皆さんこんにちは、猫居 (@KotaNekoi222)です。
今回レビューするのは2018年3月1日に新発売となったB&Oの全部入りヘッドホン『H9i』です。
オシャレで高音質なBluetoothヘッドホンとして人気の高いH9の後継モデルに当たります。
実は今回のレビューはB&O PLAYの国内正規販売代理店である完実電気さんより無償サンプルを頂いています。
執筆料などはいただいておりません。
『他社製品と比較レビューしても良い・ありのままレビューしてもらって構わない』
という許可ももらっています。
有り難いことですし、H9iへの期待値もいやおうなしに高まりました。笑
そんなわけで今回はノイズキャンセリングBluetoothヘッドホンの最高峰と言えるソニーのWH-1000XM2と比較しながらレビューしていこうとかなと!
いつもと変わらず良いところ・悪いところ包み隠さず紹介していきます!
- 写真レビュー
- 音質について
- ノイズキャンセリング機能について
- Transparency機能について
- インテリジェンスセンサーについて
- 装着感やカッコイイデザインについて
- 操作性
- ケースはキャリングポーチ‥
- その他・遅延について
- 総評:H9iの評価
写真レビュー
音質について
ラグジュアリーなサウンド
WH-1000XM2もBluetoothヘッドホンとしては非常に高音質なものですが、H9iはそれを軽く凌駕します。
特に
- 細かく繊細な音の表現力
- 広大な音場
ここらへんに大きな違いを感じますね。
H9から改善された低音は深く沈み込むような質感で、膨らまず輪郭がしっかりしていて非常に好感触です。
この低音のおかげでより味わい深い音になったと感じます。
見た目やデザインだけでなく、その音まで非常にラグジュアリーなものになっています。
Bluetoothヘッドホンにおける最高峰の音質といって間違いないでしょう!
有線接続時
付属のケーブルを使って有線ヘッドホンとしても使用可能です。
有線でつなぐことで低音により躍動感が増します。
ただ、ちょっと残念だなと感じる部分も。
有線接続時は、Transparency以外のタッチ操作を受け付けません。
WH-1000XM2では有線時でもノイズキャンセリング機能をONにできるので、H9iで使えないのは残念だなぁと。
また無線接続時はTransparencyをオンにすると曲が一時停止しますが、有線接続時は曲が無音になるだけで再生自体は続いているようです。
ノイズキャンセリング機能について
H9から強化・改善されたH9iのNC(ノイズキャンセリング)機能ですが、NCの強さはやはりまだソニーが一枚上手です。
普通の生活範囲にある雑音程度なら全然対応できていますが、喧騒な場所での消音力はWH-1000XM2のほうが上。
H9iのNCはザワザワとした雑音はカットし、人の声や高音についてはその音を遠ざけるような感覚。
ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンではホワイトノイズやNCオン時の『違和感』を感じることがありますが、H9iにはそういったものが無いのは素晴らしい所ですね。
耳を閉じていると、本当に遠くから人の声がするのか・それともNCの効果でそう聞こえるだけなのか違いがわからないほどです。
音楽を流せば違和感なく自然と没入感があがるようにできています。
従来機ではやや不満のあったノイズキャンセリング能力ですが、自然で充分なノイズキャンセリング能力があるといえます。
Transparency機能について
WH-1000XM2の外音取り込み機能『アンビエントサウンドモード』に似た機能。
外音を取り込み、周囲の音(特に人の声)を逃さないための機能です。
音楽を流したまま人の声を拾うアンビエントサウンドモードに対して、Transparencyモードは音楽を一時停止して音を拾います。
機能的には音楽を聴きながら人の声を聞き取れるアンビエントサウンドモードの方が優れていると思いますが、Transparencyも有ると無いとでは大違いの便利機能ですね。
タッチ操作の感度が良く、ヘッドホンをサッとタッチするだけで瞬時にモードのON/OFFが可能。
レスポンスの良さがこのモードの利点を非常に良く引き立てていると感じます。
必要な時、すぐに呼び出せるというのがこの機能の肝なので。
人との会話、お店でのレジ会計の時なんかは音楽を一時停止したほうが使いやすいという面もあります。
また、音の拾い方がかなり絶妙でヘッドホンをしていない時と同じような感覚で外の音が聞こえるようになっています。
この機能は思っていたよりもかなり便利なものでした。
インテリジェンスセンサーについて
ヘッドホンを外すと音楽再生が自動的に一時停止になり、ヘッドホンを着けると自動的に再生が再開される機能です。
第一印象は正直、『うまく動作しないな~使えないな~』でした。
が、コツを掴めば問題なく動作します。
タッチ感度が良いので外す時にセンサーに触れて外すと再生/停止の動作にかかってしまうようで、下の画像のように掴めば問題なくこの機能を使いこなすことが出来ました。
再生・停止なんて元々ワンタッチでできるじゃないか!
と思われるかもしれませんが‥
ヘッドホンを外したら勝手に一時停止、付けたら勝手に再生というこのガジェット感がたまらないのです。笑
優れたデザインのヘッドホンだからこそ、所有欲をさらに満たしてくれる機能になっていると思います。
装着感やカッコイイデザインについて
装着感は非常に良好です。
オンイヤー型のH8は長時間つけるのはちょっと辛いものがありましたが
(これはオンイヤー型ヘッドホン全般に言えることですが)
オーバーイヤー型のH9iはソフトな付け心地で長時間全然いけます。
メガネを付けたままでも問題なく長時間つけていられます。
無段階調整が可能なのでほとんどの人が簡単にベストポジションを見つけられるでしょう。
そしてなんといってもこのヘッドホンはやっぱり最高にカッコイイです!
着けてカッコイイ!
外して首にかけてもカッコイイ!
何のひねりもなくカッコイイを連発していますが、ただただカッコイイということをお伝えしたいカッコ良さなのです‥。
操作性
右側のアルミタッチインターフェイスで全ての操作が可能。
タッチ感度も良く、快適度は高いです。
ただ、ボリュームコントロールがやや難しいところがありますね。
- 時計回りになぞると音量アップ
- 反時計回りになぞると音量ダウン
となるんですが、音量をいじっているつもりが曲送りになってしまったりすることがよくあります。
最初のうちは回しすぎて音量を上げすぎてしまったり下げすぎてしまったりということも。
この点はちょっと残念だったかなと。
ケースはキャリングポーチ‥
まずはWH-1000XM2のケースをご覧ください。
次にH9iのケースをご覧ください。
うん‥。
どうせならケースもカッコいいものにしてほしかったですが‥。
デザイン面で折りたたみ式を採用していないと思うので、そうなるとケースも難しいということでしょうか。
ただ、このヘッドホンはデザインが本当にいいですから‥
首掛け時やヘッドホンスタンドに掛けている時はもちろんのことテーブルの上に置いてある姿さえ絵になるので、そもそもケース自体いらないのかもしれません。
自分はポーチに入れることは多分無いと思います。笑
その他・遅延について
対応コーデックからapt-Xが外れるが‥
H9では対応していたapt-Xの表記がなかったので気になっていたのですが‥
ウォークマンにつなぐと【SBCで接続しました】と出るのでやはり対応していないようです。
となると遅延が気になるところ。
実際に動画視聴やゲームで試した所‥
プレイや視聴に支障をきたすような遅延は感じませんでした。
H9iで動画やゲームも考えていた方は安心して大丈夫です。
違和感は全くありませんでした。
総評:H9iの評価
ノイズキャンセリング機能搭載のBluetoothヘッドホンといえば、SONYのWH-1000XM2とBoseのQC35が有名所ですね。
この2つでどちらがオススメかと言われれば僕は迷わずWH-1000XM2をおすすめします。
しかし、WH-1000XM2とH9iならどうでしょう。
どちらがおすすめかと言われると一概にどちらが良いとはいえません。
NC機能を含む機能性やコストを重視するならやはりWH-1000XM2でしょう。
優れたデザインや音質を重視するならばH9iを選ぶべきでしょう。
値段はお高いですが、コスパを考慮してもワイヤレスヘッドホンの中で1・2を争う優れた存在であることに間違いはありません。
高いお金を出す価値は十二分にあります。
これほど所有欲を満たしてくれるBluetoothヘッドホンは他にありませんから!
めちゃくちゃオススメです!