- ノイキャンTWSで2000円台という超コスパ
- 値段の割に全てがそこそこまとまった性能
- タッチセンサの位置にやや難あり
総合評価 |
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8/10 |
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更新日:2023年2月16日
物凄く安価になっているのを見かけたので値段を考慮して再評価しました。
TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはACEFASTの完全ワイヤレスイヤホン、T2。
ACEFASTは中国のメーカーですが、安価なイヤホンが多い中華メーカーの中でも特に安いのが魅力ですね。
今回レビューするT2も発売当初は5000円台でしたが、2023年現在では2000台で買うことが出来るという‥
ノイズキャンセリング機能付きとしては破格といえるコスパTWSです。
では、その性能の方はどうなのか。
まず評価からご覧ください。
メイン機能評価
音質 |
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6.5/10 |
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ノイキャン |
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6/10 |
外音取り込み |
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8/10 |
装着感 |
|
7/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
2000円台という単機能TWSでも安いといえる値段でノイズキャンセリング機能に外音取り込み機能もついた多機能モデル。
タッチセンサーの位置と感度の問題で誤操作が誘発される問題こそありますが、この安さならそれくらい全然許せちゃいます。
軽量コンパクトで持ち運びにも便利なのでコスパ至上主義の方には非常におすすめできます。
この先は
- 外観チェック
- 測定データ(遅延の値など)
- 詳細レビュー
- 総評
の順で紹介していきます。
ACEFAST T2の外観チェック
外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用USB Type-Cケーブル
- イヤーピース
- 説明書(日本語有)
イヤホンケース
イヤホンケースは手のひらで握れるくらいのコンパクトさ。
持ち運びに便利なサイズ感です。
イヤホン
イヤホン本体。
非常にシンプルなデザインですね。
タッチセンサの位置が少し特徴的なので【詳細レビュー・使用感】の項目で説明いたします。
ACEFAST T2のスペック・測定データ
ACEFAST T2のスペック表
ACEFAST T2 | |
価格 | 2,380円 |
連続再生時間 | 7時間 35時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
専用アプリ | ✕ |
低遅延モード | ✕ |
2000円台でノイキャンや外音取り込み機能を搭載しているというのは驚異的としかいいようがありません。
ノイキャンON時の連続再生時間は4時間。
5時間くらいのものが多いので少し控えめではありますが十分でしょう。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:45.7mm 横:60.9mm 高さ:32.1mm |
重さ | イヤホン:4.7g ケース:35.9g |
イヤホン・ケース共に軽量な部類。
ケースはサイズ的にもコンパクトなほうなので持ち運びはしやすいです。
遅延遅延データ
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。
- SBC接続時=281ms
281-52=229ms。
約0.229秒の遅延です。
ゲームをするにはちょっと厳しいですね。
YoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものなら動画視聴は大丈夫です。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
✕ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ |
(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
下手したらイヤーピースの方が高くなってしまうくらい安価なイヤホンなので‥
買い足すとしたら安いSONYハイブリッドイヤーピースが一番現実的でしょうか。
ACEFAST T2の詳細レビュー
音質評価
12mmという完全ワイヤレスとしてはかなり大型なドライバーを搭載しています。
そのおかげか低音はかなり余裕を感じる厚みのあるサウンド。
男性ボーカルもかなり力強く響きます。
女性ボーカルから上は少し後ろの印象。
ただ分離は良くすっきり聴けます。
高音はシャカシャカ感強めですが、2000円台のTWSということを考えれば全然ありでしょう。
総じて値段を考えれば充分楽しめる音だと思います。
ノイズキャンセリング機能を比較
-35dbのノイズ低減を謳っています。
実際に他の-35dbを謳うSoundpeats Mini Proなど色々なノイキャンイヤホンと比較してみましたが、それくらいの効き目で間違いなさそうです。
低音ノイズを効果的に低減してくれます。
小さな騒音ならほぼ無音に。
一方で人の声や高い音には軽くマスクする程度の効果なので過度な期待は禁物です。
5000円以下のノイキャンTWSなら-35dbは充分な性能と言えると思います。
ましてやT2は2000円台ですからね。
(参考記事)
⇒ノイキャン完全ワイヤレスイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表
外音取り込み機能の使い勝手
外音取り込み機能は値段の割にはかなり自然な取り込み音です。
この価格帯のイヤホンの外音取り込み機能はたいていは強調感が強すぎて(実際の外音より大きく聞こえる)違和感があったり、ひどいと余計なノイズまで拾ってしまったりするものが多いのですが‥。
T2の外音取り込み音はかなり自然に近いです。
僅かに高音がカサつく感じはありますが、実用的に使える仕上がりだと思います。
外音取り込み機能をONにしっぱなしでも違和感なく過ごせるくらいです。
使用感・装着感について
装着感はごくごく一般的でフィット性に問題はなさそうです。
ただタッチセンサの位置が少し普通とは違うので慣れが必要。
画像のように通常よりやや下にポイントがあるので、そこをタッチして使います。
タップの位置は場所を覚えれば問題ないのですが‥
センサーの感度が高めで、通常よりも下よりにセンサーがあるので指があたりやすく誤操作を誘発しやすいです。
その点はちょっと扱いにくく感じました。
また、音量調整をイヤホンからはできません。
代わりに左右どちらからでも再生停止・スキップ・ANCモード切り替えができるようになっているので操作を覚えるのは簡単です。
ACEFAST T2操作方法一覧
L側 | R側 | |
1クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
2クリック | 曲戻し | 曲送り |
長押し |
モード切替 |
モード切替 ・ANC ・外音取込 ・ノーマル |
マイク性能・通話品質の評価
通話性能はそこそこ。
音はクリアです。
周囲のノイズはそこそこカットしてくれます。
ただ、その分相手に届く声も少し小さめ。
小声で喋ると届きにくいのである程度はっきり喋ったほうが伝わりやすいと思います。
総評
現状のノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンでは底値に限りなく近いであろうT2。
ノイキャン性能は過度な期待をしなければ十分効果を実感できるくらいには効きます。
コスパ重視なのに外音取り込み機能が中々高性能だったのも評価高いです。
音質的にも値段を考えれば不満はないでしょう。
なるべくコストをかけずにノイキャンTWSが試してみたい!という方におすすめです。
100均とかで1000円ちょいだしてラジオみたいな音の単機能TWSを買うくらいならこちらのほうが断然良いでしょう。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。