こんにちは、猫居(@KotaNekoi222)です。
今回レビューするのはかなり珍しい個性派イヤホン、SHUOER TAPEです。
コンデンサー型(静電型)ドライバー+DDのハイブリッドという構成。
コンデンサー型といえば超高級ヘッドホン・イヤホンで採用されているイメージが強いですよね。
それがこのTAPEときたら1万円ちょっとで売っているわけですから、それらしい特徴が出たイヤホンになっているならば恐ろしいコストパフォーマンスですが‥。
どのような音を鳴らすのか、気になる音質をチェックしていきます!
SHUOER TAPE 詳細レビュー
外観・付属品チェック
装着感について
カセットテープを模したデザインが個性的なTAPE。
写真では装着感が悪そうに見えますが、実際は思った以上にコンパクトな個体で装着感は良好です。
中央にベントがあり、音漏れは結構します。
付属のケーブル、収納ケースについて
付属ケーブルは物凄く良いものが入っていました。
6NのOCC銅線を使ったケーブルは取り回しが良く、見た目にも綺麗で太さもあり耐久性は充分。
音質的にも文句なく、1万そこそこでここまで良いケーブルが付属していたのは初めてかもしれません。
ただケースがまた個性的で‥
めちゃくちゃ頑丈で缶のように回してパカッと開きます。
頑丈なのは良いんですが、頑丈過ぎて持ち運ぶとき他に一緒に入れたものが傷付くっていう 笑
回して出したり閉まったりするのも微妙に面倒臭いです‥。
音質評価
音の傾向は弱ドンシャリです。
解像度は高くクール系の音。
全ての音が非常に元気よく前に出てきます。
音が密集していて音場感はあまり広くはないですね。
とにかく楽しく音を鳴らそうというスタンス。
低域用ドライバーとコンデンサー型ドライバーのつなぎ目がはっきり分かりますが、迫力の低音と綺麗な高音とで細かいことを気にせず音楽を楽しめるように出来ています。
【中高音】
派手さと繊細さを兼ね備えた音。
非常に細やかな部分まで表現しきる力があります。
クリアで伸びやかながら角のない丸みを帯びた高音が特に良好。
これが中華産コンデンサー型ドライバーの実力か、と。
自分の手持ちで5万円くらいするイヤホンと比べても遜色ないくらい良い音です。
中域も申し分ない厚みがあり、特に女性ボーカルはとても気持ちよく聴けます。
ボーカルポジションは近いと思いますが、低・高とポジションが非常に前のめりなので相対的にやや前くらいの感じです。
【低音】
力強く主張の強い音。
量感・質感ともに充分で、迫力があります。
深いところまでしっかりとぼやけることなくキレのある低音を聴かせてくれます。
かといって行き過ぎてバカになっているわけではなく、ちゃんとそれぞれのドライバーの楽しさが共存しているのが良いところですね。
総評
イヤホン好きならコンデンサー型のイヤホンが1万そこそこと聞いたらそれだけで試さずにはいられないような魅惑のイヤホンですが、その実態は非常に楽しく音を聴かせてくれるものでした。
一本目としてのオススメにはちょっと個性的すぎて真っ先に名前が出てくるタイプではないでしょう。
しかし、2本目・3本目とサブ機として持つにはとても面白い存在ではないでしょうか。
サブのつもりが楽しくていつの間にかメインで使っていた、なんてことも充分ありえるくらい存在感のあるイヤホンだと思います。
興味のある方は是非お試しあれ!