おかげさまでイヤホンレビュー歴5年目、猫居です。
TOPページを欲しいイヤホンが探しやすいよう整理したのでそちらもご覧いただけたら幸いです。
今回レビューするのはKBEARの新作、Diamondです。
DLCコーティングが施されたダイナミックドライバーを使用したイヤホン。
KBEARといえばコレまでもいくつかレビューしてきましたが、値段以上の音質とビルドクオリティを兼ね備えた外れないブランドというイメージが強いです。
今回も期待通りの出来なのかチェックしていきましょう。
開封・付属品のチェック
横長のボックスタイプの外箱。
従来のKBEARのものよりかなり高級感があります。
イヤホンのビルドクオリティがものすごく高くて驚きました。
アルミのハウジングは非常に出来が良く、眺めていて楽しくなるくらいです。
1万円以下とはとても思えないくらい素晴らしい。
付属品もこれまでにない豪華な内容。
ケースは合皮かな?かなりしっかりした造りで高級感があります。
付属ケーブルは中国サイトのほうで確認すると銀メッキを施したoxygen free copper(無酸素銅)ケーブルとのこと。
2pinタイプでリケーブル可能です。
付属のケーブルとしてはこちらも非常に上質なもの。
その他の付属品にウレタン・シリコンの各種イヤーピース。
装着感
非常にすっきりした形状のハウジングで装着感も良好です。
ぴたっとフィットしてベストポジションにすんなり収まります。
ただ、少し金属製のイヤホン自体に重みがあるんですよね。
そのため長時間使用していると少し耳が疲れてくるところがあります。
取り回し
太くて丈夫な上、柔らかい付属ケーブルのおかげで取り回しは非常に良好です。
リケーブル可能ですが、特に必要性は感じませんでした。
音質的にも満足のいくもので、特に味付けを変えたいだとかがなければ充分そのまま使っていけます。
付属ケースと合わせて入っているものがそのまま完成品として使えるというのはポイント高いですね。
音質評価
わかりやすくドンシャリした音で1DDらしい音とも言えます。
総合的なボリュームは低域に重心がありますが、高域も芯が太く全体的に濃厚な音を出すイヤホンです。
音場は結構広め。
同じKBEAR産でHI7(6BA+1DD)というほぼ同価格のイヤホンがあります。
(HI7のレビュー記事:【KB EAR Hi7レビュー】6BA+1DDでスッキリ明瞭サウンド!ボーカル映える高コスパイヤホン)
ドライバー構成からして全く違う2つですが、音質面でも中高域にボリュームのあるHI7とは明らかに性格の違うイヤホンで差別化はしっかりされています。
大雑把に分類するとHI7は繊細な音、Diamondは濃厚な音。
【低音】
量感たっぷりで非常に深いところまで出ます。
アタック感も充分で解像度がとても高いのが特徴的。
量感そこそこのHI7と聴き比べると非常に濃厚。
価格帯を凌駕した重厚感ある低音です。
アンダー1万円のイヤホンとしてはトップクラスの低音ではないでしょうか。
【中高音】
芯が太く、クリアな高音。
消え入りがちな細い音までくっきりハッキリ聴かせます。
ボーカルはドンシャリホン的な位置取りでやや後ろ目でしょうか。
しかしこちらも芯が太くはっきりした表現なので低音・高音に消されることはないですし、音数の少ない曲では非常に主張の強いボーカルが聴けます。
ただ、空気感などの繊細な表現は明瞭感が非常に高いHI7のほうが得意ですね。
比べるとDiamondは1枚ベールを被ったような印象を受けます。
逆にヒップホップなど低音を利かせたい曲では圧倒的にDiamondが心地よいです。
総評
クール系で重厚なサウンドが特徴のイヤホン。
わかりやすいダイナミックドライバーらしい低音とくっきりハッキリしたクリアな高音。
それでいて刺さりのないところと解像度の高い低音がノーマルなドンシャリイヤホンと比べてレベルの高いところ。
DLC振動板の良さがしっかりと出ています。
ドンシャリ好きはかなり楽しく音楽が聴けるのではないでしょうか。
ビルドクオリティは明らかに2倍以上の値段を思わせる出来で所有欲はかなり満たされると思います。
気になっている方はぜひ手にとってみてください!