こんにちは、猫居(@KotaNekoi222)です。
今回レビューするのは6月11日に発売されたAnkerのサウンドバーSoundcore Infini Proです。
2.1chの120Wでツイーターとサブウーファーを2個ずつ搭載。
Soundcore Infini Proの魅力はなんといってもDolby Atmos対応のサウンドバーが2万円で買えるというところにあると思います。
高さ方向の音も再現できる立体音響効果が一定以上見込めるのであれば物凄いコスパ機になりそうです。
どんなものかチェックしていきましょう。
開封
届いた箱が思ったよりでっかくてびっくりしました。笑
主な付属品。
コントローラーはスマホアプリでも利用可能です。
早速設置。
49インチのTVに設置してみましたが、ピッタリ収まってくれました。
各種ポート。
HDMI ARC対応なのでテレビとはこれ一本通すだけ。
テレビのリモコンで音量調整もできます。
音質評価
Infini Proには3つのイコライザーが【MOVIE・MUSIC・VOICE】モードとして搭載されています。
また、モードと独立して低音の量を-3~+3までの7段階調整が可能となっています。
MUSICモード
名前の通り、音楽鑑賞時に向いたモードです。
音の傾向は弱ドンシャリ。
量感たっぷりで深みと切れのある質の良い低音。
ボワつきもなく非常に心地良いです。
また、他のモードと比べて高域の明瞭感がぐっと上がります。
低音の量を調整して重低音にすることも可能。
VOICEモード
低音が落ち着いて比較的フラットな音に。
これはTVなどを視聴するときに使うモードですね。
前述の通り低音の量は独立して調整できるので、ただTVをみたいだけのときにウーファー的な低音の響きは不快だという方はVOICEモード+低音下げでスッキリさせることができます。
MOVIEモード
こちらも弱ドンシャリ。
ただ音の広がりがものすごくアップします。
映画を観るならやはりこのモード。
Dolby Atmos効果も合わさって臨場感が劇的にあがります。
サラウンド機能:Dolby Atmosの効果
Infini Pro最大のコスパポイントと言えるDolby Atmos対応。
結論から言いますと予想以上に楽しめました。
もちろん過度な期待は禁物ですけど。
立体音響が表現できるDolby Atmosですが、物理的に用意しようとすれば天井へのスピーカー配置などコストも手間も非常にかかるものです。
この高いハードルを超えられればお家でミニシアターがリアルに完成するわけですが、中々ね‥。
そこで手軽に疑似立体音響が楽しめるDolby Atmos対応サウンドバーが注目されるのですが、疑似でもこれまでは4万弱は出さないと手が出ない品物でした。
それが今回出たInfini Proは2万円ですから、非常にコスパ的な魅力を感じるわけです。
実際にDolby Atmosで作品を視聴してみると、オンとオフではちゃんと立体像に違いがありました。
上方向の音はそこまで広がりがあるわけではありませんが、それでも平面的な音と比べるとやはり違いは明確です。
臨場感を感じられてとても楽しめます。
デメリット:再生の頭出しが欠ける現象
映画や音楽を再生sるうときに頭出しで一瞬(1~2秒くらい)音が欠けるときがあります。
HDMI ARCとBluetoothでの接続をメインに使っていますが、そのどちらの場合にも同じ現象を確認しています。
映像作品を観るときは頭出しはロゴ表示や無音の入りだったりすることが多いので欠けていること自体気になりませんが、音楽再生時はちょっと気になります。
また、ゲームでもMAPが切り替わってBGMが変わるようなときに同じように出だしが欠けることがあります。
(ゲームを出力するときはゲーム機本体とHDMIで繋ぐように案内がありましたが、それでも起こります)
もう少し音飛びが起こるタイミングについて詳しく書いておきます。
音楽再生時は曲送り/戻しをしたときに頭出しで欠けることがあり、流し聴きでは起こりません。
ゲームではロードの少ないゲーム(オープンワールドなど)ではほとんど気になりませんが、対戦型のゲームなど頻繁にMAPが入れ替わるようなゲームでは結構気になります。
また、アマゾンのレビューではTVでCMが変わるたびに1秒くらい音飛びすると書いている人を何人かみかけましたが自分の環境ではそういったことは起きていません。
(AndroidTV搭載のSONY BRAVIAでARC接続)
この辺はファームウェアアップデートで改善してほしいですね。
総評
Dolby Atmosの効果は素晴らしく映画の臨場感を大幅に向上させてくれます。
音質的にも深みのある低音が心地よく、音関係のコストパフォーマンスは非常に良いと感じました。
Dolby Atmosに興味あるけど手が出せなかったという人には本当に嬉しい値段なんですよね。
一方でスッキリコンパクトで使い勝手が重視されるサウンドバーなのに、頭出しで音欠けする問題があるのは痛いところでもあります。
ただ映画好きならそれ用と割り切ってもこの臨場感は価値のあるものだと思いますし、問題点がファームウェアアップデートで改善されたら評価もがらっと変わりそうです。