 (ケース込み40h) |
7時間 (ケース込み26h) |
ドライバーサイズ | 11mm | 6mm | 11mm |
対応コーデック | SBC・AAC | SBC・AAC・apt-X | SBC・AAC |
ノイズキャンセリング | ○ | × | ○ |
外音取り込み機能 | ○ | × | ○ |
アプリ | ○ | × | ○ |
HearID (音質最適化) |
× | × | ○ |
ゲーミングモード/睡眠モード | ○ | × | × |
ワイヤレス充電 | ○ | × | ○ |
比較してみると値段的にも機能的にもより『Liberty Air 2 Pro』の廉価版的位置づけのイヤホンだとわかると思います。
『Life P3』では音質向上効果のあるHearIDに対応していない以外はすべての機能に対応しています。
さらにこれまでのAnkerイヤホンにはなかったゲーミングモードと睡眠モードを搭載していることから現時点(21/08/13)でもっとも多機能なAnker製完全ワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。
音質評価
Ankerらしい豊かな低音を全面に押し出したサウンドだったP2とはやや聴かせ方が異なります。
低音豊かなのには違いありませんが、それ一辺倒ではないという感じです。
中~高音域の見通しが格段に良くなって奥行きが感じられるようになり、全体のバランスが整えられています。
このバランスもやはり『Liberty Air 2 Pro』に近いもので、『Life P2』との音質差は相当にあると感じました。
音質的にも『Liberty Air 2 Pro』の廉価版といえるレベルにあると思います。
ちなみに『Liberty Air 2 Pro』はHearIDにより高音域をさらに最適化。
より芯のあるボーカルと低音のまとまりの良さが心地良いサウンドとなっています。
ノイズキャンセリングの比較
同じ【ウルトラノイズキャンセリング】を搭載したイヤホンですが、ノイキャンの消音力は『Liberty Air 2 Pro』のほうが勝っていました。
ゴオオオォォという換気扇の大きな低音ノイズに対して『Liberty Air 2 Pro』では耳を澄まさないとわからないくらいに消音してくれます。
一方『Life P3』のほうはシーッと僅かに音が残って聞こえてきます。
ただ十分実用レベルには有ると思います。
同価格帯の高コスパ中華ノイキャンTWSと同レベルという印象です。
外音取り込み機能の比較
こちらは『Liberty Air 2 Pro』も『Life P3』も同様の効き目。
ほとんど違和感なくイヤホンをつけたまま外音を聞くことができます。
外音の聞こえ方(自然さ)は同価格帯中華ノイキャンTWSより上ですね。
多彩なアプリの機能
非常に多機能なのでそれぞれの機能について簡単に触れていきます。
ノイキャン・外音取り込みのモード設定
【交通機関】・【屋内】・【屋外】の3モードがあり、それぞれノイキャンの強度が違います。
交通機関モードがもっとも強力なノイキャンなので基本はこのモードを使うことになると思います。
外音取り込みモードはすべての外音を取り込むモードと人の声にフォーカスして取り込み機能があります。
イヤーチップ装着テスト
イヤホンが正しく装着できているかテストする機能です。
完全ワイヤレスイヤホンはメーカーや種類によって付け方がまちまち。
駅などでイヤホンの付け方が間違っている人、意外と多く見かけます。
きちんと装着できていないと落下して失くすリスクがあがりますし、音質も損なうので一度はテストしてみましょう。
イコライザー
多数のプリセットが用意されている他、カスタマイズで自分好みの音に設定することも可能です。
Ankerアプリのイコライザーはきちんと細かく変化がつけられるので使いやすく実用的です。
またBass Up機能をONにすればより低音を強調することも可能で、従来的なAnkerの豊かな低音を好む人にはうってつけの機能だと思います。
タッチ操作の割り当て
ワンタップ・ダブルタップ・・と自分の好きなように操作を割り当てできます。
ワンタップは装着時など指が意図せずあたったときの誤作動に繋がりやすいのでデフォルトでは操作無しになっていました。
ワンタップを音量操作にするか、無しのままでいくか‥どちらかが使いやすいと思いますがこの辺は好みですね。
新機能:睡眠モード
Boseの睡眠専用イヤホンSleepbudsのように睡眠のためのヒーリングサウンドをアプリから出すことができます。
睡眠用に最適化された装着感のSleepbudsと比べて割と標準的な装着感の『Life P3』を『寝ホン』として使うのはどうなのかな?と懐疑的でしたが‥。
実際に試してみると結構眠れました。
僕はSleepbudsⅡは使ったことがないの初代Sleepbudsとの比較になりますが、ヒーリングサウンドを複数組み合わせることが出来る点はSleepbudsより良かったです。
(例:波の音+鈴の音など)
個人的には波の音が眠りやすいサウンドだとSleepbudsの頃からわかっていたので波の音で入眠。
起きたら両耳ともイヤホンは外れていましたがそのへんはご愛嬌ですね。
(Sleepbudsでも数日に1度位のペースで外れることはありました)
ただ、横向きに寝るとイヤホンが押されて耳が痛くなるので仰向け寝が基本の人以外には向いていないかもしれません。
ノイキャンで余計なノイズを抑えてヒーリングサウンドを流すので、いびきが気になって眠れないとかエアコンや扇風機の音が気になるなんて方には役立ちそうです。
Sleepbudsは睡眠専用で音楽を流すこともできず3万円以上する高級品でしたが、『Life P3』の値段なら手が出るって人も多いのではないでしょうか。
新機能:ゲームモード
もう1つの新機能。
動画を視聴するくらいではゲームモードにしなくても遅延を感じないのでゲームモードの実感はあまりわきません。
タイミングがシビアなゲームなどで違いがあるのでしょうか。
ただAnkerのゲームモードは低遅延になるだけでなく、低音が増し音場感も広がって迫力と臨場感もプラスされる効果があるようです。
これはゲームだけでなく映画とも相性抜群。
エンタメ動画を視聴する際にも使える点で有用ですね。
総評
冒頭から申し上げているとおり、このイヤホンは進化版『Life P2』というよりは廉価版『Liberty Air 2 Pro』といえる存在だと思います。
音質やノイキャンの効きはやや『Liberty Air 2 Pro』に劣るものの、総合的な機能性は『Liberty Air 2 Pro』を上回る多機能さです。
値段も1万超えの『Liberty Air 2 Pro』と比べると手に取りやすく、非常にコストパフォーマンスに優れたイヤホンではないでしょうか。
この価格帯でこれほど多機能なイヤホンは他にあるのかな‥?
現状では多分ないんじゃないかと思います。
Anker1の多機能TWSイヤホン、『Soundcore Life P3』。
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