完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
テクニクスの新ハイエンドTWS【AZ80】と同時に発売される【AZ60M2】。
旧ハイエンドTWS【AZ60】の改良版ですね。
【AZ80】と【AZ60】の違いについてはメーカー側もたくさんアピールしているのでわかりやすいのですが、【AZ60M2】と【AZ60】は何が違うのか?
少しわかりにくいところもありました。
そこでメディア関係者窓口から疑問点についてメーカーさんに質問してみたところ、お返事をいただけました。
(こんなブログをメディアと名乗っていいのか若干不安でしたが 笑)
頂いた回答を踏まえて【AZ60M2】と【AZ60】の違いについてまとめていきたいと思います。
*追記
結論に触れる話になってしまいますが、AZ60M2は音質・ノイキャンなど基本性能が順当に進化しているようです。
そしてPanasonicは値上げしない方針を取っているので新旧で値段差が無いのならAZ60M2の方が良いと書きました。
しかし2023年12月28日現在、Amazonでの販売価格はAZ60(シルバー)が約18,800円ほど。
AZ60M2より1万円も安い状態となっており、これならAZ60が圧倒的にお買い得だと思います。
在庫限りかもしれないのでお見逃しなく。
AZ60M2とAZ60 スペック比較表
EAH-AZ60M2 | EAH-AZ60 | |
連続再生時間 | 7時間 24時間(ケース込) |
7時間 24時間(ケース込) |
ドライバー | 8mmバイオセルロース振動板 | 8mmバイオセルロース振動板 |
コーデック | SBC・AAC・LDAC | SBC・AAC・LDAC |
充電 | USB Type-C Qiワイヤレス充電 |
USB Type-C |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | ○ |
外音取り込み機能 | ○ | ○ |
マルチポイント | ○ (3台) |
○ (2台) |
専用アプリ | ○ | ○ |
簡単なスペックだけ見比べるとマルチポイントの接続台数が3台に増えただけのように見えます。
あとは細かい点でワイヤレス充電に対応したくらいの違いでしょうか。
AZ60M2とAZ60の違い
音質
どちらもハイレゾ相当の再生が可能なコーデックLDACに対応。
8mmバイオセルロース振動板ドライバーを採用している点も変わらず。
「アコースティックコントロールチャンバー」「ハーモナイザー」といったテクニクス独自の音響構造も同一のもの。
では何が違うのかというとイコライザー回路を経由しない「ダイレクトモード」を搭載したことで音質の劣化を低減することができるようになったようです。
大幅なレベルアップはないにしてもベールを一枚はいだような明瞭感のUPが期待できそうです。
(実機で聴き比べる機会があれば追記するかもしれません)
ノイズキャンセリング機能
- フィードフォワード方式のノイキャンはデジタル制御
- フィードバック方式のノイキャンはアナログ制御
AZ60M2・AZ60共にこのような仕組みの「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能を搭載しています。
内側のマイクにあたるフィードバック式をアナログ制御することでノイキャン時の圧迫感を低減できるというわけですね。
新旧どちらも同様の説明が書かれています。
なので、ノイキャンは以前と変わらないのかな?と思っていたのですが…
メーカーさんいわく
『AZ60M2のノイズキャンセリング性能につきましても、AZ60より向上しております』
とのこと。
AZ60M2もAZ60より強力になっているのだとすれば、AZ80とAZ60M2のノイキャン性能差は思ったほど大きくはないのかもしれません。
(AZ80はAZ60より中高音のノイキャン性能がUPしていることがアピールされていました)
外音取り込み機能
- トランスペアレントモード:通常の外音取り込み機能
- アテンションモード:人の声やアナウンスを拾い、他のノイズは低減する
2種類の外音取り込みモードを搭載している点はAZ60M2とAZ60で変わらず。
ただ、フィルター性能が向上したことで高域の音がより聞こえやすくなったようです。
個人的には大きな変化はないかな?と見ています。
通話性能
- 2つの高性能MEMSマイクを含む左右合計8つのマイク
- 周囲のノイズだけ除去に的確に自分の声だけ届ける技術「JustMyVoice」
AZ60とAZ60M2の両方に搭載されています。
ただしAZ60M2では「JustMyVoice」のアルゴリズムが改善され、よりこもり感のない通話が可能となったそうです。
マルチポイント機能
目玉の変化。
- AZ60=2台同時接続可能なマルチポイント
- AZ60M2=3台同時接続可能なマルチポイント
3台同時接続できるようになったことで自分のスマホ、会社のスマホ、PCなどといった3つの組み合わせが可能となりました。
ただし3台同時接続時はLDACでは接続できないようです。
この点だけ注意ですね。
装着感
形状が一緒なので装着感についてはAZ60とAZ60M2で違いはなさそうです。
価格
2023年5月29日現在のAmazon販売価格を調べてみました。
パナソニック製品は一部の家電で値下げしない方針を2022年11月からとっており、イヤホンもこれに該当するのかはわかりませんが既発のAZ60もあまり値段が下がっていません。
音質やノイキャンなど様々な面でそれなりの性能アップが見込めることを考えるとこの程度の価格差ならAZ60M2の方が良さそうです。
*追記
2023年10月現在、Amazonにて18,400円と大幅に値下げされているのを確認。
この価格差なら明らかにAZ60の方がお買い得です。
AZ60M2とAZ60の違い まとめ
EAH-AZ60M2とEAH-AZ60の違い | |
音質 | 「ダイレクトモード」で音質劣化を低減 |
ノイズキャンセリング | メーカー側の説明ではノイキャン効果も向上 |
外音取り込み機能 | フィルター性能UPで高域の聞きやすさ向上 |
通話性能 | 通話アルゴリズム改善でこもり感低減 |
装着感 | 同等 |
マルチポイント | 同時接続数 2台→3台に増加 |
価格 | AZ60=25,255円 18,800円 AZ60M2=28,000円 |
多くの方がAZ60M2とAZ60の違いはマルチポイント対応台数の違いだけと思っていたのではないでしょうか。
自分もそうでした。
しかし発表された内容やメーカーさんに聞いた話によれば音質やノイキャンなどの基本性能も『Mark 2』というに相応しいくらいにはアップしているようです。
値段差が僅かなことを考えればAZ60かAZ60M2、どちらかを選ぶならAZ60M2一択ではないでしょうか。
値段差がなければAZ60M2の方が良いですが、2023年12月現在では1万円ほど安いAZ60の方がお買い得と言えそうです。
なお、自分はAZ80のほうを買う予定なので発売され次第レビューする予定です。
*追記:AZ80をレビューしました
今回は以上となります。
AZ60M2かAZ60かで迷っている方の参考になれば幸いです。