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TWSコレクターによるイヤホンレビューブログ

【強力ANC+謎ヒアスルー】Anker Soundcore Life A3iをレビューします!【完全ワイヤレスイヤホン】

Author:猫居こうた

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Anker Soundcore Life A3i レビュー

  • 低価格ながら高性能なノイキャン
  • 整った音質
  • フィット感と装着感の軽さを両立
  • 外音取り込み機能をONにすると再生中の曲音量が爆上がりする
  • ビルドクオリティはお値段なり
総合評価
 
8/10

ただの廉価版かと思いきや‥

完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。

コレクターならではの『比較』を意識した視点でイヤホンの特徴をお伝えしていきます。

今回レビューするのはAnkerの完全ワイヤレスイヤホンSoundcore Life A3i(Amazonリンク)

ノイズキャンセリング搭載のTWSで6000円台。

Ankerイヤホンの中でも1番格安なノイキャン機ということになります。

コスパ競争の激しいこの価格帯で勝負できるイヤホンなのか?

これまでAnkerで最安だったノイキャンTWSのSoundcore Life P3と比べてどうなのか?

その辺を重点的にチェックしていきたいと思います。

まずは音質・ノイキャンなどの各評価をみていきましょう。

音質
 
7/10
ノイキャン
 
7.5/10
外音取り込み
 
4/10
装着感
 
8/10
使い勝手
 
7.5/10
通話品質
 
7/10

Ankerのノイズキャンセリングって『ウルトラノイズキャンセリング』と銘打たれているんですよね。

それがLife A3iのはただのノイズキャンセリング表記だったのでノイキャンはオマケ程度の効果なのかな?と思っていました。

しかし実際に使ってみるとこの価格帯では相当に強力です。

音質的にもこれまでのAnker製品とは違った特性があり、かなり面白いイヤホンに仕上がっていると感じました。

外音取り込み機能にちょっと変な癖があったりもしますが‥

詳細評価については目次より各項目をご覧ください。

他のイヤホンとの比較を通してメリット・デメリットお伝えします。

Soundcore Life A3iのスペック評価

<基礎データ>
Soundcore Life A3i
連続再生時間

約6時間(ANC使用時)

約24時間(ケース込/ANC使用)

コーデック SBC・AAC
防水性能 IPX5
機能

ノイズキャンセリング機能

外音取り込み機能

急速充電(10分→2時間)

専用アプリで出来ること

バスアップモード

イコライザー

操作ボタン割り当て

 

ノイキャン搭載の完全ワイヤレスイヤホンとしては格安にあたる価格帯。

標準的なスペックですが、付け焼き刃な微妙アプリではなくきちんとした専用アプリが用意されているのが強みですね。

特にBassUPモードや豊富なプリセットを備えたイコライザーはAnkerならでは。

ただしこの価格帯では比較的多くのイヤホンに用意されている低遅延モードはありません。

Soundcore Life A3iの付属品

付属品リスト

  • 説明書
  • USB給電ケーブル
  • イヤーピース
  • 充電ケース

Soundcore Life A3iの音質評価

低音
 
7/10
中音
 
7/10
高音
 
6/10

Ankerのイヤホンといえばボリュームのある低音が印象的ですが、Life A3iは音の傾向が違います。

低音の量感は程よいくらいでかなりすっきり聴けるサウンドになっています。

オーディオ的なバランスが中々とれていて、特にボーカル域にあたる中音はこの価格帯でもトップクラスに明瞭感があって良い音です。

Ankerの低音が好きなんだ!という方はバスアップモードやカスタムイコライザーで低音を持ち上げてあげると良いでしょう。

しかしドライバー特性に違いがあるのでまるっきし同じ低音を再現することはできません。

具体的には低音の深い部分をあれほど響かせることはできないという感じです。

また値段的におそらくライバルとなるSOUNDPEATSのTWS『Mini Pro』とは音のバランスがかなり似ています。

中域の明るさはLife A3iの方が上で低音の深いところがややMini Proの方が出る、それくらいの違いですね。

ただLife A3iにはAnkerの種類豊富なイコライザー機能がある分こちらのほうが幅広い人に受け入れられそうです。

装着感評価

装着感
 
8/10

フィット感と装着感の軽さを両立したナイスなつけ心地です。

完全ワイヤレスイヤホンはどんぐり型のイヤホンが多いですが、Life A3iは豆型なんですよね。

これが耳介で支えて安定させる感じになって遮音性をしっかり稼げるのにそれほど密閉感が強くならない、良バランスとなっています。

小型で軽量なイヤホンのため軽い付け心地です。

ノイズキャンセリング評価

ノイキャン
 
7.5/10

AnkerのSoundcore Life P3と使用比較してみたところ、驚きの結果が。

値段的にはワンランク上でウルトラノイズキャンセリングを搭載しているLife P3よりノイキャン効果が上でした。

ただLife P3の上位機種であるSoundcore Liberty 3 Proなどのウルトラノイズキャンセリングよりはやや弱めという結果。

6000円台という値段を考えれば相当強力なノイズキャンセリングと言えるでしょう。

-いろいろなANCイヤホンと比較してみた結果

ライバルとなるSOUNDPEATSのMini Proはノイキャン-35dbの消音効果ですが、これよりは明らかに上でした。

-40dbの消音効果を誇るEarFun Free Pro2と比較するとほんの僅かにFree Pro2の方が効いているようです。

-38db相当のLife P3より強く、-40dbよりは低い。

つまりLife A3iの消音力はおよそ-39db相当といえそうです。

換気扇の『ゴオオオ』という低音ノイズもほぼ無音まで持っていくことが可能。

効果の低いノイキャンだとほとんど実感できない中音・高音へのノイズ低減効果も実感できます。

非常にコストパフォーマンスの高いノイズキャンセリングです。

レビュー済みの全てのノイキャンイヤホンのデータについては以下の記事からご覧いただけます。

⇒【ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表

外音取り込み機能評価

外音取り込み
 
4/10

外音取り込み音自体は結構自然で違和感なく聞けます。

やや低音がスポイルされる傾向にあるみたいで男性の低い声などはイヤホンなしで聞くよりボリュームが落ちるのがわかります。

90%くらいの音量になるかな?といったところ。

イヤホンをしたままでも十分に聞き取りができます。

しかし問題は別の所にあるのです。

なぜか外音取り込み機能をONにすると音量と低音が爆上がり。

結果として音楽がうるさくなりすぎて外音が聞けません。

この機能を使うときは先に音楽を停止する必要がある、その点が大きなマイナスポイントです。

それがなければ7点くらいつけても良い出来でした。

操作性評価

操作性
 
9/10

Soundcore Life A3i操作方法一覧

  L側 R側
1回タップ 音量ダウン 音量アップ
2回タップ 曲送り 再生/停止
長押し(2秒) ノイキャン切り替え ノイキャン切り替え

(デフォルトの操作方法)

物理ボタン式。

デフォルトでは曲戻しと外音取り込み機能への切り替えが操作から外れています。

しかしアプリで操作割り当てすればすべての操作をイヤホンから操作可能です。

全操作可能な割り当ての一例

操作性を含めた総合的な使い勝手の評価は7/10としました。

主なマイナスポイントは

  • マルチポイントに対応していない
  • ワイヤレス充電に対応していない
  • 外音取り込み機能を使う時、音楽を停止する必要がある

外音取り込み機能が妙な挙動という点以外は基本的に使い勝手の良いイヤホンです。

専用アプリの評価

専用アプリSoundcore

イコライザーと操作の割り当てが主な機能。

イコライザーの種類がとにかく豊富。

大量のプリセットの他、自分で微調整可能なカスタムも有

カスタムも細かく設定可能で音の変化もつけやすいです。

Ankerのイヤホンとしては機能少なめですが普通のイヤホンと比べたらこの価格帯でこれだけ充実したイコライザーがついたイヤホンは他にないです。

総評

アンダー1万円TWSの中でも上位の入る強力なノイズキャンセリング。

明瞭でバランスの取れたサウンドに優秀なイコライザー機能。

装着感も操作性も良し。

外音を取り込もうと思ったら音楽を一度停止しないといけないのが面倒ですが‥

コスパ重視のANC完全ワイヤレスイヤホンの選択肢としては筆頭候補になりそうな優秀なイヤホンです。

Life P3と比較しても音質的に音の傾向は違いますが劣っているわけではありません。

明確に差がついているのはビルドクオリティとアプリの機能数ですね。

Life P3は値段の割に見た目も高級感があるのでその辺の差をどうみるか。

地味に登場していつの間にか販売されていたLife A3iですが、まさかのハイコスパイヤホンでした。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。