こんにちは、猫居です。
コロナ禍でテレワーク用としての需要が急増しているという骨伝導イヤホン。
そんな骨伝導イヤホンでもっとも人気のブランドSHOKZ(旧AfterShokz)のOPENRUN PROをレビューします。
OPENRUN PROは以前レビューしたAeropexの上位版にあたるSHOKZフラッグシップモデル。
今回はこの2つを比較していきます。
Aeropexに急速充電機能を搭載したモデルがOPENRUNとしてリリースされていますので新作と旧作の比較でもあり、スタンダードモデルとフラッグシップモデルの比較でもあるといった感じです。
早速まとめから書いていきましょう。
OPENRUN PROのメリット
- 耳を塞がないリスニング『ながら聞き』が心地良い
- 安全な『ながら聴き』+快適な装着感+高い防水性能でスポーツ用としても最適
- マルチポイント対応+クリアな音声でBluetoothヘッドセットとしても優秀
OPENRUN PROの注意点
- アプリはまだベータ版で機能が少ない
- 音漏れしやすいので人混みでは音量に気を使う必要有
Aeropexと比較して良くなった点
- 低音が強化され、低音の量感を感じられるようになった
- アプリ+マルチポイント対応で使い勝手が大幅向上
- 収納ケースが非常に使いやすく進化
Aeropexと比較して悪くなった点
- 専用充電ケーブルの付属が2本から1本に減少
Aeropexとの違いは低音が強化された点がやはり大きな進化と言えるでしょう。
どうしても低音がスカスカになりがちな『ながら聴き』。
『ながら聴き』では中々感じることができなかった低音の量感をある程度感じることができるので、リスニング体験がかなりリッチになったと実感できます。
マルチポイントに対応したのも大きいですね。
スポーツ用としてもテレワーク用としても一流の使い勝手、非常にオススメです。
音質・装着感などの詳細評価・比較については目次より各項目をご覧ください。
開封メモ
付属品。
説明書と専用の充電ケーブルが1本付属。
以前は専用ケーブルが2本ついていたのですが、1本になってしまったようです。
かわりに収納ケースはものすごく進化しています。
以前はシリコン製の簡易なケースだったのですが、イヤホンをしっかり収納できるスタイリッシュなケースになりました。
イヤホンの形状はAeropexとほぼ同じです。
ただ比べてみると一部メッシュ化した部分があるようです。
装着感やボタンの押し心地などは変化なく快適です。
OPENRUN PROとAeropexのスペック比較
OPENRUN PRO | Aeropex | |
連続再生時間 | 10時間 | 8時間 |
防水機能 | IP55 | IP67 |
マルチポイント対応 | ○ | ✕ |
専用アプリ対応 | ○ | ✕ |
スペックだけを見比べると微々たる変化のようにみえますね。
しかし実際は音質的な変化やマルチポイント対応による使い勝手の向上など、フラッグシップモデルらしいリッチな進化を遂げています。
OPENRUN PROの音質評価とAeropexとの比較
ながら聴き体験の進化
骨伝導イヤホンらしからぬ芯の太いボーカルとクリアな音は健在。
そしてそこにメーカーの宣伝通り低音が強化されています。
聴き心地は低音スカスカな『ながら聴き』的な音から進歩して普通のリスニング体験に近づいたと感じます。
普通のカナル型イヤホンで聴けるような低音レベルとまではいきませんが、Aeropexと比較してかなり低音が充実したのは間違いありません。
耳を塞がない『ながら聴き』である程度低音の量感を感じられるようになったのは凄い進歩です。
男性ボーカルなど、中低音の力強さもこちらがしっかりと感じられます
一方、女性ボーカルなど中高音の音はAeropexのほうがやや解像度が高く聴きやすかったです。
この辺はどちらの音を重視するかで選ぶと良さそうですね。
また以前まで付属していた耳栓が今回から付属しません。
*骨伝導イヤホンに耳栓とは‥
骨伝導イヤホン装着中に耳穴を塞ぐと低音がめちゃくちゃ強化されて一気に重低音サウンドになります。
なので耳栓をすると普通のイヤホン的な楽しみ方ができるというわけです。
(ながら聴きのメリットも当然失われますが)
試しにOPENRUN PROでも耳栓をしてみたところ‥
明らかに低音が過剰になりすぎて破綻した音になってしまいました。
今作では耳栓なしでも低音を楽しめるように調整されているので耳栓まで使うと低音が破綻してしまう、それで付属をやめたのかなと思います。
OPENRUN PROとAeropex、装着感の違いは?
装着感は全くといっていいほど同じです。
Aeropexの時点で完成された付け心地だったのでこれは一切不満なし。
快適そのものです。
運動に使ってもしっかりフィットし続けますし、テレワークなどで長時間装着していても疲れません。
OPENRUN PROとAeropexの変更点まとめ
- 低音強化
- 連続再生時間8時間から10時間にUP
- マルチポイントに対応
- 専用アプリに対応
- 本体素材の一部がメッシュ加工に変更
- 収納ケースが非常に使い勝手の良いものに変更
- 専用の充電ケーブルの同梱が2本から1本に減少
- 耳栓の付属がなくなった(不要になった)
- 防水機能がIP67からIP55に。(スポーツ使用には影響なし)
OPENRUN PROの音漏れチェック
音漏れはある程度します。
前作と構造的な変化はなく付け心地も同じなので、当然音漏れ具合も同様です。
骨伝導イヤホンの構造上これは避けられませんね。
電車などで使用する場合は音量に気を使いましょう。
OPENRUN PRO、低音UPによる振動への影響をチェック
音量上げすぎると耳への振動が気になる骨伝導イヤホンですが、Aeropexから低音が増したことで同程度の音量でも振動が増してしまうのではないか?と懸念していたので試してみました。
OPENRUN PROとAeropexの音量を同程度にして振動をチェックしたところ、振動の差は感じませんでした。
低音がアップしても振動は抑えられており、普通の音量で聴く分には振動は気にならず快適に使えます。
SHOKZアプリについて
アプリは以下から無料ダウンロード可能です。
ベータ版につき機能はマルチポイントの切り替えと2種類のプリセットイコライザーのみ。
イコライザーのボーカルモードはアプリの説明にオーディオブックやPodCastに最適とあります。
実際にこのモードで音楽を聴くと中音域を強化したというよりは他音域をスポイルした感じの音でリスニング向けというよりは話し声をきくのに特化したモードでした。
もう少しイコライザーの種類が充実してくれれば専用アプリの価値もあがってきそうです。