僕は猫だった

TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【長所・短所解説】OPPO Enco Air2 Proを詳しくレビューします

Author:猫居こうた

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OPPO Enco Air2 Pro Review

  • 中音・高音が綺麗な整ったサウンド
  • 圧迫感の少ない装着感
  • 通話品質がとても高い
  • ノイキャンはそこまで強力ではない
  • 操作のカスタマイズは必須
総合評価
 
7.5/10

完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。

コレクターならではの『比較』を意識した視点でイヤホンの特徴をお伝えしていきます。

今回レビューするのはOPPOの新作完全ワイヤレスイヤホン『Enco Air2 Pro』です。

ノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能・専用アプリ付きで定価8,480円。

この価格帯はコスパ高な中華TWSやオーディオメーカーのエントリーモデルがひしめく価格帯。

個人的にOPPOのイヤホンを使うのは初めてなんですが、スマホメーカーであるOPPOがそれらとどう差別化を図ってきたのか?

チェックしていきましょう。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

Enco Air2 Proの特徴

  Enco Air2 Pro 価格帯平均と比較
音質 7.5/10 点 トップクラス
ノイズキャンセリング 5.5/10 点 平均以下
外音取り込み機能 7/10 点 標準的
装着感 7.5/10 点 トップクラス

<こんな人におすすめ>

  • 中音・高音が綺麗に伸びるイヤホンが欲しい
  • 圧迫感の少ない装着感が好み
  • 通話性能も重要視している

ガジェット寄りのイヤホンかと思いきや、予想に反して整った良い音を鳴らすイヤホンでした。

低音は出過ぎずちょうどいいくらいの量感で同価格帯の中では中音・高音がかなり綺麗に鳴ります。

この価格帯では高音が綺麗に鳴るTWSは貴重です。

逆にノイズキャンセリングはそこまでではなかったので、音の傾向と圧迫感の少ない装着感、非常にクリアでレベルの高い通話品質。

このあたりにメリットを見出して選べるとアタリとなるかと思います。

スペック評価

  Enco Air2 Pro
連続再生時間 5時間(ANC利用時)
20時間(ケース込)
対応コーデック SBC・AAC
防水性能 IP54
機能 ノイズキャンセリング機能
外音取り込み機能
ゲーミングモード
急速充電(10分→2時間)
専用アプリで出来ること モード切り替え
操作カスタマイズ
イコライザー

 

ノイズキャンセリングONで連続再生時間5時間は標準的。

欲しい便利機能は一通り揃っている印象です。

強いて言えばワイヤレス充電機能もあれば完璧でした。

OPPO Enco Air2 Pro 計量結果

付属品とビルドクオリティチェック

OPPO Enco Air2 Pro 付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 説明書類
  • 充電用ケーブル
  • 充電ケース

OPPO Enco Air2 Pro ケース細部1

イヤホンケースは一般的な白色のケースかな?と思わせてよく見ると上の部分が半透明になっています。

OPPO Enco Air2 Pro ケース細部2

半透明部分が中々おしゃれ

OPPO Enco Air2 Pro ケース細部3

ケースの開閉もスムーズでヒンジ部の安っぽさも感じません。

イヤホンの出し入れもスムーズに行えます。

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン細部

逆にイヤホンからはあまり個性らしい個性は感じないです。

高級感もなくごくごく普通といった印象。

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン細部2

L・Rの表記がはっきり見やすくなっているのは良いですね。

左右がわかりにくいイヤホンも多いので。

音質評価

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン細部3

事前の予想とは良い意味で随分違う音でした。

公式ではドライバーサイズ12.4mmをウリにしている感じだったので低音強めのサウンドを予想していたのですが、かなり均整の取れたバランスの良い音です。

特にこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては綺麗に高音が伸びるのが良いところ。

低音は深みはそれほどないですが、量感は十分。

刺激的になりすぎることなく適度に鳴ります。

ボーカルはかなり近く、このイヤホンでは一番強調感のある帯域ですね。

Enco Air2 Proのイコライザー機能について

専用アプリ内のイコライザーに『低音を強調』と『人の声を強調』の2種類のプリセットが用意されています。

『低音を強調』にすると低音の量感がかなりアップ。

ちょっとブーミーと思わなくもないですが、バランス重視のノーマル、低音重視の『低音を強調』。

2種類の音が楽しめるのは良いとですね。

『人の声を強調』はその名の通りボーカルにフォーカスした設定。

本当に人の声に集中するためのモードと言う感じで低音と高音はかなりスポイルします。

音楽用というよりはポッドキャスト用として使うほうがいいかな?と感じました。

ノイズキャンセリングの比較結果

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン細部4

ノイズキャンセリングの効き目はそこそこくらいでしょうか。

主に換気扇の風量MAX(66db)の騒音を対象に検証。

ゴォォという低音ノイズは効果的に消えて僅かに遠くで聞こえる程度に残ります。

中音・高音はマイルドにするくらいの効き目。

-30dbのANCイヤホン(EarFun Air S)と比べると明らかにEnco Air2 Proの方がノイズキャンセリングが効いています。

しかし-35dbのANCイヤホン(SOUNDPEATS Mini Pro)と比べると低音ノイズへの消音効果でわずかに劣っているようです。

かなり軽めの装着感なので遮音性での消音力の差なのかもしれませんが、総合的には-33~-34db相当くらいの効き目かなと。

8,000円くらいなら-35~-40dbくらいのノイキャンイヤホンが買えますので、平均をやや下回る効果という結論です。

詳しいノイズキャンセリングイヤホンの比較データに関しては以下の記事をご覧ください。

ノイキャン完全ワイヤレスイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表

外音取り込み機能はそこそこ

外音取り込みの違和感はそれほど大きくないですが、一部聞こえにくくなる帯域があります。

具体的には男性ボイスが少し音量が下がって聞こえ、女性ボイスは少し音量が上がって聞こえました。

また、エアコンの風の音は強調感ある聞こえ方。

低い音は少しマスクされて、高い音のほうが強調される感じがあるようです。

音楽を聴きながらの『ながら聴き』にはちょっと厳しいですが、音楽を止めての使用や駅内でのアナウンスの聞き取りなどには問題ないでしょう。

装着感は軽めで快適

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン細部5

スティックタイプのイヤホンなので装着感は軽めです。

耳への圧迫感もほとんどなく、長時間着用していてもあまり耳疲れしません。

フィッティングもねじったりする必要なく、耳にそのままはめ込めばすぐにフィットするので扱いやすいですね。

通話品質は非常に高い

ボソボソ喋ってもはっきり相手に届くクリアな音声です。

周りの余計なノイズも消して非常に快適に通話できます。

スマホメーカーの出すイヤホンなだけあって音声通話の品質はガチです。

カスタマイズすれば快適な操作性

OPPO Enco Air2 Pro イヤホン タッチセンサー反応部分

<デフォルトの操作方法>

  L側 R側
シングルタップ - -
ダブルタップ 曲送り 曲送り
長押し(1秒) モード切り替え
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み機能
モード切り替え
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み機能

 

デフォルトの操作方法では曲戻し、音量調節ができません。

再生/停止も脱着センサーによる『イヤホンを外すと停止、イヤホンをつけると再生再開』頼み。

音楽を止めたいときはイヤホンを外さないといけない仕様。

さすがにこれでは使い勝手が悪いのでアプリで設定を変えたほうが良いです。

自分の場合は以下の画像のようにカスタマイズしてみました。

OPPO Enco Air2 Pro 操作カスタマイズ一例

これで一通り基本操作をイヤホンから行うことができます。

専用アプリ『HeyMelody』の機能

アプリダウンロード先

メイン画面

モードの切り替え

タッチ操作の割り当て

イコライザー機能

Enco Air2 Proの遅延測定結果

OPPO Enco Air2 Pro 遅延測定結果

端末:Xiaomi Redmi Note 9S

コーデック:SBC(低遅延モード)

遅延測定結果:平均213ms*

約0.21秒の遅延を計測しました。

なお、低遅延モードではない通常時は約343msの遅延でした。

通常モードでは動画などもやや遅れが気になるレベル。

低遅延モードでは動画やちょっとしたゲームは問題ないかな?といったところ。

音ゲーなどシビアなタイミングが要求されるものは低遅延モードでも厳しいです。

*

https://superpowered.com/latencyの遅延測定アプリを用いています

アプリによる簡易的な測定ということはご理解ください

使用する端末によって結果は前後します

この環境では有線イヤホンで約50ms程度遅延します

総評

メイン機能評価

音質
 
7.5/10
ノイキャン
 
5.5/10
外音取り込み
 
7.0/10
装着感
 
7.5/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D
遅延測定 213ms

整った音質で操作性や装着感も良く快適に使えるイヤホンです。

(操作のカスタマイズ前提ですが)

通話品質が非常に良いのはスマホメーカーのこだわりを感じました。

ガジェットというよりは1つのイヤホンとしてレベルの高い仕上がりだと思います。

特に低価格帯でも高音が綺麗に伸びるものが欲しいという方には一考の価値があるイヤホンです。

興味のある方は是非手にとってみてください。