- U1万円で最高クラスのサウンドクオリティ
- 寝ホンも行ける軽い装着感
- かわいいデザインと質感の良さ(粉雪塗装加工)
- イコライザー・低遅延モード等は無し
総合評価 |
|
9/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはagの完全ワイヤレスイヤホン、PITA。
VGP2023金賞イヤホン。
agは音質評価の非常に高いfinalのサブブランドです。
同社人気TWSのCOTSUBUの後継機?
というよりは寝ホンバージョンになるんですかね?
音質・装着感・使いやすさの揃った【ちょうど良い】をコンセプトにしたイヤホンのようです。
手元にあるCOTSUBUと実際に使い比べてレビューしていきます。
- ag PITAの外観チェック
- ag PITAのスペックと測定結果
- ag PITAとCOTSUBUを比較レビュー
- ag PITAの使い方(説明書代わりに)
- メリット・デメリットのまとめ
- 総合評価と代替候補
ag PITAの外観チェック
イヤホン本体
イヤホンケース
gif動画で雰囲気をチェック
COTSUBUとのサイズ感比較
PITAも十分コンパクトなケースですが、COTSUBUのほうがさらにコンパクトです。
付属品
付属品リスト
- イヤーピース(SS~LLまで5サイズ)
- 充電用ケーブル
- 説明書類
ag PITAのスペックと測定結果
PITAとCOTSUBUのスペック比較表
PITA | COTSUBU | |
価格 | 6,980円 | 6,980円 |
連続再生時間 | 5時間 30時間(ケース込) |
5時間 20時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC | SBC・AAC・aptX |
防水性能 | IPX5 | IPX4 |
ノイキャン | ✕ | ✕ |
マルチポイント | ✕ | ✕ |
専用アプリ | ✕ | ✕ |
どちらも単機能TWSなので特別な機能は何もありません。
COTSUBUだけaptXに対応していますが‥
aptXがSBCに対して有利ということはないので気にする要素ではないかなと。
逆にPITAの方はケース込みの連続再生時間で有利ですが、その分ケースサイズは大きくなっているので良し悪しありという感じです。
スペック面より音の傾向や装着感の違いでどちらにするか決めると良いでしょう。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ |
縦:43.2mm 横:63.1mm 高さ:32.2mm |
重さ | イヤホン:3.8g ケース:39.6g |
イヤホン・ケース共にコンパクトで軽量な部類に入ります。
COTSUBUと比較すると重さの差はあまりありませんが、ケースサイズがやはり結構違います。
遅延測定結果
- SBC=420ms
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。
420-52=368ms。
約0.368秒の遅延です。
最近のTWSとしてはちょっと遅延が大きめ。
YoutubeやNetflixなどアプリ側である程度リップシンクしてくれるものは動画視聴も問題ないでしょう。
ゲームは厳しいですね。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ |
(自分がよく使うTWS用イヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
デフォルトでfinal Type Eがついています。
どのイヤーピースも装着できました。
デフォルトで良いものがついているので特にいじらなくていいと思いますが‥
PITAの装着感の良さを残したまま密着感をもう少し上げたいような場合にはCP360が個人的には良かったです。
ag PITAとCOTSUBUを比較レビュー
音質評価
音の傾向はCOTSUBUとはかなり異なります。
低音のボリュームが非常に多いCOTSUBUに対してPITAはバランスの取れたサウンド。
COTSUBUの前身に当たるTWS03Rに近い音かな?と思い、そちらとも比べてみました。
3つを聴き比べしてみるとやはりCOTSUBUよりはTWS03Rに近いです。
下支えする低音が確かな密度になり、高音のシャリつきも減ってTWS03Rをより高音質にした感じがPITAの音です。
COTSUBUと比べて明瞭なボーカル・存在感ある高音で個人的にはPITAの方が好み。
ただ、重低音がゴリゴリ出るほうが好きという方はCOTSUBUの方が良いと思います。
装着感の違い
【縦向きにも横向きにも装着できるアジャストフィット機構を採用】
と公式に謳われていますが、上の写真のように非常に平べったい形状のイヤホンになっています。
この薄さのおかげで耳の穴にフィットして縦向きも横向きもいけるということみたいです。
実際に装着してみると耳穴にうまくハマってイヤーピースの圧迫感を感じにくい、軽いつけ心地です。
逆にCOTSUBUはフィット感を重視したつけ心地と言った感じ。
- PITA:軽さ◎・フィット感○
- COTSUBU:フィット感◎・軽さ○
長時間つけていて耳が疲れにくいのはPITA、スポーツでも使いたいならCOTSUBUがおすすめです。
寝ホンとしての特性・違い
寝っ転がりながら使う、寝ホンとしても推されているPITA。
実はCOTSUBUも寝ホンとして十分使えます。
PITAは耳を下にして枕に押し付けて使っても耳が痛くなりにくい特性があります。
(平べったいイヤホン形状が耳にかかる圧を分散する)
COTSUBUでそれをやると耳が痛いです。
ただ寝返りをうつくらいなら痛くならないし耳からも外れません。
寝っ転がり中の自由度の差って感じですかね。
マイク性能・通話品質の評価
通話の声はクリアです。
小声で喋ってもはっきりと届いていました。
ただ、外のノイズもそれなりに拾ってしまうのであまり騒がしいところでの通話には向かないかもしれません。
マイク性能に関してはCOTSUBUとの差はあまり無いかな?
その他、使って感じたPITAとCOTSUBUの違い
ケースのヒンジ、開閉時の感触がPITAの方が良いと感じます。
COTSUBUはヒンジが緩いとまではいいませんがケースを開け締めするとき、バンって開いてバンッて閉じる感じ。
PITAはポンっと優しく閉まる感じです。
持ち運びはやはりCOTSUBUのケースの方が超コンパクトなので楽ですね。
ズボンのポケットに入っているのを忘れるくらいすんなり収まります。
PITAも十分コンパクトなケースですが、ズボンのポケットに“居る”感覚は常にあります。
ag PITAの使い方(説明書代わりに)
ペアリング方法
リセット方法
- イヤホンをケースに入れた状態で左右のタッチ部分を10秒間触れ続ける
- イヤホンをケースから取り出すとペアリングモードに入る
- リセット完了
充電方法
付属のUSB Type-C充電用ケーブルで充電できます。
急速充電やワイヤレス充電には未対応です。
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
2クリック | 音量DOWN | 音量UP |
長押し | 曲戻し | 曲送り |
単機能TWSなので操作方法は非常にシンプルです。
細かな違いですが、COTSUBUでは操作を知らせる電子音が『ピーン』という甲高い刺激的な音でした。
それがPITAでは『ポン』という優しい音に変わっています。
説明書
メリット・デメリットのまとめ
ag PITAを選ぶメリット
U1万円で最高クラスのサウンドクオリティ
寝ホンだから眠いたくなるような音なのかと思いきや、さすがはfinal。
ボーカルは近くて明瞭、低音も充分な量感と迫力。
高音は高価格帯のイヤホンと比べたらそれなりですが、低価格帯では充分出る方です。
1万円以下の価格帯では最高クラスの音質だと思います。
寝ホンもいける軽い装着感
長時間つけていても疲れにくい軽いつけ心地です。
名前の通りPITAっと耳穴に優しくフィットします。
かわいらしいデザインと質感の良さ(粉雪塗装加工)
agのこのシリーズの特徴ともいえる粉雪塗装。
指紋がつかず安っぽくみえない質感。
かわいらしいデザインなので女性で使っている人も結構見ますね。
ag PITAを選ぶデメリット
イコライザー・低遅延モード等は無し
もはや低価格帯でも当たり前になりつつあるイコライザー機能や低遅延モードはありません。
自分で好みに音を調整したい場合、ゲームをやりたい場合にはPITAは不向きです。
総合評価と代替候補
メイン機能評価
音質 |
|
8.2/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
-/10 |
外音取り込み |
|
-/10 |
装着感 |
|
9/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
PITAは寝ホンにも使える軽いつけ心地とバランスの取れた音の良さが魅力の完全ワイヤレスイヤホン。
かなり楽しく音楽が聴けてしまうので眠気がむしろ飛んでしまいそう 笑
ノイズマスクを目的とした寝ホンというよりは寝っ転がりながらゴロゴロしている時に使う寝ホンとして優れていますね。
正直、結構軽い気持ちで手に取ったんですが‥
(COTSUBUの寝ホンバージョンでマイルド系のサウンドになっただけかなーと)
思ったよりずっと音質が良くて驚きました。
ノイキャンなど特別な機能はいらないよって方にはすごくおすすめです。
代替候補
逆にノイキャンや低遅延モードが欲しい!という場合。
現状のこの価格帯ではSOUNDPEATS Capsule3 Proがおすすめ。
高機能かつ音のバランスも整っていてコストパフォーマンスの高いTWSです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。