2016年までに発売された完全ワイヤレスイヤホンの中でも最高レベルの実力で高い人気を誇ったERATOのApollo7。
(参考URL:Amazon - EARTO Apollo7)
そんなApollo7の普及版となるVERSEが2017年9月に新登場。
ちょうどSONYの完全ワイヤレスイヤホンであるWF-1000Xと発売時期が被ったこともあり、この2つの注目度は非常に高いものがありました。
どちらを買うか迷った、あるいは迷っている方も多いのではないでしょうか。
自分は迷った末に、結局両方買ってしまいました‥笑
価格帯が違うのでガッツリ比較はできませんが、簡単に比較しながらVERSEをレビューしていきたいと思います!
(WF-1000Xのレビューはこちら:SONYの完全ワイヤレスイヤホンWF-1000Xをレビューします)
開封の儀・写真レビュー
ケースについて
めちゃくちゃコンパクトでカッコイイ!
サイズ・デザインともにWF-1000Xに勝ってると思います。
ただ‥
充電が完了したかどうか、ケースを開かないと確認できないのはマイナス評価ですね。
でもすごく良いです、これ。
パンツのポケットだけでなく、胸ポケットやカバンの小ポケットなど、どこにでも収まるコンパクトさは非常に便利です。
音質について
音は典型的なダイナミック型の傾向で低音が力強いタイプです。
安価なイヤホンにありがちなボワついた低音ではなくアタックの効いた心地よい低音。
ボーカルも中々くっきり聴かせます。
高音の伸びや音場感、細かい表現力等はWF-1000Xに劣りますが、値段を考えれば大健闘と言えます。
1万円以下の完全ワイヤレスとは明らかなレベルの差を感じる音質。
満足度はかなり高いです。
装着感について
SpinFit社と共同開発した専用のイヤーチップを使用しているだけにフィット感は抜群に良いですね。
このサイズのイヤホンを他の支えもなく耳の中で安定させているわけですから、付け始めの異物感はありますが時間とともに気にならなくなります。
2時間オーバーの装着で若干耳疲れあり。
WF-1000Xの方がフィッティングサポーターがある分、優しい付け心地かなと思います。
動画の遅延について
WF-1000Xは動画視聴の際にかなり遅延が目立ちましたが、VERSEはそこまでではないみたいです。
ほとんど気にならない程度、あったとしても0,1秒くらいでしょうか。
YoutubeやAbemaの視聴は問題ありませんでした。
(VERSE・WF-1000Xともに音楽の遅延は問題ありません。)
操作性について
ボタンは左右に1つずつ。
若干独特な操作性です。
普通のイヤホンですと、左右で音量操作と曲送りの操作がわけられていると思います。
このイヤホンの場合は、【左ボタンを2回押すと音量マイナス・右ボタンを2回押すと音量プラス】と言った感じで割り振られているのです。
(ちなみに曲戻しは左ボタン長押し、曲送りは右ボタン長押し)
慣れるまでちょっと戸惑う操作でしたが、慣れればスムーズに使いこなせます。
Bluetooth接続の安定性
- 家中 - 安定
- 街歩き - やや途切れ
- 地下鉄 - 安定
- 満員電車 - ほぼ安定
かなり安定しています。
自分の環境では、外の移動中はやや途切れを感じるものの十分に実用レベルにあります。
これまでの2万円以下の完全ワイヤレスイヤホンはブチブチと切れまくるものばかりだったのでこれは凄い。
総評:ERATO VERSEの評価
全体的にレベルの高い、すごく良い仕上がりのイヤホンだと思います。
完全ワイヤレスの利便性を享受しつつ音楽が楽しめるだけの音質、非常に実用的です。
これまでは本当の意味で【使える】完全ワイヤレスイヤホンを買おうと思ったら3万円くらいは出さないと手に入りませんでした。
それを考えれば15000円程で実用的な完全ワイヤレスイヤホンが手に入るというのは凄いことです。
細かいところに廉価版らしい欠点*1もありますが、音質や接続の安定性を犠牲にせず値段を手頃なものにした所は高評価。
(*1 ケースの充電表示や取り出しで電源が自動ONにならない等)
音質のWF-1000Xに対するコスパのVERSEといったところでしょうか。
新たな定番商品になりうる素晴らしいイヤホンです、超オススメ!