2017年最高コスパの中華イヤホンとの呼び声高い、KZのZS5。
ダイナミックドライバー2基+バランスド・アーマチュアドライバー2基の合計4ドライバーを搭載した、いわゆる多ドライヤホンです。
通常なら数万円しそうなスペックですが、これだけのスペックでZS5の値段は脅威の5000円以下*1。
見た目が高級イヤホンのCampfire Audioにそっくりなのも作りも中身も高レベルを意識していることの表れなのか・・・な?
なお、今回のレビューはGearBestさんにサンプルをご提供いただいております。
執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
写真レポート
コンパクトで小洒落た外箱
低価格ながらリケーブル可能なイヤホンです
内容物(袋の中は付け替え用イヤーピース)
ワイヤーが自在に曲がるshure掛け対応。
耳の形に合わせて曲げてベストポジションを探しましょう。
2DD+2BAのドライバー表記
音質レポート
小気味よく張りのある低音に綺麗に伸びる高音。
中音はツヤ感こそありませんがボーカルが埋もれずしっかり主張してきます。
上から下まで余裕を持って鳴らすことが可能で、複数ドライバーでなければ中々ここまでもっていくことができない高次元のレベルにあります。
イヤホンはドライバーが多い=高音質とはいかない難しい世界です。
ドライバーを複数積んでいてもバランスを崩しているイヤホンが結構多いのが現実です。
その点このZS5はバランスが良く、うまくまとまっています。
違和感らしい違和感を感じず、複数ドライバーのメリットをうまく引き出せている感じですね。
2DD+2BAによる分離の効いたメリハリのある音と圧倒的音の情報量を堪能できます。
ZS5の3つの欠点
1・装着感が並
中華イヤホンは音質のコスパは良くても装着感がいまいちなものが多いです。
ZS5はというと並といったところ。
耳掛けでベストポジションを見つければある程度長時間つけていても問題はありません。
しかしこのイヤホンの場合、並なんだから良いじゃないかとはなりません。
コレだけ音が良いとより長時間装着したくなる・メインでしようしたくなるからです。
2・ゴムっぽいケーブル
付属ケーブルはゴムっぽくて、ケーブル同士がひっかかりやすく指ざわりも良くありません。
タッチノイズも結構ありますね。
装着感についてはイチャモンに近い文句だったかもしれませんが、ケーブルはお世辞にも褒められたものではないと思います。
コレも値段を考えれば仕方ないともいえるかもしれませんけど、国産アンダー5000円で買えるCo-donguriなんかは安くても非常にレベルの高いケーブルを採用しています。
(Co-donguri紹介記事:【価格帯別】マニアが厳選!おすすめの高音質イヤホンランキング )
しかしこの問題は別売りの純正リケーブルを取り付けることで完全に解消可能でした。
(リケーブルレポートは後述)
3・プラスチッキーでチープな外見、デザインはCampfireAudio似
見た目がチープなのは中身が豪華な分仕方ないとも思えます。
しかしデザインをCampfireAudio似せる必要はあったんですかね・・・?
これだけいい音なのだからデザインもオリジナルにしたほうがブランド的にも良いと思うんですけど‥。
(チープ感はリケーブルすることでだいぶ和らぎました)
アップグレードリケーブルレポート
使ったケーブルはWooeasyのアップグレードケーブルKZX4128です。
購入予定の方は似たようなのがあるので間違えないように気をつけてください。
for ZS3とありますがZS5にも対応しています。
→Amazon:Wooeasy KZX4128 KZ ZS3 アップグレードケーブル
写真の通り、ゴム感丸出しだった付属ケーブルに比べて見た目・質感ともに格段に良いですね。
実力は凄いのに安っぽく見えてしまうZS5でしたが、銀色のケーブルで華のあるイヤホンに早変わり。
音質面では明瞭感がUPしてボーカルのツヤ感を感じることが出来ました。
よりどんな音楽にも合うようになり、1ランクアップグレード!
1300円程と安い割に効果対費用は抜群に良いので、ZS5を買って気に入った人は是非このリケーブルも試してみてください。
KZ ZS5の総合評価
総合力は明らかに5000円以下で買えるレベルではないです。
今までの高コスパと絶賛された中華イヤホンにはどこかしら癖がありました。
数万円のイヤホンと勝負できるなどと言われていても、どこかしら癖がありそこに目を瞑る必要があったのです。
しかしZS5は非常にまとまりのある優等生なイヤホンで、メイン機として充分に使っていけるバランス感覚を持っています。
もちろんコスパは最高レベル、おすすめ度も過去最高レベル。
初めての多ドラ挑戦にもおすすめできますし、メイン機が高級機の人のサブ用にも充分いけるでしょう。
一つ持ってて損はない、非常によく出来たイヤホンだと思います。
本当にオススメです。
噂通りの実力でした!