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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【Skullcandy Rail ANC レビュー】“らしさ”全開の凄まじい重低音TWS

Author:猫居こうた

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Skullcandy Rail ANC Review

  • 破壊力抜群の凄まじい重低音
  • 通常モードではバランスの良いサウンドも聴ける
  • ANCにマルチポイント、音質最適化機能などハイエンドらしい多機能さ
  • ゲームに使うには遅延が気になる
  • 若干ケースからイヤホンを取り出しにくい
総合評価
 
9/10

更新日:2024年2月26日 値下がりを考慮して総合評価を上方修正

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのは2023年10月20日発売の完全ワイヤレスイヤホン、Skullcandy Rail ANC。

ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントに対応。

その他にも様々な機能を搭載した約2万円のハイエンドTWSとなります。

最近のTWSはハイエンドとなると4万円くらいするものも珍しくないのでかなり安価に感じます。

Skullcandyといえばやはり得意の重低音に期待したいところです。

最上位機種らしい仕上がりとなっているのか、僕なりに使い込んでみた感想をお伝えします。

Skullcandy Rail ANCのスペック・外観チェック

スペック表と特徴

  Rail ANC
価格 21,800円
連続再生時間 ANC OFF時
10時間

38時間(ケース込)
ANC ON時
7時間
27時間(ケース込)
ドライバー 12mm
コーデック SBC
防水性能 IPX4
ノイキャン
マルチポイント
専用アプリ
低遅延モード -
その他の機能 急速充電(10分→2時間)
ワイヤレス充電
説明書 Rail ANC オンラインマニュアル

特徴

  • 最上級のプレミアムサウンド:Skullcandyのオーディオスペシャリストによって最適に調整、厳選された12mmの大型ドライバーが深く心地良い重低音を響かせ、全ての重低音好きを虜にする。
  • 高性能な4マイクのANCを搭載し、装着した瞬間に周囲の騒音から開放され静かで快適な世界を提供。アプリでANCの強さを調整することが可能。
  • パーソナルサウンド by Mimi:聴力を測定し、自分専用の音質へと改善。聞き取りづらかった音や今まで聞こえていなが聞こえるようなり新次元の音楽体験を味わえる。
  • 2台同時接続可能なマルチポイントに対応。
  • ボイスコントロール:声による操作で再生停止・着信応答/拒否・音量の調整などの操作はもちろん、ANCのON/OFFなどもイヤホンに触れることなく操作可能。
  • 落としても位置を特定できる『Tile』搭載。

(公式サイト:https://www.skullcandy.jp/railanc_trueblackより)

便利機能 S・A・B・C・D

外観・内容物のチェック

イヤホン本体

SKullcandyらしさを出しつつも細部に上質さを感じられるデザイン。

内側が流行りのトランスルーセントデザインになっています。

イヤホンケース

ケースも内側が半透明になっています。

ワイヤレス充電にも対応。

外箱・付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • 説明書類

Skullcandy Rail ANC 測定データ

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:55.0mm
横:60.8mm
高さ:28.5mm
三辺合計:144.3mm
重さ イヤホン:5.7g
ケース:40.3g

イヤホン・ケース共に標準的な重さ。

ケースはズボンのポケットなどに問題なく収まるくらい。

比較的コンパクトな部類に入ります。

(参考:完全ワイヤレスイヤホンのケースサイズ比較表)

携帯性 S・A・B・C・D

遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 236ms(SBC) 322ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

  • Androidでの遅延=約0.236秒
  • iPhoneでの遅延=約0.322秒

遅延は比較的大きめ。

重低音をきかせてゲームを迫力満点でプレイしたい…と思う方もいるかもしれませんが、ゲームをするには少し厳しいでしょう。

動画視聴はYoutubeやNetflixなどアプリ側で遅延補正されるものは大丈夫です。

(iPhoneでYoutubeアプリを使う場合を除く)

詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
- Spinfit
CP360(M)
後継→OMNI
NUARL
Magic Ear+(M)
- 日本ディックス
COREIR BRASS(M)
-

(自分がよく使うイヤーピースとの対応表です)

楕円形のノズルなので伸縮しにくいイヤーピースは入らない可能性があります。

Skullcandy Rail ANC 詳細レビュー

音質評価

重低音モデルながらデフォルトではバランスの良いピラミッド型サウンド。

土台のしっかりとした、響きの心地よい低音。

厚みがあってクリアな中音。

高音は初期状態ではやや暗さが気になりましたが、アプリで音質パーソナライズ機能Mimiを使って補正するとこの点もかなり改善されました。

比較的どんな音源も楽しめるバランスの良い音です。

そしてイコライザーのプリセットで『低音ブースト』を選択すると一気にSkullcandyらしさが顔を出します。

直ぐ側にサブウーファーがあるのかと錯覚しそうになるほど強烈な重低音。

振動感がうまく表現されていて、破壊力たっぷりの重低音が楽しめます。

SkullcandyのミドルクラスTWS『Sesh ANC』や『Mod』はそれほど重低音が出るタイプではありませんでしたが、Rail ANCはさすがハイエンドモデル。

普通のイヤホンとしての音質もかなりレベルアップしていますし、重低音サウンドも素晴らしいです。

HIPHOPやEDMとの相性が抜群に良く、これぞSkullcandyという感じがします。

音質
 
8.4/10

ノイズキャンセリング機能の比較

一方でノイズキャンセリングの強度はSesh ANCからそれほどパワーアップはしていない模様。

ただANCの強度を調整可能になったので使い勝手は向上しています。

ノイキャン強度を選択可能

ノイキャンの効き目としては低音ノイズを効果的にカット。

高音ノイズにはマイルドな効き方で、消すというよりは遠ざけるような感覚ですね。

比較的大きなノイズもある程度抑えてくれるので効果は実感出来るレベルです。

(参考:Skullcandy Rail ANCのノイズキャンセリングの強さを他社イヤホンと比較|ノイキャン強度ランキング)
最強がわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
7/10

外音取り込み機能の評価

外音取り込み機能はアナウンスの聞き取りやイヤホンをしたまま会話することもできる、優秀なレベル。

こちらも取り込み量をアプリで調整することが出来ます。

『常に注意』が外音取り込み機能に当たります

取り込み量MAXだと少しサーというノイズが入る印象。

取り込み量を下げても人の声の聞き取りやすさは変わらない感じなので、雑味を感じないくらいに少し抑えて挙げたほうが使いやすいように思いました。

外音取り込み
 
8.5/10

装着感評価

安定感の高いスティック型のイヤホンで、イヤホン自体も耳のくぼみにハマるようにフィットするので装着時の安定感はかなり高いです。

激しく動いてもズレる気配すらないため、スポーツなどで使っても問題ないでしょう。

楕円形のイヤーチップは耳穴に馴染みやすいのでカナル型特有の圧迫感も薄め。

ある程度長時間の着用も苦にならない着け心地です。

装着感
 
8/10

マイク性能・通話品質について

温みのあるボイス。

静かなところではクリアに通話可能です。

ただ、あまりガヤガヤしたところでの通話は得意とは言えない模様。

周囲のノイズをカットするとき、風切り音を処理するときに自分の声もかなりぼんやりした感じになってしまいます。

あまり騒がしくないところで使用したほうが良さそうです。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価

  L側 R側
1クリック 再生/停止 再生/停止
2クリック 曲送り 曲送り
3クリック モード切替
・ANC
・ヒアスルー
・ノーマル
モード切替
・ANC
・ヒアスルー
・ノーマル
長押し Spotify Tap Spotify Tap

アプリで操作方法をカスタマイズ可能。

すべての操作に多くのアクションを設定できます。

イヤホン操作でSpotifyを呼び出せる『Spotify Tap』や『写真を撮る』など、普通のイヤホンにはあまりないアクションまで。

デフォルトでは音量調整や曲戻しが入っていませんが、好みの位置に割り当てることで基本操作は全てイヤホンで完結します。

優秀です。

操作性 S・A・B・C・D

マルチポイントの挙動について

Rail ANCのマルチポイントは割り込み可能でした。

専用アプリ【Skull-iQ】の主な機能

主な機能一覧

  • ノイズコントロール
  • 操作方法のカスタマイズ
  • マルチポイント
  • イコライザー
  • パーソナルサウンド
  • 音声コントロール
  • Tile

ホーム画面

パーソナルサウンド

聴覚テストで個人に最適化されたサウンドになります

音声コントロール

生/停止や曲送り・音量調整などの基本操作の他、
ノイキャンのON/OFFなども音声でコントロール可能です

Tile

使って気付いた注意点

  1. アプリは『Skullcandy』ではなく『Skull-iQ』を使う
  2. イヤホンをケースから取り出すときに落とさないように注意

1.

Sesh ANCなどのSkullcandy完全ワイヤレスイヤホンでは『Skullcandy』アプリを使ってきましたが、今作では『Skull-iQ』アプリをインストールする必要があります。

2.

イヤホンケースの磁石が強めで指を入れる隙間が狭いこともあって、力任せに取り出そうとするとすっぽ抜けてイヤホンを落としそうになります。

両方いっぺんに取り出すのではなく、片方ずつ丁寧に取り出すことをおすすめします。

総合評価

メイン機能評価

音質
 
8.4/10
ノイキャン
 
7/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評

Skullcandy Rail ANCはこんな方におすすめです。

  • 重低音をこよなく愛する方
  • HIPHOPやEDMをよく聴く方
  • 映画などもイヤホンでど迫力に視聴したい方

通常時は普通のイヤホンとしても使える整った音質。

低音ブーストモードでは破壊力抜群の重低音。

ノイキャンやマルチポイントといった高機能完全ワイヤレスイヤホンの定番機能に加えて、声だけで全ての操作可能なボイスコントロールにMimiやTileなどのサービスも利用出来るというハイエンドらしい多機能さ。

約2万円という最近のTWSではかなり安価なハイエンドイヤホンですが、とてもよく出来ています。

ヒップホップやEDMをよく聴く方には非常におすすめです。

最高の相棒となるでしょう。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。