- 5000円以下ながらパワフルで中高音が明瞭
- コンパクトで安っぽさを感じない質感
- 2台購入してステレオ接続しても1万円以下で済むコスパの良さ
- 低音の迫力は上位機種UBOOM Lのほうがだいぶ上
- UBOOM Lに比べて機能はシンプル
総合評価 |
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8.5/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはEarFunのポータブルBluetoothスピーカー、UBOOM Slim。
5000円を切るワイヤレススピーカーながら出力は10×2の20W。
Ankerの定番BTスピーカーのSoundcore 3が6990円で16Wですからスペック的には中々良い感じですよね。
上位機種にあたるUBOOM Lは非常に出来の良いBluetoothスピーカーでしたが、廉価版のUBOOM Slimの実力はどれほどのものか。
UBOOM Lと比較しながらチェックしていきます。
EarFun UBOOM Slimのスペック・外観チェック
UBOOM SlimとUBOOM L スペック比較表
UBOOM Slim (Amazonリンク) |
UBOOM L (Amazonリンク) |
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定価 | 4,990円 | 7,990円 |
Bluetooth ver | 5.2 | 5.0 |
コーデック | SBC | SBC・AAC |
連続再生時間 | 18時間 | 16時間 |
防水・防塵性能 | IPX7 (完全防水) |
IP67 (完全防水・防塵) |
スピーカー出力 | 20W | 28W |
ドライバーサイズ | 45mm | 55mm |
機能 |
有線接続 ステレオペアリング |
インドアモード アウトドアモード ビデオモード 有線接続 ステレオペアリング |
かなり安価な割に20Wも出るので非常にお買い得に見えるUBOOM Slim。
しかし比べてみるとUBOOM Lは上位機種らしく細かな部分で気の利いた機能が多く搭載されています。
インドア・アウトドアモードの切り替えで小音量でも大音量でも楽しめたり、ビデオモードで遅延を減らしたりといった部分ですね。
音質・サイズ感・コストパフォーマンスの差をどう捉えるかで正解が変わってきそうです。
特にステレオ接続するつもりの場合は2台分で結構な値段差になるのでUBOOM Slimのコスパの良さが際立ちます。
Bluetoothスピーカー本体
付属品
付属品リスト
- 充電用USB Type-Cケーブル
- カラビナ
- 説明書類
EarFun UBOOM Slim 詳細レビュー
UBOOM Lとの重量・サイズ感比較
UBOOM Slim | UBOOM L | |
重量 | 509.0g | 726.5g |
UBOOM Lはコンパクトスピーカーとしてはぎりぎりのサイズ感。
その分パワーが有るといった感じ。
UBOOM Slimはコンパクトスピーカーとしては標準サイズかな?
500mlのペットボトルやAnker Soundcore 3などと同じくらいのサイズ感です。
遅延測定結果・UBOOM Lとの比較
UBOOM Slim | UBOOM L | |
通常時 | 260ms(SBC) | 287ms(SBC) |
低遅延時 | - | 68ms(SBC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- UBOOM Slimの遅延=約0.26秒
- UBOOM Lの遅延=約0.068秒
UBOOM Lにはビデオモードという低遅延になるモードが搭載されています。
なので遅延差はかなり大きいです。
UBOOM Lの遅延ならゲームや動画でもほぼ遅延が気にならないレベル。
一方、UBOOM Slimでゲームをするのはちょっと遅延が気になって集中出来ない可能性があります。
動画視聴に関してはYoutubeやNetflixなどの大手サブスク系アプリではアプリ側で遅延補正されるので大丈夫です。
(iPhoneではYoutubeアプリの遅延補正は効かないので注意)
詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策
音質評価
EarFunらしい弱ドンシャリでノリ良く聴けるサウンドです。
5000円以下で買えるBluetoothスピーカーとしては非常にパワフルに鳴ります。
低音の量感はそこそこですが、中音~高音が明瞭なのが印象的ですね。
少し上の価格帯であるAnker Soundcore 3と比べても高音の明瞭感はUBOOM Slimの方が上。
低音の量感はSoundcore 3ノーマルモードとBASS BOOSTモードの中間くらいといったところです。
上位機種のUBOOM Lと比べるとUBOOM Lのほうが低音の迫力はかなりありますね。
値段なり?それ以上の差を感じるかもです。
パッシブラジエーターの効果がUBOOM Lほど出ていないかなという印象。
低音の迫力を重視するならUBOOM Lの方が良いと思います。
ただ中音・高音の伸び感や明瞭さは値段の割に頑張っていてかなりきれいに聴けます。
そちらを重視する場合はUBOOM Slimのほうがコストパフォーマンスはいいでしょう。
また、UBOOM Slimなら2台でステレオ接続しても1万円以下で済むのが大きいですね。
マイク性能・通話品質について
非常にクリアに声が届いていました。
周囲のノイズカットも気にならず音声に集中できます。
ただ、あまりスピーカーが遠すぎると声も遠くなってしまうので距離感には注意が必要です。
PCデスクに座ったときのキーボードの位置くらいの距離感ならストレスなく通話できます。
操作方法と使い勝手について
操作方法は非常にシンプルでわかりやすいです。
初回ペアリングは電源を入れただけで自動でペアリングモードになったと思います。
使って気付いた注意点
- 有線接続できるがAUXケーブルは別売り
UBOOM Slimは有線接続して音を出すことができますが、付属品にAUXケーブルはありません。
手持ちがない場合には別途購入が必要です。
UBOOM SlimとUBOOM L、細部の細かな違いを比較チェック
最後に細部の比較写真を御覧ください。
UBOOM Lの方は充電の残量がメモリでわかるなど、細かな部分で値段なりの差があるのがわかります。
(画像をクリックで拡大表示)
UBOOM Slim | UBOOM L | |
正面 | ||
サイド | ||
接地面 | ||
ポート | ||
充電表示 | ||
ボタン類 |
総評
UBOOM Slimはこんな方におすすめです。
- 予算5,000円以内でコンパクトなBluetoothスピーカーがほしい
- 安価でも明瞭でパワフルなサウンドを楽しみたい
- 1万円以内でBluetoothステレオ接続したい
5,000円以下のBluetoothスピーカーながら非常にパワフルで明瞭なサウンドが特徴的です。
低音の迫力がほしい場合や動画やゲームも積極的にスピーカーで流すよ!という場合は上位機種UBOOM Lの方がおすすめですが、サイズやコスパを重視するならUBOOM Slimの方が有利かと思います。
特にステレオ接続したい方には1万円以内で済むのは非常に魅力的ではないでしょうか。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。