- 圧倒的な重低音サウンド
- クラッシャーをOFFにすればバランスの良い明瞭サウンドも楽しめる
- 多機能でカスタマイズ性も高く、使い勝手が良い
- クラッシャー最大強度だとくすぐったいくらい振動する
総合評価 |
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9/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは2023年9月25日発売のBluetoothヘッドホン、Skullcandy Crusher ANC2。
言わずと知れたサブウーファー搭載の超重低音「クラッシャー」シリーズ最新作です。
2台同時接続可能なマルチポイントに対応。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能や音質のパーソナライズ機能も備えています。
尖ったイメージの強いヘッドホンですが、流行りの便利機能もしっかり取り入れられています。
特にノイズキャンセリング機能は周囲の音を消すだけでなく、クラッシャーベースの反響音を打ち消してよりクリアな高音と力強い重低音を表現できるようになったとのこと。
最強の重低音ヘッドホン、その音質やノイキャンの効きなどをチェックしていきます。
- Skullcandy Crusher ANC2のスペック・外観チェック
- Skullcandy Crusher ANC2 測定データ
- Skullcandy Crusher ANC2 詳細レビュー
- 総合評価
Skullcandy Crusher ANC2のスペック・外観チェック
スペック表と特徴
Crusher ANC2 | |
価格 | 43,800円 |
連続再生時間 | ANC OFF時 60時間 ANC ON時 50時間 |
ドライバー | 40mm |
コーデック | SBC/AAC |
防水性能 | - |
ノイキャン | ○ |
マルチポイント | ○ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | - |
その他の機能 | クラッシャーベース パーソナルサウンド by Mimi VOICE CONTROL 忘れ物防止アプリ「Tile」 急速充電(10分→4時間) |
説明書 | Crusher ANC2オンラインマニュアル |
特徴
- 究極の重低音:一新されたドライバーが特許技術クラッシャーベースのダンピングを飛躍的に強化し正確で歪みのない強力な振動する重低音を響かせる
- クラッシャーベースをOFFにすれば通常のアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載のワイヤレスヘッドホンとしても利用可能
- Crusher ANC 2のANCは周囲の騒音を打ち消すだけでなく、ヘッドホン内部で振動するクラッシャーベースの反響音を打ち消し、クリアな高音と力強い重低音を響かせる
- パーソナルサウンド by Mimi:聴力を測定し、自分専用の音質へと改善。聞き取りづらかった音や今まで聞こえていなが聞こえるようなり新次元の音楽体験へ
- 2台同時接続可能なマルチポイントに対応
- クリアボイススマートマイク:人工知能を利用して周囲のノイズを低減し、話者の声とノイズを分離させることで、よりクリアな音声を届ける
- ハンズフリーボイスコントロールで声による操作が可能。再生停止・着信応答/拒否・音量の調整などの操作はもちろん、クラッシャーの振動調節までヘッドホンに触れることなく声で操作できる
- 忘れ物防止アプリ「Tile」がヘッドホンを紛失した際に接続が切れたおおよその場所を特定。ヘッドホンからアラーム音を出し捜索も可能
(公式サイト:https://www.skullcandy.jp/crusheranc2_trueblackより)
便利機能 | S・A・B・C・D |
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外観・内容物のチェック
ヘッドホン本体
凄く高級感があるというわけではないですが、無骨なイメージの強いCrusherシリーズとしてはかなり洗練されたフォルムと感じます。
折りたためばこのコンパクトさ。
L/Rの表記は上画像の丸で囲った位置に。
正直見辛いですが、オレンジボタンがある方が「L」。
そう覚えればすぐに見分けられます。
スライダーは10段階の調整が可能です。
収納ケース
結束バンドがマジックテープのようにケース底面に張り付き固定
コード類が中で暴れること無く安定します
外箱・付属品
付属品リスト
- 収納ケース
- USB TYPE-Cケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- 説明書類
Skullcandy Crusher ANC2 測定データ
重さ・サイズ実測値
サイズ | 縦:18.8cm 横:15.7cm |
重さ | 330.0g |
多機能ヘッドホンとしては標準的な重さ・サイズ感。
振動するサブウーファーを搭載していることを考えればよくこの数値に収まっていると言えます。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 284ms(SBC) | 358ms(AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Androidでの遅延=約0.284秒
- iPhoneでの遅延=約0.358秒
やや遅延は大きめ。
ゲームでは遅延を感じるでしょう。
動画視聴はYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものは問題ありません。
(iPhoneでYoutubeアプリを使う場合を除く。詳細はこちら)
Skullcandy Crusher ANC2 詳細レビュー
音質評価
Crusherの機能がオフの状態だとバランスの良い音です。
パーソナルサウンド by Mimiを使うことでより明瞭なサウンドになります。
特に高音域がかなり良くなるので個人的にパーソナライズは必須かなぁと感じました。
Crusherといえば『重低音』・『揺れるヘッドホン』というイメージが強いと思いますが、CrusherをOFFで運用すれば割りとどんな音源も楽しめるバランスの良さです。
そしてCrusherをONにした瞬間、圧倒的な重低音が響き渡ります。
音楽を聴くのが楽しくなる、中毒性の高いサウンドです。
Crusherの強度は50%ほどでも相当な重低音。
30%程度で一般的な重低音ヘッドホンといった感じでしょうか。
ANCで余計な反響音をカットできるようになったおかげか、これまでのクラッシャーよりノイジーさが減っています。
深みと迫力をストレートに味わえる、純粋に良い重低音になりました。
重低音好きにはたまらない音です。
Crusher機能で低音を独立して調整出来る他、アプリでのカスタマイズも可能
音質 |
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9/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
低音ノイズをかなり強めに打ち消してくれます。
一方で中音・高音ノイズは軽く抑える程度の効き目。
人の声などはあまり低減しないので、主に電車などでの騒音カットに活躍するでしょう。
イヤホンでいうとaudio-technica ATH-TWX9などとおおよそ同じくらいの消音効果でした。
SONYやBOSEのような圧倒的なノイズキャンセリングとはいきませんが、実用的に使えるレベルのノイキャンです。
ノイキャン強度をアプリで設定可能
ノイキャン |
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8/10 |
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(参考:ANCイヤホン レビュー総まとめ|ノイズキャンセリングの強さランキング)
外音取り込み機能の評価
アプリでの表示「常に注意」が外音取り込み機能となります。
外音取り込み機能はヘッドホンをしていないときの音量を10とすると、外音取り込み時の音量は8.5といったところ。
自然な外音に比べるとややベールを被ったような印象を受けますが、人の声などは充分に拾えます。
外音取り込み量もアプリで設定できます
外音取り込み |
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8.5/10 |
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装着感評価
ヘッドホンのクッションは比較的硬め。
側圧を測ってみると最近使ったヘッドホンの中で一番側圧が少なかったです。
締め付けられること無く長時間装着できます。
Crusherの振動具合
- 100%→かなりの振動を肌に感じる
- 50%→微弱な振動
- 20%→振動はほぼ感じない
一般的な重低音ヘッドホンくらいのクラッシャー強度なら振動もほぼ感じないです。
装着感 |
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9/10 |
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マイク性能・通話品質について
こもり感のないクリアなボイスです。
ただ、ノイズカットの処理中は自分の声が途切れがち。
騒音が大きい場所での通話にはあまり向きません。
風切り音の処理はそこそこ優秀で、風を受けながらでも通話が可能でした。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
ホイール操作
- 長押し=CrusherのON/OFF
- 上下スライド=10%刻みでCrusher強度調整
- 押し込み=Crusher強度切り替え。弱(20%)中(50%)強(80%)をループ
デフォルトでは曲送りや曲戻しがボタンに設定されていません。
アプリを通してボタンに操作を割り振ることができます。
設定できる項目が多く、割り当てられるアクションも多彩なので好みの操作方法にカスタマイズすることができます。
- 【音量アップ】ボタンの2回押しに曲送り
- 【音量ダウン】ボタンの2回押しに曲戻し
こんな感じで割り振ってあげると操作しやすいと思います。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【Skull-iQ】の主な機能
主な機能一覧
- ノイズコントロール
- イコライザー
- パーソナルサウンド by Mimi
- マルチポイント
- 音声コントロール
- Tile
- Crusher
ホーム画面
パーソナルサウンド by Mimi
Crusher
Tile
音声コントロール
音声コマンド一覧
使って気付いた注意点
- クラッシャー最大強度だとくすぐったいくらい振動する
- パーソナルサウンドは個人的に必須
1.
クラッシャーを最大強度で使用するとえげつないほどの重低音とともにかなりの振動を感じます。
こそばゆいくらい振動するので、人によっては苦手かもしれません。
ただ、MAXまで上げなければそこまでの振動はありませんし、それでも圧倒的な重低音を味わえます。
2.
クラッシャーをOFFにするとバランスの良いサウンドを聴けるのがこのヘッドホンの良さの1つですが、パーソナルサウンド By Mimiを利用したほうが絶対楽しめると思います。
パーソナライズの精度がかなり良く、音質改善に非常に役立つので面倒くさがらず最初に測定するのがおすすめです。
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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9/10 |
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ノイキャン |
|
8/10 |
外音取り込み |
|
8.5/10 |
装着感 |
|
9/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評
Skullcandy Crusher ANC2はこんな方におすすめです。
- HIPHOPやEDMをよく聴く方
- 重低音をこよなく愛する方
- 高音質な多機能ヘッドホンを探している方
クラブ空間を再現したかのようなその重低音と振動はヒップホップやEDMを聴く人にはこれ以上無いほど相性の良さ。
重低音好きにおすすめなのはもちろんですが、クラッシャーを調節することで普通のヘッドホンとしてもバランスの良い高音質が楽しめます。
ノイキャンの効きも結構良い方ですし、パーソナルサウンドの精度もかなり良好。
2台同時接続なども出来て、便利な多機能ヘッドホンとしても有能です。
一見尖ったヘッドホンに見えますが、かなりの万能&高音質ヘッドホンとしておすすめできます。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。