投稿日:2022年6月25日
更新日:2023年2月14日 値下がりを考慮した評価を追記
- アコースティック音との相性100%
- 物理ボタンの操作性の良さ
- 小音量でも楽しめる機能
- ケース・イヤホン共に大きめ
- ノイキャンは値段の割にイマイチ
- 装着感も良くはない
総合評価 |
|
8/10 |
---|
TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはヤマハの完全ワイヤレスイヤホン、TW-E7B。
ヤマハのTWSではハイエンドにあたるノイズキャンセリング機能搭載イヤホンです。
まずは音質・ノイキャンなどの各評価をみていきましょう。
音質 |
|
8.5/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
7/10 |
外音取り込み |
|
9.5/10 |
装着感 |
|
6/10 |
使い勝手 |
|
7/10 |
通話品質 |
|
10/10 |
2023年2月14日追記
目次以降は発売当初、33,000円くらい?で定価購入した時の評価です。
今現在、Amazonでは2万円を切るくらいまで値下がりしています。
- イヤホンケースがかなり大きい
- 装着感は謳い文句ほどではなく並程度
- ノイズキャンセリングはそれほど強力ではない(2万円基準でも)
以上の点を許容できればコストパフォーマンスはかなり高いです。
音質的にも価格帯トップクラスと言える良質なサウンド。
物理ボタン式で高音質なものはあまり無いので貴重な選択肢といえるかもしれません。
特にヤマハの音が好きな方、生音系の音楽を良く聴くという方にはお買い得感高いと思います。
ヤマハ TW-E7Bのスペック
連続再生時間 |
約6時間(ANC使用時) 約22時間(ケース込/ANC使用) |
コーデック | SBC・AAC・aptX Adaptive |
防水性能 | IPX5 |
機能 |
ノイズキャンセリング機能 外音取り込み機能 ゲーミングモード(低遅延) 急速充電(10分→1時間) リスニングケア リスニングオプティマイザー |
専用アプリで出来ること |
イコライザー 各種機能のON/OFF |
ハイエンドの完全ワイヤレスイヤホンとしては最低限抑えるべき機能は抑えたといった印象。
ワイヤレス充電が無いのとアプリの機能が少ないのが個人的にはちょっと気になります。
ヤマハの独自機能リスニングケアはアンプでいうところのラウドネススイッチのような機能。
小音量にしたときに感度の悪くなる低音域と高音域を自動で補ってくれます。
地味ながら良い機能です。
ヤマハ TW-E7Bの外観チェック
TW-E7Bの付属品
付属品リスト
- 説明書
- USB給電ケーブル
- イヤーピース
- 充電ケース
イヤホンケース
イヤホン本体
ヤマハ TW-E7Bの詳細レビュー
TW-E7Bの音質評価
柔らかく癖のない音を鳴らすイヤホン。
誇張したところのないフラットなサウンドで、ギターやピアノの音がスッと耳に入ってきます。
ヤマハらしいアコースティックサウンドとの相性が最高の音です。
思わず聴き入ってしまいます。
逆に派手な音使いの曲とはあまり合わず、退屈に聴こえてしまう一面も。
アコースティックサウンドに合うというよりアコースティックサウンド専用にしたい、そんな音色です。
この値段ですから、アコースティックサウンド以外を聴くなら他の完全ワイヤレスイヤホンのほうが有意義な時間を過ごせるでしょう。
ノイズキャンセリング評価
他の完全ワイヤレスイヤホンと比較してみたところ、TW-E7Bのノイズキャンセリングは-38dbの消音効果を謳うイヤホンとほぼ同じでした。
(Edifier W240TNやEarFun Air Proと同等)
ハイエンドのTWSでは音質的な影響を抑えるためにあまり強力なノイズキャンセリングはつけないことが多いです。
TW-E7Bもご多分に漏れずといったところ。
ノイキャン重視で考えるならやや物足りないですが、ノイズキャンセリングの効き目自体は効果を十分実感出来るレベル。
換気扇の風量MAX時のゴオオオという低音ノイズがかなり遠のいて薄くなります。
あと風切り音に強いという意外な強みもありました。
今日はたまたま強風だったのですが、風切り音に対しては他のTWSよりだいぶ強いみたいです
ほとんど気になりませんでした。
コスパ高な中華産完全ワイヤレスイヤホンなら6000円くらいで消音効果-38dbのTWSが買えちゃいます。
しかし、だからといってそれらと全く同レベルとは言えないようです。
ノイキャンのON/OFFで音が痩せない・ホワイトノイズが無い・そして先程あげた風切り音に強い。
こういった使い心地の部分ではTW-E7Bのほうが丁寧に仕上がっており、消音効果は同じでも快適度はこちらが上です。
ノイキャン重視でTWSを探したい方は下記記事を御覧ください。
外音取り込み機能評価
外音取り込み音は意外と言っては失礼ですが、かなり良質なものでした。
イヤホンをしていないときの外音の聞こえ方にかなり近いです。
イヤホンをしたまま駅でのアナウンスの聞き取り・ちょっとした会話・ながら聴きまでこなせるでしょう。
装着感評価
装着感は率直にいってイマイチですね。
我慢できない程ひどいわけではなく、むしろ並くらいなんだと思います。
しかし、イヤホンがかなり大型なせいか重心が耳の外にあるような感覚。
これが『落ちてしまわないか?』という不安感に繋がっています。
実際は落ちないのですがこの不安感が不快ですし、イヤホンが大きいので長時間つけていると耳が疲れます。
もうちょっとコンパクトなサイズに収めてほしいですね。
操作性評価
TW-E7B操作方法一覧
L側ボタンA | R側ボタンB | R側ボタンC | |
1クリック | 再生/停止 | 音量UP | 音量DOWN |
2クリック | モードの切り替え 1:外音取り込み 2:ノイズキャンセリング 3:ノーマル |
曲送り | 曲戻し |
物理ボタン式。
L側にボタンA、R側にボタンB・ボタンCの合計3ボタンがついています。
複数ボタン式はNUARLのイヤホンが同じような操作方法を採用していますが、かなり使いやすいです。
一度説明書をみればすぐに覚えられるボタンの配置。
押し間違いもなし。
操作性は非常に良好です。
専用アプリの評価
専用アプリは一応用意しましたというレベル。
機能も少ないですしレスポンスも悪いです。
連続操作しようとすると反応がついてこないことも。
イコライザーはカスタムのみでプリセットもないですし‥
現状では
- リスニングケア
- リスニングオプティマイザー
- ゲーミングモード
これらのON/OFFのために起動するだけのアプリといった感じです。
アップデートでもう少し使いやすくなることを期待します。
総評:このイヤホンがおすすめな人と代替候補
前作『TW-E7A』は酷すぎて返金対応となった曰く付きのTWSでしたが、今回はちゃんと使えるワイヤレスイヤホンに仕上がっていました。
とはいえ総合的には高価格な割に物足りなさも目立つ一品。
ターゲット層が明確なのが救いですね。
アコースティックな音楽・音色を好む人にとっては多少機能が物足りないのなんてふっ飛ばすくらいの相性の良さです。
自分の好みを把握してこれを手に取るならまず間違いないでしょう。
逆になんとなくで買うのは危険かもしれません。
ノイズキャンセリングが優秀な完全ワイヤレスイヤホンが欲しいとか生音をメインで聴きたいわけじゃないって人は他のTWSの方が満足感を得られます。
一芸に秀でたタイプではなく万能型が欲しい人というにはTW-E7Bと同程度予算が許すのであればゼンハイザー MTW3の方がオススメです。
【ゼンハイザー - MOMENTUM True Wireless 3のレビュー記事】
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。