おかげさまでイヤホンレビュー歴6年目、猫居です。
TOPページを欲しいイヤホンが探しやすいよう整理したのでそちらもご覧いただけたら幸いです。
今回レビューするのはagの新作TWS『COTSUBU』。
非常に期待値の高いイヤホンです。
といいますのも‥
- agは音創りに定評のあるfinalが監修しているとあってコアなイヤホンファンからも非常に人気のあるブランド
- COTSUBUの前作にあたるTWS03Rはその使い勝手の良さとコストパフォーマンスの高さで低価格帯の定番イヤホンと言える素晴らしい出来だった
そんなわけでTWS03Rの進化版であるCOTSUBUにも当然高い期待が寄せられるのです。
課せられた高いハードルを超えられるのか。
実際に手持ちのCOTSUBUとTWS03Rを使い比べてみましたので、メリットデメリット併せて紹介していきます。
開封メモ
カラーは前回のTWS03Rに引き続きCREAMにしました。
この色すごく気に入っていますが、他色もおしゃれでいい感じでした。
有料販売されているfinalのイヤーピース『TYPE E完全ワイヤレス専用仕様』(約1000円)が標準装備されています。
イヤホンケースはものすごく小型化されていて驚きました。
TWS03Rはちょっと独特な形状でしたが、COTSUBUのケースは凄くシンプルで使いやすいです。
イヤホン、ケースともに粉雪加工されていて指紋がつきにくくなっています。
触ってみるとさらに質感がアップしているようです。
スペック比較
COTSUBU | TWS03R | |
連続再生時間 | 5時間(ケース込み20時間) | 5時間(ケース込み17時間) |
対応コーデック | SBC・AAC・apt-X | SBC・AAC |
USBポート | USB Type-C | Micro USB |
防水性能 | IPX4 | 無 |
操作方法 | タッチセンサ式 | 物理ボタン式 |
対応コーデックにapt-Xが追加され、USB Type-Cへの対応や防水性能の付与で利便性がアップしました。
操作方法が物理ボタンがタッチセンサになった部分については良い点・悪い点あるので後述します。
表記スペックに出ない部分では写真のようにイヤホン、ケースともに小型化されています。
特にケースは非常にコンパクトになっていて使いやすいです。
音質・装着感の変化は後述しますがこれらもブラッシュアップされており、全体として順当なレベルアップといえそうです。
音質評価
前作TWS03Rもそうでしたが、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しいくらい誠実な音を鳴らすイヤホンです。
定位のしっかりした聴き疲れしないウォーム系サウンド。
前作との違いは低音域の厚みが強化されたのが一番目立ちますね。
音場の広がり、中高域から高域の解像感も若干アップしています。
TWS03Rでは低音の量感がプッシュされた曲だと元の曲の良さがやや損なわれるところがありましたが、低音の深めのところも出るようになり迫力と奥行きが感じられます。
低音域が強化されたといっても同価格帯で発売されている他社製品のほとんどが低音盛り盛りにしているようなノリ重視のサウンドとは全く異なります。
低音に押しつぶされることなくボーカルはもちろん高音などの他の音もしっかり粒立って聴こえます。
安心して聴いていられる心地良いサウンドです。
密閉感抜群の装着感
ケースがとてもコンパクトになったことにも驚きましたが、もう1つの驚きが装着感の変化です。
非常に密閉感ある装着性になりました。
これによりノイズキャンセリング機能を搭載していなくてもある程度外音ノイズを遮断してくれますので音楽に集中できます。
この密閉感が低音の厚みが増したことにも繋がっていると思います。
final Type Eを標準搭載しているCOTSUBUですが、装着感の良さは全価格帯見渡してもトップクラスに良いと思います。
タッチ操作は装着時の誤動作がやや気になる
TWS03Rでは物理ボタンでしたが、COTSUBUではタッチセンサ式に変わりました。
物理ボタンはイヤホン操作時に耳にイヤホンが押し込まれる感覚が不快だとか、イヤホンがズレるといったデメリットがあります。
一方でタッチセンサ式はセンサ感度が悪いと操作性に直結しますし意図せず指が触れてしまうことで誤動作につながることも。
COTSUBUのタッチセンサは感度の問題はなく、快適に操作できます。
むしろ感度が良すぎ+イヤホン本体も非常に小粒なこともあって、意図せず触れて誤動作になってしまうことがあるのがネックかなと。
具体的にはイヤホン装着時にやや不満があり、それ以外はほとんど問題ないと感じています。
イヤホンをつけるときにどうしてもセンサ部分に触れてしまいがちなので、イヤホンをつけたときにはワンタップ操作(再生/停止)が勝手に行われているわけです。
他社製品ですと誤動作を防ぐためにワンタップでは入力無しだったりアプリで操作を自由に変更できるよう配慮されているものもあります。
COTSUBUの場合はアプリもなくワンタップ=再生/停止は固定なのでこの辺は受け入れるしかなさそうです。
ただ、イヤホンをつけたら曲を流すのは自然な流れですからそれほど気になるデメリットではありません。
TWS03Rにはなかった現象なので詳しく取り上げました。
総評
購入前写真で見ただけではあまりわかりませんでしたが、実物は非常に『小粒』化されていて実用性がさらに高まっていました。
質感も独自の粉雪塗装で指紋がつかず手触りも良好。
同価格帯の他社TWSより明らかに高級感があります。
女性ウケしそうな柔らかく愛嬌のあるカラーバリエーションも好印象。
音質的にもアンダー1万円完全ワイヤレスイヤホンの中では間違いなく最高クラス。
他社TWSでは1万円以下でもノイキャンや外音取り込み機能を有したものも出ているので、機能性を重視するか音質を重視するかということになります。
個人的にはイヤホンはやはり音質あってのものだと思うのでCOTSUBUは相当おすすめです。
ノイキャンなしでも遮音性の高さが秀逸なのでよほどうるさい環境でなければ問題なく使えるでしょう。
初めてのTWSからこだわり派のサブ機まで多くの人におすすめできるイヤホンです。