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【Westone W40 2019Designレビュー】末永く付き合える名機!さすがの表現力と更に洗練された高音・フィット感

Author:猫居こうた

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Westone W40 2019Design

こんにちは、猫居 (@KotaNekoi222)です。

今回レビューするのはWestoneのW40 2019年デザインです。

Westoneはプロに愛されるイヤホンを創り続ける、創業60年を迎える老舗メーカー。

そんなWestoneのリスニング向けイヤホン『W』シリーズ。

その中でも名作と名高いW40ですが、2019年にリファインされ小型化&音質UPしたとのこと。

実際にどのような変化をしているのかチェックしていこうと思います。

同梱のBluetoothケーブルでのワイヤレス接続時の使用感も含めて詳しく紹介していきます!

Westone W40 2019Design詳細レビュー

外観・付属品チェック

外箱。途切れてますがBluetoothマークは付属ワイヤレスケーブルのため。

収納用ハードケース。イヤホン+付属品のほか、DAPも収納できるサイズ。

付属のBluetoothケーブル。使用感などは後述します。

イヤーピースは長さから太さまで大小様々、大量に入っています。

イヤホン本体。交換可能なフェイスプレートがメタル製になりました。

プレートの交換は付属品のドライバーで行えます。

付属のHigh-Definitionシルバーケーブル。タッチノイズが無く見た目だけでなく使い勝手もいいです。音質も良し。

音質チェック

W40は【普通の音を極めた】イヤホンなどとよく言われます。

確かに各音が過不足なく原音の表現したいように出る様はそのとおりなのですが、それだけの言い方だと只の優秀なモニターイヤホンのように聞こえてしまいますね。

W40が秀逸なのはバランスの良い音の出・空気感の表現力・確かな音像‥それらをコツコツと積み重ねたものが結果として非常に優秀な作品として仕上がっているところにあると思います。

誇張したような派手さは求めず、かといってモニターに寄り過ぎない、自然な音を追求した一級品というわけです。

実際にこのW40の表現力を味わえば、音を聴くためのモニター用とは違う、リスニング用としてリリースされている意味がわかるでしょう。

高音

高性能BAドライバーが繰り出す繊細できらびやかな高音域。

刺さりもなく自然な音の鳴りは非常に心地良いものです。

旧W40から大きく進化したと言えるのがこの高音域で、非常にクリアで抜けの良い音を聴かせてくれます。

これはW80開発時に掴んだ技術を応用してシェルの小型化と高音域のレスポンスをあげることに成功したためだそうです。

実際、この伸びの良い高音は一聴の価値ありです。

中音

ボーカルは近く、なめらかで柔らかい。

とても安定していて聞き耳を立てなくても安心して身(耳)を任せられる、そんな安心感があります。

自分がよく聴くゲームミュージックの『ニーアオートマタ』のサントラなどは空気感の表現が重要なのですが、前述のようにW40はそれが非常に上手いです。

厚みがあり、包み込まれるような空気感には温もりすら感じます。

それでいて中高音の音の出は繊細でクリアなものなので、ウォーム系なのにモニターライクだとかウォームにしてクールだとか言われるのはここらへんのバランスでそう言わせる所が大きいと思います。

低音

自然で温かみのある低音。

旧W40と比べると相対的に少し控えめに感じるようになったかなと思います。

質より量のタイプで立ち上がりは早いのですが、それほどものすごくアタック感があるわけではありません。

全体的なバランスは程よく、他の音を邪魔せず適度に心地良く聴かせる低音です。

装着感について

薄くなりさらに装着感が高まったシェル

音質と同じレベルで装着感・フィット感が重要だと考えるWestone。

元々抜群のフィット感に定評のあるW40でしたが、シェルが薄くなったためさらにフィット感と、特に長時間着用時の疲労度が相当に減りました。

新型では長い時間着けていてもほとんど疲れることがありません。

さらに『High-Definitionケーブル』と呼ばれる新しくなった付属の銀ケーブルはタッチノイズが無く、音質的にも優れていてリケーブルの必要性を感じさせません。

W40に慣れてしまうと他のイヤホンが着けられなくなるほどに快適です。

Bluetooth接続時の音質・使用感

W40 Bluetoothケーブル接続時

基本的な使用感について

接続はapt-Xで連続再生時間8時間。

防水性能IPX4なので普段使いで汗などを心配する必要はありません。

標準的なBluetoothイヤホンの性能と言えます。

ただ接続面ではやや残念な部分も。

接続機器から2部屋ほど離れると途切れが発生。

これは一般的なBluetoothイヤホンより距離が短いかも。

外使用でも混雑する駅改札前などで時々途切れが発生。

最近の左右一体型Bluetoothイヤホンでは普通途切れないので残念ですね。

ワイヤレス時の音質について

当たり前ですが有線時と同じとはいきません。

高音の伸びが減り、中域の厚みと空気感が減ります。

結果として低音の主張が強く感じるようになります。

装着感について

絞りでコードを頭の大きさに合わせることでフィット感大幅UP

有線と違いワイヤーの無いストレートケーブルになっているので耳掛けはどうかな?と思っていましたが、問題ありませんでした。

絞りをきかせればフックなど用意しなくても耳掛け安定します。

装着感の良さはワイヤレスになっても健在で、絞って使うことでスポーツ用Bluetoothイヤホンと同等の安定感があります。

軽いジョギング程度なら充分使えそうです。

このイヤホンの購入を考える人にワイヤレスを最重視する方はいないでしょうが、オプションとしてW40をワイヤレスでも使えるというのはやはり嬉しいものですね。

総評

名機と呼ばれるに相応しい素晴らしきサウンド。

普通を極めた、と言われるだけあって基準となれる存在なので、聴き比べすることで他のイヤホンの特徴などが追えるようになります。

イヤホン沼への入り口を切り開く、ある意味怖いイヤホンですね。

気になる方は是非手に取ってみてください!

お値段以上の価値で後悔はまずないでしょう。