*2022年10月7日 追記
BOSEのQuietComfort Earbudsに新作が出たのでそちらとWF-1000XM4の比較記事をアップしました。
最新イヤホン同士の比較をチェックしたい場合はこちらの記事をご覧ください。
完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回は手持ちのイヤホンの比較レビューをしてみようと思います。
比較するのはSONYのWF1000XM4とBoseのQuietComfort Earbuds。
どちらもハイエンドモデルです。
TWSが流行る前からノイズキャンセリングの強度でしのぎを削ってきた両者。
知名度的にも必ず比較される2つですね。
いきなりですが、両方を使い込んだ結論から言いますと‥
SONY WF1000XM4の方が断然オススメです。
項目別評価を表にまとめてみました。
WF-1000XM4 | QC Earbuds | |
音質 | 8.8/10 (低音9・中音8・高音9) |
8/10 (低音9・中音8・高音7) |
ノイズキャンセリング | 9.5/10 | 10/10 |
装着感 | 7/10 | 6/10 |
機能性 | 10/10 | 5/10 |
総合評価 (おすすめ度) |
10/10 (★★★) |
8/10 (★) |
ノイズキャンセリングは微差でQC Earbudsの勝ち。
音質も数字上僅差に見えますが、聴き比べるとQC Earbudsの方がボヤけて聴こえるくらい解像度に差があるなど決して小さい差ではないです。
機能性を含む使い勝手の面では圧倒的にWF-1000XM4の方が上。
その他、装着感など諸々の評価でWF-1000XM4の方が上。
こんな感じでWF-1000XM4の圧勝だと思います。
2つを比較した時の詳細な違いについては目次より各項目をご覧ください。
SONY WF1000XM4とBose QC Earbudsをあらゆる角度から比較
スペック比較
WF-1000XM4 | QC Earbuds | |
連続再生時間 | 8時間 24時間(ケース込) |
6時間 18時間(ケース込) |
対応コーデック | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 | 防滴 |
ノイズキャンセリング | ○ | ○ |
外音取り込み機能 | ○ | ○ |
専用アプリ | ○ | ○ |
スペック的な比較だけするとあまり差がないように見えますね。
ですが実際に使ってみると大きな違いがあります。
音質比較
WF-1000XM4はバランス重視の弱ドンシャリ、QuietComfort Earbudsは低音~中音にかなりボリュームがあります。
WF-1000XM4はハイレゾ相当で聴けるLDAC対応なのが大きいですね。
2つを聴き比べると解像度の差がかなりあることに気づきます。
高音域に明らかな明瞭感の差があり、QC Earbudsの方は暗さを感じます。
低音はどちらも“らしさ”が出ていてここの軍配は聴く人の好みによるのかなと。
それだけにそれ以外の部分の差が目立つわけですが。
WF-1000XM4のほうが音に生々しさがあり臨場感があります。
ノイズキャンセリング比較
これはBoseに軍配。
低音ノイズに対してはQuietComfort Earbudsが凄まじい効き目。
WF-1000XM4もとても良く効きますが、それ以上。
逆に中高音ノイズに対してはWF-1000XM4の方が効きます。
総合的にはQC Earbudsのノイズキャンセリングが現時点の完全ワイヤレスイヤホンで1番凄いです。
ただその差は僅差。
QC Earbudsが100点ならWF-1000XM4は95点くらいといった感じです。
他社フラッグシップモデルのノイキャンは85点くらいが多いですかね。
SONYとBoseのノイキャンはやはり抜きん出た存在となっています。
装着感の違い
WF-1000XM4はノイズキャンセリングの強度を高めるためにウレタン製のイヤーピースが採用されるなど密閉性にかなりこだわって作られています。
そのため遮音性が凄まじく、フィット感もすごいです。
QC Earbudsはどちらかといえば軽めの付け心地。
ただイヤホン自体が大きすぎて快適な装着感とは言い難いですね。
割とノーマルな‥平均点かなって感じの付け心地です。
個人的には明らかにWF-1000XM4のほうが良いと思います。
操作性・機能性の比較
QuietComfort Earbudsの一番の欠点がこの部分。
ここの部分は雲泥の差となっています。
完全ワイヤレスイヤホンの価値はもう音質だけでは中々測れないんですよね。
高級機ならなおさらです。
素晴らしい機能が生活も音楽体験も豊かにしてくれます。
WF-1000XM4はそんな便利機能が充実。
通勤や通学のルートを学習して駅やお店に入ったときだけ自動で外音取り込みをONにしてくれる機能やイヤホンに指を当てたときだけ外音取り込み機能をONにする機能などなど‥
イヤホンをしたままでもずっと生活できるような機能が盛り込まれています。
これが非常に便利で生活に溶け込んで手放せなくなります。
普通の完全ワイヤレスイヤホン的な便利さから一歩抜き出た存在。
一方のBoseはそんな便利機能がないだけでなくもっと基本的なところで足踏みしてしまっています。
- 曲送り・曲戻しのどちらかしかイヤホン操作に割り振り設定できない
- 外音取り込みをONにすると音楽が停止し機能をOFFにしても曲が再開しない
この辺が致命的に不便でアプリの機能性・使い勝手にも雲泥の差があります。
Boseのアプリはもう少しどうにかして欲しいところです。
総評
音質のWF-1000XM4、ノイズキャンセリングのQuietComfort Earbuds。
ここまでは良いものの、装着感・操作性・機能性で大きな差が出てしまいました。
Boseはイヤホンケースもでっかすぎてポケットには絶対入らないですし、もうちょっと普段使いすることを考慮して作り込んで欲しいですね。
BoseのComfortシリーズには【低音・ノイズキャンセリング・抜群の装着感】という3つの武器があったはずのなのに装着感が普通くらいになってしまっているのも痛いところ。
次回はもっとComfortらしさを追求していただきたいです。
というわけでBoseとSONYの完全ワイヤレスイヤホン、WF1000XM4とQC Earbuds買うならどちらか?
両方を使って比較した筆者の答えはWF-1000XM4です。