Permier AIR PRO PR-BS80K Tuned by HIFIMAN | |
発売日 | 2023年12月1日 |
価格 (発売時) |
5,980円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
5時間/15時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | トポロジー振動板10㎜ドライバー |
防水性能 | IPX4 |
Bluetooth Ver. | 5.2 |
機能 | ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・ゲームモード |
資料 | 公式サイト / 説明書 |
- 音自体は値段の割に結構良い
- 曲によってバリバリバリとノイズが入ることがある
- ほぼ効果のないノイズキャンセリング
総合評価 |
|
1/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは多摩電子工業のTWS、Permier AIR PRO PR-BS80K Tuned by HIFIMAN。
1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリング機能付きです。
多摩電子工業のイヤホンについては正直よく知らないのですが、Turned by HIFIMANで
3,980円(定価5,980円)という値段に釣られて購入してみました。
このBS80Kというイヤホン、どうもHIFIMANの$89で売られているTWS500(公式サイト)のOEMらしく、凄いコストパフォーマンスなのではないかと期待していたのですが…
結論から言ってしまいますと、致命的な欠点があって人様におすすめできるようなものではありませんでした。
まずは総評から御覧ください。
総評 |
1/10点 特定の周波数で音が重なったとき?にバリバリバリという大きなノイズが発生する致命的な欠点があります。 |
||
音質 | 1/10 | 便利機能 | SABCD |
ノイキャン | 1/10 | 携帯性 | SABCD |
外音取り込み | 5/10 | 操作性 | SABCD |
装着感 | 7.5/10 | 通話性能 | SABCD |
- Permier AIR PRO PR-BS80KとPR-BS70W-SLPの違い
- Permier AIR PRO PR-BS80Kの外観・付属品チェック
- Permier AIR PRO PR-BS80K 測定データ
- Permier AIR PRO PR-BS80K 詳細レビュー
- Permier AIR PRO PR-BS80K 総合評価
Permier AIR PRO PR-BS80KとPR-BS70W-SLPの違い
PR-BS80K (Amazonリンク) |
PR-BS70W-SLP (Amazonリンク) |
|
定価 (実売価格) |
5,980円 (3,980円) |
3,980円 (2,990円) |
連続再生時間 |
5時間 |
5時間 15時間(ケース込) |
ドライバー | トポロジー振動板10mmDD | 10mmDD |
コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
ノイキャン | ○ | ○ |
マルチポイント | - | - |
専用アプリ | - | - |
低遅延モード | ○ | ○ |
ワイヤレス充電 | - | - |
同じ形状でBS80Kはブラック、BS70Wはホワイトという色違いのような展開。
機能的な差はなく、HIFIMAN製品ではお馴染みのトポロジー振動板を採用している点・HIFIMANがチューニングしている点が2つの違いのようです。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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Permier AIR PRO PR-BS80Kの外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式です。
定価では微妙なところですが、実売価格なら質感も悪くはないでしょう。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
イヤホンケース
イヤホン同様、実売価格で考えれば質感も悪くはないです。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用USB Type-Cケーブル
- クイックスタートガイド
Permier AIR PRO PR-BS80K 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:44.6mm 横:61.8mm 高さ:25.5mm 三辺合計:131.9mm |
重さ | イヤホン:4.8g ケース:32.9g |
イヤホンケースはコンパクトで軽量。
ポケットなどにもすんなり収まるサイズ感です。
イヤホンはサイズ・重さともに普通くらいといったところ。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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(参考:完全ワイヤレスイヤホンのレビュー履歴|イヤホンケースが小さい順)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 331ms(SBC) 376ms(AAC) |
376ms(AAC) |
低遅延時 | 120ms(SBC) 178ms(AAC) |
178ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Android接続時の最小遅延=約0.12秒
- iPhone接続時の最小遅延=約0.178秒
動画やゲームで許容できる範囲の遅延。
ただし音ゲーのようなシビアなタイミングが要求されるものは厳しいです。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit OMNI |
○ |
NUARL Magic Ear+7 |
○ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
△ |
多くのイヤーピースに適合しました。
COREIRは少しケースに干渉しますが、ケースの蓋をぐっと押してやると閉まります。
Permier AIR PRO PR-BS80K 詳細レビュー
音質評価:曲によって激しい音割れ
低音寄りのサウンドです。
低音は少し緩さはあるものの、ボリュームがあり深みも十分。
かなり迫力を感じられ、5,000円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては非常に良いと思います。
この価格帯のTWSなら低音偏重で高音は暗いのが普通なのですが、PR-BS80Kの場合は値段の割に高音も結構明瞭。
と、聴き始めの感触は良かったです。
しかし…
しばらく聴いてると、特定の周波数で音が重なった時?にバリバリバリと割れるようなノイズが入って聴けたもんじゃなくなりました。
接続を見直してみても同じ箇所でノイズが入るのでそういうものなのでしょう。
曲によっては問題なく聴けるものもありますが、ちょっとしたビビリくらいのノイズも含めるとちょっと無視できない頻度で発生。
これだと人には勧めにくいですね…。
音質 |
|
1/10 |
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ノイズキャンセリング機能:薄っすらとノイズをカット
ノイズキャンセリングの効果はほとんど感じられませんでした。
トイレの換気扇のような小さめなノイズでも僅かにカットしているのがわかるくらいの効き目。
大きなノイズカットは期待できません。
他のイヤホンとの比較ではインナーイヤー型にノイキャンがついたSOUNDPEATS Air 4やJBL TUNE FLEXとほぼ同じくらいの効き目だったので評価は1としておきます。
参考:【多摩電子工業 Permier AIR PRO PR-BS80KのANCを他社イヤホンと比較|ノイキャン強さランキング】
ノイキャン |
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1/10 |
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外音取り込み機能:違和感強めのトランスペアレンシー
トランスペアレンシーモード(外音取り込み機能)をONにするとザーというかなり強めのノイズが入ります。
取り込み量はイヤホンをしていないときより大きく、取り込み方が下手っぴというか…
音量があがったというよりは音までの距離が極端に縮まったような聞こえ方。
テレビまでの距離が3mだとしたら50cmくらいの位置で聞いているような感覚。
こもりも強く、変にフォーカスしすぎていて聞き疲れします。
機能としての役割は最低限果たしてくれますが、違和感は強いです。
外音取り込み |
|
5/10 |
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装着感評価:軽い着け心地もやや物足りないフィット感
装着時の見た目
結構浅めでフィットさせる感じで、圧迫感はありません。
ただ、フィット感はやや物足りないように思いました。
スポーツなどのお供には心許ない感じがします。
装着感 |
|
7.5/10 |
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マイク性能・通話品質:ガサガサボイス
こもり感が強く、ノイジーで電子的な声に聞こえて違和感がすごいです。
喋っている内容が聞き取れないほどではありませんが、周囲の雑音にも弱く余りお世話にはなりたくないかも。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価:ノイキャンはデフォルトOFF
L側 | R側 | |
1タップ | - | - |
2タップ | 再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ | 曲戻し | 曲送り |
4タップ | ゲームモード | ノイズコントロールOFF |
長押し | モード変更 ・ANC ・トランスペアレンシー |
モード変更 ・ANC ・トランスペアレンシー |
音量の調整はイヤホン側では出来ません。
ノイズコントールのOFFだけ別に設定されているのが珍しいですね。
OFFになるだけでONには出来ないので、OFFにしたいときは4タップ・ONにしたいときは長押しという操作になります。
実際使ってみてもなんかややこしい感じが…
また、デフォルトではノイズキャンセリングはOFFになっていて、起動するたびにONにし直す必要があります。
操作性 | S・A・B・C・D |
---|
Permier AIR PRO PR-BS80K 総合評価
メイン機能評価
音質 |
|
1/10 |
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ノイキャン |
|
1/10 |
外音取り込み |
|
5/10 |
装着感 |
|
7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:1/10
Permier AIR PRO PR-BS80K Tuned by HIFIMANは…
酷いノイズが入る時点で普通に使うことも厳しいイヤホン。
たまたま自分のプレイリストがノイズの入らない曲構成だったなら良いかもですが、ノイキャンも効果は薄いですし、色々と微妙ですね。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。