完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのはCOUMIのANC860というノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンです。
知ってる人は知っている、格安ノイキャンで有名なTWSですね。
ANC860は完全ワイヤレスでは珍しいインナーイヤータイプ。
その上ノイキャン付きとあってそれだけでも価値があるといえるような希少な存在。
ノイキャンの効き目や音質、装着感など細かくみていきましょう。
COUMI ANC860の詳細レビュー
外観・付属品のチェック
パッケージは簡易なものながらも中身はかなりしっかりしたものでした。
付属品。
日本語説明書あり。
コンパクトなイヤホンケース。
値段の割に結構質感が良くて驚きました。
イヤホンも同様になかなかの質感。
独特な形状のインナーイヤーですが、これがフィット感の良さを生んでいます。
インナーイヤー型ながらフィット性の良い装着感
耳にひっかけるだけの一般的なインナーイヤータイプと少し違って耳穴の入り口にフィットする作りになっています。
インナーイヤーイヤホンに別売りのシリコンカバーをつけたときの装着感に近いです。
これによりカナル型のような圧迫感はなく、かといってインナーイヤー型のような外れやすさや低音がスカるといったデメリットも発生しにくいイイトコドリ状態に。
個人的にはかなり好感の持てるフィット性です。
音質評価
先の装着感のところで書いたようにインナーイヤーながらかなりフィット性のある造りなので低音が死ににくくなっています。
それを活かしてか非常に低音にボリュームのある音創りがなされています。
低音が抜けがちな一般的なインナーイヤータイプのイメージとはだいぶ違う音ですね。
非常に厚みと広がりのある低音です。
一方で解像度は低く、高音はかなり後ろで鳴っているような印象を受けます。
ボーカルは高音ほど薄味ではなく強力な低音の中でもそれなりに鳴りますね。
ノイズキャンセリング評価
ノイキャンの効き目はまずまず。
値段を考えれば十分かなといったところ。
特に低音の消音力は前日レビューした-28dbノイキャンのEarFun Free Proより上。
概ね-30dbのノイキャンTWSEarFun Air Sと同等の効き目といえそうです。
換気扇やエアコンなどのゴオォという音は結構効果的に消し去ってくれます。
中音・高音の消音力に関してはわずかにマスクする程度の効き目ですが、これはイヤホンの形状を考えると仕方がないことかと。
むしろインナーイヤーで低音のカットがここまでできることに驚きです。
<参考記事>
注意点
遅延はかなりある
動画などの視聴時、かなり遅延を感じました。
明らかに映像とのズレがあるので動画視聴に使うイヤホンとしては適当ではないでしょう。
外音取り込み機能は無い
最近のノイキャンTWSはノイキャンと外音取り込み機能がセットになっているものが多いですが、ANC860には外音取り込み機能はついていません。
インナーイヤー型なので音楽を止めればイヤホンをしたままでもある程度外音を拾うことはできます。
総評
圧迫感のないインナーイヤー型でノイキャン搭載の完全ワイヤレスイヤホンはやはり貴重。
さらにインナーイヤーの弱点を解消したフィット性を実現しているところも実用性高くて良いです。
定価4999円とノイキャンTWSの中でも圧倒的に値段が安いのも大きな魅力。
カナル型の圧迫感が苦手な人も軽い気持ちでトライできるのではないでしょうか。
ただ一般的なインナーイヤー的なサウンドが好みという方は注意が必要です。
サウンド的には低価格帯で人気のTWSサウンドといったかんじで、低音ゴリ押しです。
そこだけ気をつければモノの作りは結構しっかりしているのでコスパよく遊べるイヤホンだと思います。